気が付いたら、魔王の部下になってました・・・〜第一話〜魔法を覚えてみよう〜初級編〜
作者: 零堵   2012年04月24日(火) 11時03分23秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
目が覚めて、まわりを確認してみても、元の世界に戻ると言う事はなく
魔国、エデルドと言う場所だった。
やっぱり戻ってないんだな・・・と改めて実感
ま、来ちゃったものはしゃ〜ないか・・・と思い
どうしようかと悩んでいると、コンコンと音がして
「孝之様、入ります」
そう言った瞬間、扉がバカっと開いて、部屋の中に入ってきたのは
メイド服を着た、スミレさんだった。
「よく、お休みになられましたか?」
「いや・・・うん、あのさ・・・」
「はい?」
「なんで、扉をぶち破る必要があるの・・・?」
さっきの一撃で、扉は五メートルぐらい吹っ飛んでいた。
うん、かなりの馬鹿力じゃないか?と、思うんだが・・・
「気にしないで下さいませ、あとで直しときますし」
「いや、気にするよ!?」
「そんな話は置いといて、孝之様、マイ様がお呼びですので、ついてきて下さい」
「あ、うん、分かった」
そう言って、俺は、スミレさんの後ろをついて行く事にした。
部屋の中を出て、長い廊下を真っすぐわたり
赤い扉をくぐると、王座に座っている。
マイ三世がいた。
「マイ様、孝之様をお連れしました」
「Okよ、じゃあ行きなさい」
「は!承知しました」
そう言って、スミレは、ジャンプして天井に消える。
うん・・・ほんとにこの人、何者なんだ?と思うんだが・・・
「よく休めた?」
「まあ・・・休めたと言えば、休めたけど・・・ところで、一体俺に、何の用事だ?」
「孝之の身体能力が、どれぐらいかを知りたくなってね?孝之、魔法って使える?」
「使えるわけないだろ、普通の一般人だし」
「その一般人と言う概念が私には分からないけど、じゃあ・・・魔法を覚えてみる?」
「魔法って、俺にも出来るのか!?」
「魔力が、あれば誰にでも出来るわよ?ちょっと魔力を調べてみるわね」
そう言って、マイは、何か呪文らしき言葉を言う。
「サーチャースタイル」
そう言うと、俺の体が薄く光りだし、目の前に数値が現れた。
「ふむふむ・・・」
「で・・・、ど、どうなんだ?」
「孝之、魔力が物凄いわよ?というか、私とほぼかわらないんだけど?何これ?」
「変わらないって・・・魔王と同じ魔力があるって事?」
「そう言う事になるわね・・・あ、なんだったら、魔王、貴方がやる?私、譲ってもいいわよ?」
「冗談言わないでくれ・・・」
「冗談じゃないのにな〜・・・ま、いいわ、魔力はあるみたいだし、早速魔法を教えるけど、どんな魔法がいい?」
魔法か・・・まさか自分が使えるとは、思ってなかったな
日本じゃ、魔法なんてある訳がないし・・・まあ、とりあえず・・・
「じゃ、じゃあ基本的な初歩の魔法から、学びたいんだが・・・」
「初歩ね〜めんどくさいわね〜大陸を落とすメテオ級の術とか、そういったのを得意なんだけどな〜・・・」
・・・・さすが魔王と言った所なのか?冗談にしても、笑えないんだが・・・
「まあいいわ、初歩ね?じゃあ、部屋の中で使うのもなんだし、外に行きましょう」
「わ、分かった」
そう言って、俺とマイは、外に出る事にしたのであった。
■作者からのメッセージ
某サイトで連載している零堵です。
こっちにも一作品投稿したいと思います。
気長に読んで見てね?

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