気が付いたら、魔王の部下になってました・・・第四話〜魔国、エデルドを見てみよう〜
作者: 零堵   2012年06月23日(土) 16時21分38秒公開   ID:YynBrr2ofCI
俺は、魔王と一緒に、魔国、エデルドの中を移動する事にした。
魔王城の外に出て、魔王のマイ三世が、こう言ってくる。
「孝之、移動手段はどうする?徒歩で行くと、かなり時間かかるし、竜で旅する?」
「竜って、あの飛んでる奴の事?」
「そうよ、あれがこの国でよく出没する、竜の飛竜よ」
へ〜・・・あれが、そうなのか・・・
ドラゴンってゲームとかノファンタジー物でみた事は、あったのだが
実際に見るのは、初めてだったので、すげえな・・・と思ってしまった。
「じゃあ、飛竜に乗ってみたいかも・・・」
「そう、じゃあ、呼ぶわね?」
そう言って、マイは、指を口に含み、指笛を吹く。
すると、ギャオーーーンと叫んで、竜が地面に降り立った。
改めて近くで見てみると、結構大きい、しっぽに翼も生えてるので
マジモンのドラゴンなんだな・・・と、実感してしまった。
「このドラゴンに乗って、この国を案内するわ、さあ、乗るわよ」
そう言って、マイは、竜の背中に飛び乗る。
竜は、いきなりの事で驚いて、暴れたが、マイが竜を見て、睨みつけると
竜は、ビクッと反応して、大人しくなった。
うん・・・一体、何したんだ?
「さあ、準備出来たわ、孝之も乗りなさい」
「あ、ああ」
そう言って、俺も竜の背中に乗る。
乗り心地は、結構固く、股がちょっと痛かった。
「じゃあ、出発するわよ、行きなさい!」
そう、マイが言うと、竜が叫び声をあげながら、上昇した。
その反動で落ちそうになったが、なんとか必死に竜に捕まっていたので、落とされる事は無かった。
竜は、上昇しながら移動する。
上空から見た、魔国エデルドは、色的に見てみると、赤く染まっていた。
地面も赤っぽくて、魔物と思われる生物が、沢山いるのを確認する事が出来た。
「すげえ・・・一体、どのぐらいの生物がこの国に・・・?」
「約十万ぐらいかしら、まあ、生まれたり、人間に倒されたりしてるから、よくわからないわね」
「そうなのか・・・」
「広さは、大きいと思うわよ、ちなみに隣が人間国のアストールと言う国になってるわ」
「アストール・・・」
いずれ、その国に行く事になるかもしれないので、俺は、その国の名前を覚えておく事にした。
竜で移動して一時間ぐらいが経過して、魔王城に戻って来る。
竜から降りて、マイがこんな事を言ってきた。
「どう?孝之、この国は気に入った?」
「う〜ん・・・まあ、俺はここにいるわけだし、気に入らないと駄目だよな・・・やっぱ」
「まあ、そうよね・・・っと、もうこんな時間ね、日もそろそろ沈むし、城の中に行きましょう」
「分かった」
そう言って、竜を逃がして、俺とマイは、魔王城の中に入る事にした。
魔王城の中に入ると、この魔王城で、何故かメイド服を着ているスミレさんが
マイ様って言って、やって来て、こう言ってくる。
「マイ様、情報が入りました」
「情報って?」
「勇者が、この魔国エデルドに侵入したそうです、奴の目的はマイ様かと・・・」
「「そう・・・うふふふ!面白くなってきたわね、孝之!」
「な、なんだ?」
「私と一緒に来なさい、勇者に逢うわよ、貴方は私の部下だから、私の命令は絶対よ?いいわね」
「あ、ああ・・・分かった」
マイが、そう言ったので、俺はマイのあとをついて行く事にした。
勇者って一体どんな奴なんだ?と思ったのである・・・
■作者からのメッセージ
はい、続きの話を投稿します。

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