ミスティックシンフォニー第二巻
作者: 零堵   2010年04月19日(月) 03時29分11秒公開   ID:YynBrr2ofCI

〜第一章〜運動会編〜
早苗達が、ドリームパークに行ってから
数日後の事・・・学園にて

「楽しかったわね?ドリームパーク」

「私は・・・あまり思い出したくないかも・・・」


「俺はよかったな、結構楽しめたし」


「あ、そう・・・」

「そういえば・・・」

「そういえば何?律子ちゃん」


「そういえば、そろそろ運動会よ?早苗ちゃんは、何に出場する?」

「そうね・・・とりあえず借り物競争とかやってみたいかもwなんか楽しそうだし?」

「俺は・・・パン食い競争かな?美味そうだし
それに、今年から去年までは、アンパンだけだったのが
今回は、カレーパン、メロンパン、クリームパン、ジャムパンと
豪華になるって話だからな?」


「そうなんだ?でも、何故?」

「さあ?アンパンばっかなのが、つまらないからじゃないか?」

「そう言う理由かなあ・・・?」

律子は、そう呟いたのであった
そして、運動会当日
天気は快晴、運動会をやるのには絶好であった


「さ〜って、頑張るぞ〜w」

「頑張りすぎてへばるなよ〜?」


「もう何言ってんのよ!晶
私が、そう簡単にへばるわけ無いでしょう?」


「それはどうかな〜?今日は、夏ぐらいの日差しだから
倒れるかもな?十分気をつけろよ?」


「晶もね!」


「やっぱり仲がいいわね〜w」

律子は、ニコニコしながら呟いているのであった
そして、運動会が始まった


「よっしw最初に私の出る科目は〜え〜と
百五十メートル走?」


「百じゃないのかよ・・」

「まあ何だか分からないけど、頑張るわ」


「頑張ってね〜早苗ちゃんw」


「うん♪」


そう言って、早苗はスタート位置に並ぶ
そして、先生の合図と共に、走り出す


「はっはっはっ・・・」


早苗は、思いっきり走る
だが・・・

「あっ!?」


早苗は、石につまずいて派手に転ぶ
早苗が派手に転んだせいで、前を走っていた者にぶつかり
転倒、それが続いて結局誰もゴール出来なかった

「ある意味すごいな・・・」

「ええ・・・そうね・・・」


晶と律子は、そう言っているのであった

「よし、今度は俺の番だな
よーくみとけよ?俺は早苗みたく、ドジは踏んだりしないからな?」

「ひっど〜い!こっちは怪我人なのよ?何でそんな事言うの!」


「早苗ちゃん、怪我人って言ってる割には、元気そうね?」


「まあ、慣れてるし」

「慣れてるって・・・何に・・・」

「と、とにかく俺は行くからな」


そう言って、晶はスタート位置にいる
そこには、何故か美梨亜がいた


「何で、伊藤がここにいるんだよ?」


「それは、私もこの競技に参加する事だから・・・」

「その通りさ、お前らミリーの強さを知らないな?
あとで後悔するぞ!あ〜っはっはっは!」

「うわ!人形が喋った!?」

「人形とは失礼な!、俺はジョニーと呼べ
そして、相方のミリーだ」


「そう言う事よ・・・」

「そう言う事って何なんだよ・・・」


晶は、疑問に思いながらスタート位置で待機する
そして、先生の合図でスタートした


「さ〜て、いっちょやるかって・・・早!?」

晶は、驚いた
美梨亜は、猛スピードでパンを奪っていた

「いくらなんでも早すぎだろ・・・あいつはマラソンの選手か?」

それは無いと思うが、晶は何とか二着でゴールした
ちなみに美梨亜が一着である


「ふう・・・疲れた・・・・」

「さすがだな、ミリー」

「どうってことないわ・・・ただ、私はクリームパンが食べたかっただけだから・・・」

そう言って、用意された自分の席へと座る
その光景を見ていた早苗と律子は

「美梨亜ちゃん、足速いんだね?」

「あの速さなら、陸上部が逃さないと思うけど・・・」

「それにしても、伊藤って本当に何者なんだ?」

そうして運動会は進んでいき

「う〜ん」

休憩地にて、一人悩んでいる者がいた

「どうしたの?晶?」

「いやな、今までのクラスの点数を見てみると
今の所、うちのクラスが負けてんだよな?挽回するには・・・
この次のリレーか、綱引きで勝たないと勝算が無いって事なんだよ」


