桜月夜 序章&第1話 | |
作者: 慈雨 2010年02月14日(日) 20時14分13秒公開 ID:5wa5KfRdcV. | |
〜第1話〜 「土方さん、例の話聞きました?」 沖田は隣にいた土方に問いかけた。 「あ?あぁ、桜夜叉だろ。 夜な夜な町に出ては笛を吹いているやつ」 「それなんですけど、最近起きている事件と関わりがあるみたいなんですよね」 「例の記憶喪失事件か」 えぇと沖田は顔を縦にふる。 「倒れたやつらが桜夜叉を見たって言ってるんです」 「っつうことは桜夜叉が記憶を消してるってか?」 そうみたいですねという顔をしていた。 土方はなにやら考え込んだ。 「総悟、今夜見回りするぞ」 「へ〜い」 沖田はぬけた返事をしてその場を去っていった。 ―夜― 土方と沖田は昼間の話通り、見回りをしていた。 どこからか笛の音が聞こえる。 「おい総悟、今の聞いたか?」 「えぇ、はっきりと」 土方は刀に手をかけた。 「いくぞ」 2人は夜道を駆けていった。 |
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