しゅごキャラ!キュンキュン 第十三話「叶えたい夢へ」
作者: My heart egg   2015年07月19日(日) 15時08分05秒公開   ID:wWiEG6pfVAA
しゅごキャラ!キュンキュン13

第十三話「叶えたい夢へ」
光輝 (真、大丈夫かな…ちょっと様子を見に行ってみよう)
光輝はそう思い、トイレへ向かった。着いてみると、そこには苦しんでいる真がいた。
光輝 「真!大丈夫?」
真 「ダメだ、変な奴が現れた後から、急に腹が痛くなって…」
光輝 「変な奴?」
優子 「失礼な、どこが変なのよ?」
光輝 「下里優子…」
優子 「あら、私の名前、覚えてたんだ。そんな事より、これもエンブリオじゃなかったから、いつも通りの対応で事を済ませましょ、ディア?」
ディア 「熱中症で回復したばっかりなはずなのに…まぁいいわ、行きましょ」
優子 「私の心、アンロック!」
優子はキャラなりを始めた。
優子 「キャラなり、ディズヴァイラス!」
そして、腐卵を頭上に投げ、たまごを手で潰すような動作をした。
投げられた腐卵は割れ、中からヴァルスが現れた。ヴァルスはすぐにポイズンスピアを光輝に投げた。どんどん近づき、大きくなるポイズンスピア。それを受け止めたのは、長い猫のツメだった。
幾斗 「スラッシュクロウ」
光輝 「幾斗兄さん!」
幾斗 「光輝の友達なんだろ?助けてやれよ?」
光輝 「分かってるよ、幾斗兄さん。行くよ、タイムラル!」
タイムラル「行くぜ、光輝!」
光輝 「僕の心、アンロック!」
光輝もキャラなりを始めた。
光輝 「キャラなり、フォーチュネイトスピーディー!」
敵は攻撃を続けている。ヴァルスは紫色に輝くラグビーボールを何個も蹴った。
光輝 「スピーダーソード!」
光輝がそう言うと、右手に剣が現れた。
光輝 「アクセルウォッチ!カウントスタート!」
また、光輝がそう言うと、左手にはめていた時計が自動で10秒にセットされ、カウントが始まった。光輝は攻撃態勢を取り、迫ってきたラグビーボールをすごい速さで切った。
光輝 「カウントスラッシュ…」
きっかり10秒で全てを切っていた。ヴァルスは疲れていた。今がチャンスだった。
光輝 「心に帰れ!バックトゥハート!」
光輝がそう言うと、ヴァルスは腐卵に戻り、その腐卵は浄化された。それと同時に、優子が苦しみだした。
優子 「うっ、まただ…帰るよ、ディア」
ディア 「はいはい」
そう言って優子は帰っていった。それからすぐに、真が起きた。
光輝 「真、大丈夫?」
真 「…………今の」
光輝 「?」
真 「今の何だよ!!お前、すごいな!!」
光輝 「まさか、見てた?」
真 「見てたかって?何を?」
光輝 「へ?」
真 「何とぼけてんだよ、俺の前に仁王立ちして、変な奴から守ってたじゃないか」
光輝 「変身のことじゃないの?」
真 「変身?大丈夫か光輝?とりあえず戻ろうぜ」
光輝 「う、うん」
そう言って、待機場所に戻ることにした。間も無く体育大会最後の競技、組別対抗リレーが始まる時間だ。
そして、リレーが始まった。一人目、二年生の先輩のスタートダッシュが決まり、月組は早速一番に出た。次は三年の先輩が走る。その次が真だ。真の順番はすぐに来た。
桜花 「頑張れー、お兄ちゃーん!」
観客席から桜花の声が聞こえてきた。この時、真は少し考えた。
真 (もう迷わない。走るにしても、ラグビーをするにしても、一番大事なのは、妹が笑顔でいられるかだよな)
すると、考え事をしていたので、真は抜かされてしまった。
しかし、
真 (俺は妹の笑顔が見たい!ここで追い越す!)
という想いを胸に抱き、追い抜かし、光輝にバトンを渡した。
真 「頼むぜ、アンカー!」
光輝 「任せて!」
光輝は全速力でトラックを駆けた。結果、月組は優勝した。光輝が走り終わると、クラスメイトが光輝のところへ駆け寄った。皆の笑顔が輝いていた。
光輝 (この学園に来て本当に良かった!)
一ヶ月間学園生活を送った感想を光輝はそのように思った。
■作者からのメッセージ
体育大会、無事終了(しゅごキャラ!キュンキュン 第十三話、無事完結)しました!
巷は梅雨明けですが、台風が大変ですね。しゅごキャラの世界は今から梅雨です。
次回もオリキャラ沢山出しますよ!お楽しみに!

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