「次のリレーって何だっけ?」

「確か、借り物競争じゃない?」


「そっか・・・じゃあ、私が出るわね?参加者募集してたし」

「え?大丈夫なの?早苗ちゃん?」

「大丈夫大丈夫♪」

早苗がそう言っていると、アナウンスで
これから、借り物競争を開始しますと言うスピーチが聞こえた


「じゃあ、行って来るわ」

早苗は、スタートラインへと行くのであった
その光景を見ていた晶と律子と美梨亜がこう言う


「あいつ、大丈夫か?」

「さあ・・・でも、早苗ちゃんはりきってるし、大丈夫じゃないかな?」


「そうね・・・早苗さん、頑張って・・・」

「そうだ!俺様が応援してるんだ!相手を呪ってやってもいいんだぜ〜?」

「そ、それは・・・フェアプレーじゃないよ・・・?美梨亜さん」

「そう・・・?」

「ッチ、せっかく色々と試そうと思ったのにな?」


「おいおい・・・」

晶達が、話していると、借り物競争がスタートした

「さ〜て、借り物競争だ〜借り物は何かな〜?」

「あらあら早苗ちゃん、何だか楽しそう」

「おい・・・こっちに向かって来てないか?」

早苗は、晶の所にやってきてこう言った

「晶、ちょっとお願いがあるんだけど?」

「ん?何だ?」

「さあ、一緒に来て」

「おい何だよ?一体?」

そう言って、晶を引っ張る
そしてゴールに向かう、早苗は全力で走り、一位を取ったのであった


「よし、一位、晶、サンキュ〜♪」

「おい、紙に書かれてあった事は、何だよ?教えろよ?」

「え?え〜と・・・それは・・・私の大事な人・・・かな?」

「そ、そうなのか?」

「そう思っていて・・・」

そう言って、早苗は律子の所に行く
律子は、さっきの言葉が聞こえたらしく
早苗に質問をする

「ねえねえ?さっきの事ってほんとなの?早苗ちゃん?」

「実は・・・”熱血馬鹿”って書かれてあったの
晶の前じゃ、そんな事言えないでしょ?」


「そうだったんだ、あ、晶君
なんか恥ずかしそうな顔をしているけどこの事は・・・
言わないようにしたほうがいいわね・・・」

律子は、そう呟いているのでした
そして、最後の競技、綱引きとなった


「今の所、得点は同点だ、これで勝ったら逆転だ〜
皆!気合いれて勝つぞ〜〜〜!」


晶だけ何故か、猛烈に熱血している
晶の後ろにいる美梨亜はこう呟いている


「なあ、ミリー、こいつ妙にうざったいから、やるか?」

「いえ・・・晶さんもこのクラスの為にやってるんだから、しょうがない事よ・・・」

「そうだな、とりあえずウチのクラスが勝てばいいのだな?
ジョニー様にまかせな!」

そう言って、ジョニーは綱を握る
そして、綱引きがスタートした


「行くぜ!うおおおりゃあああ!」

「オーエスオーエス!・・・ん?ねえねえ律子ちゃん?」

早苗は、引っ張りながら律子に質問をする

「何?早苗ちゃん」

「何で掛け声ってオーエスって言うのかな?別にバンバラビョーンでもいいんじゃない?」

「早苗ちゃんは、それで力はいるの・・・?
というか、その変な呪文らしき言葉は一体・・・」

律子は、疑問に思っている、まあ当然か

「行くぜ、ジョニー様の力をとくとみやがれ〜!」

「行くわ・・・」

美梨亜とジョニーは、思いっきり引っ張る
綱は猛スピードで引っ張られ、早苗達が余裕勝ちしてしまった


「あら・・・普通にひっぱっただけなのに・・・・勝ったわね・・・」

「普通か?それが・・・」

晶が、そう呟いていた
こうして、運動会は無事終了した
早苗達のクラスは、総合ランキング1位になったので
トロフィーが送られたのであった・・・
運動会が終わって、数日後
学校にて・・・


