ミスティックシンフォニー最終巻^
作者: 零堵   2010年05月03日(月) 00時27分29秒公開   ID:YynBrr2ofCI
バレンタインから数日後の事
入院から晶が学校に復帰したのであった

「う・・・酷い目にあったぜ」

「晶・・・どうしたの?少し学校休んでたけど?」

「どうしたって・・・・早苗・・・お前な?」

「もしかして・・・私のせい・・・?一生懸命作って、早起きして、作ったのに・・・」


「う・・・ちょ、ちょっとな?夕食で当たっちまって入院してたんだよ」

晶はそう言われると、これは早苗のせいでこうなったんだ・・・と素直に言えなくなった

「よかった・・・」

早苗は本当に安心していた

「あ、晶君久しぶり〜」

そこに律子がやって来る

「お、おお」

「どうだった?早苗ちゃんのチョコ、貰えて嬉しかったんないかな〜?」


「う・・・それは・・・(ど、どう言ったらいいんだ!?)」

「ちょっと律子ちゃん?恥ずかしいよ〜」

「ごめんごめん、まあ二人とも仲良くていい事だと私は思うわよ?
あ、先生が来たみたいだから席に戻るわね?」

そう言って律子が席に戻る
そこに先生がやって来る

「は〜っはっはっは!諸君、もうすぐ終業式だ
私としては君たちと離れる事になるが、新しい出会いもあるだろう!
新しい学年になっても私の事を忘れる事はないようにな〜?」


そう先生は言う
クラスの皆はこう思っていた
こんな個性がありまくりな先生、忘れるわけないだろ・・・と
といっても誰もそのような事は言わなかったのであった
そして放課後
晶と早苗は一緒に帰る事にした
帰る途中にミスティと過去にあった少年レイと出会った

「早苗さん、晶さん」

「あ、ミステイさんとレイ君・・・だっけ?」

「はい、そうですよ」

「一体二人揃ってどうしたんだ?」

そう晶が言うと、レイはこう言った

「今まで捕まえて来たフェイクなんですが、次の一体で最後の一体となるんです
最後の一体は今まで捕まえたフェイクの中でも最凶と呼ばれる部類の物なので
僕もミスティと手伝うことにしたんです」


そうレイが言うと、ミスティはゴチンとレイの頭を殴る


「こら!姉さんと呼びなさい!」

「いたた・・・別に殴らなくてもいいでしょ!?」


「あれ?もしかして・・・レイ君ってミスティさんの弟なの?」

「ええ・・・一緒に時空ポリスとして活動しているんですが
どういうわけかこのように反抗的なので・・・
早苗さん、晶さん、レイが迷惑をかけてませんでしたか?」


「いや、そんな事ないよな?早苗」

「う、うん、確かに迷惑はかけてなかったと思うよ?」

「そうですか・・・よかったです」

「ところで、そのフェイクって一体どんな奴なんだ?最凶と呼ばれてるって言ったよな?」


「ええ・・・そのフェイクというのは・・・肉眼で確認出来ないんです」


「えっ?それって・・・」



「僕から言いましょう、そのフェイクは肉眼で確認出来ない生物で
センサーでやっと感知できる物なんです
いつも弱らせてミスティックフォースで送ってますが
肉眼で見えないので弱らせることができないんですよ
だから、最凶と呼ばれるんです」

「じゃ、じゃあどう立ち向かったらいいの!?目に見えないんでしょ?」

「だから私とレイが一緒に行動する事にしたんです
レイはそのフェイクを確認できる道具を持ってきましたから
レイがそのフェイクを居場所を探知
そしてそのフェイクを弱らせた後に私がミスティックフォースで送るという作戦で
二人の前に現れたんです、早苗さん、晶さん、協力してください!」


