しゅごキャラ!キュンキュン 第二十一話「再会、再戦、そして…」
作者: My heart egg   2016年07月12日(火) 21時10分33秒公開   ID:dJ/dE12Tc8A
しゅごキャラ!キュンキュン21

第二十一話「再会、再戦、そして…」
スーパーでは幾斗と未来が買い物をしていた。それを商品棚から見ているのは、あむと歌唄。二人がどんな会話をするのかを調べる為について行った。それより後ろの棚では、鈴花と錬磨が四人を見ていた。錬磨も結局、姉とその彼氏との関係が見たくなり、先程まで帰りたがっていたが、今では全くそう思っていないようだ。
そうしている内に、未来が話しかけた。四人は目を凝らした。
未来「そう言えば、先輩、料理するんですか?」
幾斗「まぁな。魚料理とか、海鮮料理をよく作るな」
未来「それ、先輩が食べたいからじゃないですか?先輩、魚大好きですもんね」
幾斗「だったらこっちも聞くが、お前ん家、やっぱりネギが常備してあるのか?ネギ好き未来?」
未来「もちろん。ネギ、バナナ、みかんはいつもありますよ。っていうか、ネギ好き未来ってあだ名で呼ばれてましたっけ、私」
幾斗「だったらネズミって呼んでやろうか?ネギ好き未来のネとズとミを合わせて、ネズミ」
未来「ネ、ネズミ!?失礼な」
幾斗「猫はネズミを追いかけなきゃ、だろ?」
未来「………」
未来は一瞬固まっていたが、後から笑い始める。幾斗の顔は真面目な顔だった。それを見ていたあむは、口をパクパクしていた。歌唄は、指を咥えて見ていた。
歌唄「もう見てられない!出るわよ、あむ」
歌唄はまたあむを引っ張って、スーパーを出た。
歌唄「幾斗なんか、もう知らない!!」
それを見たあむは、何も言えなかった。歌唄にとって、幾斗は最大の理解者。その幾斗があんな風に他の女性と話していたら、歌唄が苦しむのは当然だ。あむは歌唄を慰めそうとしたが、何も話せなかった。
歌唄「あの未来って奴、幾斗から離さなくちゃ。どんな方法を使ってでも!」
??「そうね。でもそれを行うのは、あなたじゃない。私がやる。あなたを殺った後に!」
歌唄は声をかけられた方を向く。そこには、もう一人の歌唄がいた。
悪歌唄「久しぶりね。初めて逢ったあの日から何日も経ってやっと、オリジナルに逢えたってところかしら」
歌唄「久しぶりの再会だけど、あなたにとっては、逢うタイミングが最悪みたいね。私、今すごく怒ってるの。ストレス解消に付き合って貰うわよ。イル、準備はいい?」
イル「オッケー。いや、待て歌唄。あの卵の中、ルナティックチャームになる力がある見たいだぜ?」
悪歌唄「あらイル。ネタバレは駄目じゃない」
エル「歌唄ちゃん、エルとキャラなりしますか?」
歌唄「……いや、いいわ。イル、行くわよ!」
あむ「じゃああたしは、ミキと!」
ミキ「オッケー。行くよ、あむちゃん」
あむ「あたしの心、アンロック!」
歌唄「私の心、アンロック」
悪歌唄「私の心、アンロック」
三人は同時にキャラなりした。違ったのは、歌唄とクローンの歌唄のキャラなりの仕方。イルとキャラなりするのは、二人とも同じだが、前者は白く輝く光に包まれたが、後者は禍々しく輝く紫色の光に包まれた。
あむ「キャラなり、アミュレットスペード!」
歌唄「キャラなり、ルナティックチャーム」
悪歌唄「キャラなり、ルナティックチャーム」
あむは、歌唄とクローンとの、生き残りを賭けた戦いが始まってしまうと思っていたが、長くて鋭い猫の爪がクローンの首にあるのを見て、そう思わなくなった。
幾斗「俺の妹に、手出すなよ」
歌唄「幾斗、来てくれたのね!」
悪歌唄「フン、だったら私も兄を呼ぼうかしら」
クローンの歌唄がそう言うと、急に夜が訪れ、クローンの幾斗、デスレーベルが現れた。
悪幾斗「面倒くせぇ。すぐに終わらせるぞ」
悪歌唄「もちろんよ。私達の新しい力を、あいつらに見せてやりましょ」
二人は武器を構え、攻撃態勢をとっていたが、この後、彼らは三人に驚くべき行動をとった。


■作者からのメッセージ
皆さんお久しぶりです!著者のMy heart eggです。
暑くなりましたね、梅雨や台風が来たりもして、蒸し蒸ししますね。
季節が間逆の冬の話、そしてVOCALOIDとのコラボ小説の続編をお送りしました。
敵の幾斗と歌唄は何をしてくるのか……
次回もお楽しみに!

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