気が付いたら、魔王の部下になってました・・・
作者: 零堵   2012年04月18日(水) 23時54分15秒公開   ID:YynBrr2ofCI
気が付いたら、全く知らない場所にいた。
ここは、どこなんだ・・・?と辺りを見渡してみる。
そこは、部屋の中で、白で統一されていて
明かりも中世の世界に出てきそうなライトで照らされていた。
窓があったので、窓の外を見て、驚く。
何故なら、伝説上の生き物と言われている、ドラゴンが数十羽飛んでいて、空を見ても、太陽が二つに見えた。
うん、どう見ても、ここは日本じゃないよな・・・と、思われる。
「一体、ここは何所だ・・・?」
俺は、これまでの事を思い出してみる。
確か、家の中で新しく買ったゲームをプレイしようとして
ゲーム機のスイッチを入れた瞬間
気が遠くなって、この場所にいたと言う訳だった。
自分の服装を確認してみると、服装は意識が無くなる前のそのままで
ジャンバーに長ズボン姿だった。
うん、ひとつ言える事は・・・この世界でこの格好って・・・
変じゃないか?と、思ってしまった。
「とりあえず、ここから外に出てみよう」
そう思って、部屋の外に出ようと考えて、扉があったので、そこを開けてみる。
扉をあけると、長い廊下が現れた。
一方通行だったので、その道を真っ直ぐ歩くと、二つの扉があった。
右の扉が、赤色の扉で、左の扉が青色をしていた。
俺は、どっちに行こうと迷ったが、覚悟を決めて、赤い扉を開けてみる。
中にいたのは、豪華なイスに座っている。美女がいた。
「貴様、何者だ?何所から、この、魔王の城にはいった?」
「ま、魔王!?」
「何を驚いている、私は第三代魔王の、マイ三世だが?お前の名は?」
「お、俺は初崎孝之、日本人だ!」
「日本・・・?それは、なんだ?」
「に、日本を知らない・・・?じゃ、じゃあここは?」
「ここは、我が魔国、エデルドだが・・・孝之、お前はまさか・・・勇者か?」
「そんな訳ないだろ!?てか、勇者っているの!?」
「もちろん勇者はいるぞ、我に戦いを挑んできて、うっとしいんだがな、まあ、戦うのは暇つぶしに丁度いいんだが」
「丁度いいのかよ!しかも、勇者との戦いが暇つぶし!?」
「何か問題でもあるか?」
「問題あるだろ!?はあ・・・なんか、つっこむのも疲れてきた・・・とりあえず、俺の事情を聞いて下さい」
そう言って、俺は、魔王マイ三世に、ここに来た事情を話す。
すると、マイ三世は、こう言ってきた。
「ふむ・・・気がつけば、この国に迷い込んだって言うのか・・・、孝之、お前は元の世界に帰りたいというのだな?」
「はい、出来れば、今すぐに帰りたいです」
「ふむ・・・・、決めた、我の部下になれ」
「はい?な、なんで、俺が魔王なんかの部下に!?」
「それはだな・・・退屈だったからだ、勇者も最近現れてないしな、部下も勝手に人間国に遊びに行ってたりするし、しょ〜じきに言って暇なのだよ、だから部下になれ、これは命令だ」
「嫌っていったら?」
「ここから出て行って、無事でいられるのか?外は、魔族でいっぱいだし、仮に人間国に行けても、人間国から、魔国エデルドから来たってばれたら、殺されると思うんだが?それでもいいのか?」
「う・・・」
俺は、考える。確かに、ここから逃げた場合
魔族とかに見つかってやられるかもだしかと言って、人間国とかに無事入っても
この国から来たってばれればどうなるか
分かった物じゃないし・・・そう、考えて、俺は、こう言う事にした。
「わ、分かった・・・部下をやってやる」
「よし、決まりだな、あ〜これから楽しくなりそう〜私の事は、マイでいいよ〜」
なんか、一気に魔王の話し方が、がらりと変わったので、質問してみる。
「なんか一気に話し方が、変わったんだが・・・?」
「魔王のイメージって大切でしょ?初めてきた相手には、そういう話し方にしてるだけよ?別にいいじゃない」
「それでいいのか・・・?」
「いいの、そうね・・・貴方の事は、孝之と呼ぶわね、じゃあ、孝之、貴方の部屋を用意させるわ、スミレ!出てきなさい!」
マイがそう言うと、天井がパカっと開いて、一人降りてきた。
「マイ様、お呼びでしょうか?」
「孝之は、あの部屋を使ってもらうわ、案内しといてくれない?」
「かしこまりました、マイ様、では、孝之様、ご案内します」
「あの一つ質問にいいですか?」
「はい?なんでしょう?」
「なんで・・・メイド服なんです?」
そう、スミレと呼ばれた人の恰好は、カチューシャにメイド服を着ていた。
あまりにも場違いだろ!?と思うのだが・・・
「これは、私の趣味で着てるだけですが?何か問題でも?」
「い、いえ・・・」
「では、孝之さま、部屋にご案内します、ついてきて下さいませ」
「は、はあ・・・」
「じゃあね?孝之、何か用があったら、呼ぶわよ〜」
「了解・・・」
そうマイが言う。俺は、そう答える事にした。
スミレと呼ばれた人に、案内されて、一端部屋を出て
長い廊下を歩き、一つの部屋に、たどり着く。
部屋の前にたどり着くと、スミレがこう言ってきた。
「ここでございます、では、ごゆるりと、っは!」
そう言って、スミレはジャンプして、天井がパカっと開いて、そこに消えていく。
うん・・・何なんだ?この仕掛けって・・・、そう思いながら、部屋の中に入り
ベットがあったので、そこで休む事にした。
なんか、疲れたので、これからの事は考えない事にして
さっさと休む事に決めて、目を閉じたのであった・・・
■作者からのメッセージ
始めましてもそうでない方も始めまして、零堵(レイド)です。
某サイトで連載中の作品「気が付いたら、攻略されそうです・・・」を、投稿いたします。
気軽に読んでくれてOkです。

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