「なんかラスボスとの戦いににふさわしい敵じゃないか!俺はやるぜ!早苗は?」

「晶がやるんだったら、私もやるわよ!晶ばっかりにいいかっこはさせないからね!」


「ありがとうございます!じゃあフェイクレーダーが鳴り出したら、相図です!」


「おお!」

「わかったわ!」

そう四人で話していると、フェイクレーダーが鳴り出す

「鳴りました!じゃあ作戦を開始します!」

そう言ってレイは、目に何かバイザーみたいなのをつける
それをつけてレイはこう言った

「サーチレベルアップ、数値正常、感度良好、目標誤差修正、目標物発見
距離・・・十メートル先の電柱の上にいるよ!」


「早苗さん、晶さん!変身です!」


「了解!」

「解ったぜ!」

そう言って、早苗と晶はあの言葉を言う

「ミスティックシンフォニー!」


「ミスティックシンフォニー!」


グローブが光りだし、早苗と晶の体を包み込む
早苗は箒を持った魔法使いに、晶は剣士になった


「晶!相手は空中にいるから、これは空中戦よね?」

「どうやらそうみたいだな!」

「ところでミステイさん?この箒で空は飛べるようになってるの?」


「頭でイメージすれば飛べますよ
ただし時間は三十分と言うのを頭にいれといてください
三十分過ぎたらどうなるか、解りますでしょう・・・?」


「りょ、了解!晶も解ってるわよね?」


「ああ・・・ようは三十分でケリをつけろって事だよな?レイ!正確な指示を頼むぜ!」


「わかりました、二人とも頑張ってください!」


「じゃあ行くわよ!」

そう言って早苗は箒にまたがる
すると、早苗の体がどんどん空中に浮かび、空を飛べるようになった

「行くぜ!ミスティックターボ!」


晶はライトブーツの力を使って空中に浮かびあがる


「目標・・・いまだに動いてないです、攻撃を与えてみてください!」


「解ったわ!オンマイキリソワカ!」

早苗は呪文らしき言葉を言う
そう言った瞬間、あたりに数本の光の矢が現れて電柱に向かって真っすぐに飛ぶ


「目標に命中しました・・・けど、さほどダメージはありません
目標から熱量探知、攻撃来ます!避けて下さい!」

「よ、避けるってどうすりゃいいのよ!?」

「ようは前から来るんだから左右に散れ!」

「!解ったわ!」

早苗と晶はフェイクがいると思われる場所から左右に散る
早苗たちのいた場所に光線らしき物体が通りすぎた
その光線が壁にあたり、大きな穴があいて、奥が丸見えになっていた

「あ、あぶな・・・あんなの食らったらひとたまりもないわよ・・・」


「あ、ああ・・・だが時間がないんだから、さっさと弱らせるぞ!」


「そうね・・・解ったわ!」


早苗と晶はそう言って、フェイクがいると思われる場所に突撃する事にしたのであった


「目標移動したよ、早苗さんの左、五メートルに移動!」


「判った、左ね?えい!」


早苗はそこにいると思われるフェイクに向かって魔法を使う


「マジカルアトミックトルネード!」


「何だ・・・その技・・・っと、俺も加勢するぜ!とりゃあ!」


早苗が魔法で起こした竜巻に向かって、晶は剣でいるといると思われる場所に
剣を振り回す


「ん、何か当たったぞ!」


「ダメージ確認、効いてます!姉さん!今です!」


「判ったわ!」


ミスティはそう言うと、あの言葉をいう


「ミスティックフォース!」


そう言った瞬間、空間が揺れて、フェイクは消失したのであった


「熱源反応・・・無し、作戦は成功です!」


「よっしゃあ!っと・・・早苗!、時間ないから降りるぞ!」


「判ったわ!」


早苗と晶は地面に着地する
着地した瞬間、時間オーバーなのか、変身が解けたのであった


「早苗さん、晶さん、これで全てのフェイクが元の未来に戻すことが出来ました
ありがとうございます」

「僕からも礼を言うよ、ありがとう」


「いや〜そんな、結構楽しかったしね、ね?晶」

「ああ、ヒーローっぽい事が出来たから、俺はうれしかったぜ」


「そう言っていただけてよかったです、私とレイは仕事があるので
未来に戻らないといけません、早苗さん、晶さん、さようならです」


「あ、あの・・・ちょっと聞きたいんですけど・・・」


「何ですか?早苗さん」


「このフェイクレーダーとライトブーツとか、返さなきゃ駄目かなあ?
思い出に取っておきたいんだけど・・・それと・・・ミスティさん、また会えます?」


「・・・本当は所持品は返して貰って記憶をなかった事にするのですが・・・
いいでしょう」


「ちょっと姉さん!?それは服務規程違反じゃ・・・」


「だからレイも黙っててね?もしバラしたら・・・」


「!・・・はいはい、解りましたよ・・・」


「今回は特別に記憶、消さないでおきますね?それと・・・
えっと・・・暇が出来たら・・・会いに行ってもいいでしょうか?」


「うん♪私は大歓迎だよ♪」


「俺もいいぜ」


「じゃあ、お別れです、さようなら」

そう言ってミスティとレイは消えたのであった
こうしてフェイクを全部捕まえた早苗達は、無事に終業式を迎える事になったのであった・・・
その後


「早苗ちゃんに晶君」


「何?律子ちゃん」


終業式が終わって、放課後
篠崎律子が早苗に話しかけてきた


「新しい絵本がやっと完成したの、最初に早苗ちゃんと晶君に見てもらいたか
ったの」


「そうか・・・で、どういったタイトルなんだ?」


「こういうタイトルにしたのよ」

律子は絵本のタイトルにこうつけた
早苗と晶がいつも言っていたあの言葉・・・
「ミスティックシンフォニー」と・・・


〜終〜



イラストです


マウスで書いてみました

右が早苗、左が晶
下右ミスティ、下左律子となっております

四コマ漫画
■作者からのメッセージ
はい、零堵です
ミスティックシンフォニー最終巻となります
まあ、いつか続編書くかも知れませんが・・・(番外編とかも)
読んでくださってありがとうございました
感想くれた夏姫みの様、ありがとうございます

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