「運動会も終わったし、あとは、何だろ?」

「なんか忘れてる気がするんだよな?何だっけ」

「そういえば・・・」

早苗は、思い出してみる
そして、何かを思い出したらしくこう言った


「そうだった、フェイク捕まえないと!」

「あ、そういえば全然、捕まえてなかったな
はっきり言って、忘れてたぜ」


「確かにそうね・・・ここの所、全然フェイク出なかったからねえ」

「まあ、フェイクレーダーが鳴らないからしょうがないか・・・
あ、授業が始まるから、晶と律子ちゃん、席に戻った方がよいよ?」


「そうだな」

「そうね」

晶と律子は、言われたとおりに席に着く
そして、チャイムが鳴り、授業が始まったのであった
そして、放課後


「さ〜て、帰ろうかな?って・・・あれ?」

早苗が帰り支度をしていると、フェイクレーダーが鳴り出す
早苗は、本当に驚いた


「あ、フェイクレーダーが鳴ってる!晶!久々のフェイクよ」

「あ、本当だ、よっしフェイク捕まえるぞ!」

「私も一緒に行くわね」

こうして早苗達は、レーダーに導きかれるままに進んだ
着いた場所は、科学研究部であった


「この中にフェイクがいるって事?」

「そうらしいな」

「じゃあ、早速中に入りましょう」

「そうですね、どういった形のフェイクかは知りませんが
油断しないで下さい」


「あ、ミスティさん!いつの間に・・・」

「私の事は後にして、今はフェイクを捕まえる事が先決です
さあ、中に入りましょう!」


「え、ええ!」

こうして、四人は科学研究部に入った
科学研究部の中では、武人が意味不明な言葉を呟いていた


「私の科学絶対なのだ〜、凄いのだ〜、天才なのだ〜」

「何か台詞にだ〜がついてて、変な感じね・・・」

「そうだな、何か馬鹿っぽいし」

「私を馬鹿にしたな〜、お前ら誰だ〜
勝手に進入してゆるさんのだ〜これでも食らえ!なのだ〜」

そう言って、武人は体から黒い波動?見たいな物体を出す


「今回のフェイク、な、何だ!?あれ!?」

黒い物体は、形を作り出し、機械になった
手には二本の剣が握られている

「どうやら・・・今回のフェイクは、相手に憑依するみたいね・・・」

「さあ、やっつけるのだ〜」

武人は、そう命令する
黒き物体は、その命令に答えるように早苗達に攻撃して来た


「うわ!あぶね!」

「いきなり何するのよ!」

早苗達は、何とか避けた

「このままじゃ、勝ち目が無いわ・・・
行くわよ!晶!」


「OKだ!」

「ミスティックシンフォニー!」

「ミスティックシンフォニー!」

早苗と晶の手のグローブから光だし、体を包み込む
早苗と晶は、科学者になった


「あら?今回は、お揃いなのね?」

「そうみたいですね?さあ早苗さん晶さん
黒い物体を倒して下さい
弱った所を、私が捕まえますから!」


「了解!」

「いっくぜ〜!」

早苗は、怪しい小瓶、晶は注射器を取り出した

「さあ、喰らいなさい!あらゆる薬品を混ぜたこの液体を!えいや!」

早苗は、黒き物体に向かって、小瓶を投げる


「行くぜ!うりゃああ!」

晶は、その小瓶目掛けて注射を投げる
注射は見事命中して、小瓶は砕け散る


「ぐはあああ!な、何するのだ〜」

「今です!最後の仕上げです!ミスティックフォース!」

ミスティの攻撃により、武人の体から何かが抜けてく
そして、武人は倒れたのであった


「ふう、これでフェイクは捕まりました、早苗さん晶さん
ご協力有難うございます
私がここにいると何かとまずいのでいなくなりますね?では」


そう言って、ミスティは去って行った

「よし、これでフェイクは退治したわね?けど・・・武人君大丈夫かな?」


「さあな、とりあえず保健室連れてこうぜ」

「そうね、そうしましょ」

早苗達は、武人を保健室まで連れて行ったのであった
翌日


「昨日ね?私は壮大なコスモを見たのだよ、それは凄かった
まるで映画みたいだったな、謎の二人は変身するし、妙な怪物は現れるし
まあ、科学的に解明できると、私は信じているけどね?」


「何か・・・変な記憶がこびりついたみたいね・・・」

「そうだな・・・あいつまさか、馬鹿になったのか?フェイクに乗っ取られて」

「さあ?」

早苗達は、そう呟いていたのであった

〜第二幕〜律子の絵本編〜

学校が休みの日曜日、早苗は律子に家に呼び出されたのであった
律子の家
律子の家は、早苗と違って二階建てでは無く、一軒家であった

「律子ちゃん、来たよ〜いったいどうしたの?」

早苗が、そう言う
律子は、こう言った


「実はね?書いていた絵本が出来たから
早苗ちゃんに見て貰おうと思ってね?」

「そうなんだ?よかったじゃない、早速見せて?」

「うん、解った、じゃあ読むからちゃんと聞いててね?」

そう言って律子は、絵本を読み始めたのであった
〜白ウサギと黒ウサギ〜
昔、ウサギしか住んでいない村に
二匹の白ウサギと黒ウサギがいました
白ウサギは他のウサギにこう言っていました

「何だてめ〜この白ウサギ様に歯向かおうってのか?あ〜ん?」

白ウサギは、言葉が乱暴でしたが
白ウサギが尊敬している先輩がやって来ると

「今日もお疲れ様です、僕はいつものように良い子にしてましたよ?」

こんな感じに性格が変わる奴でした
一方黒ウサギはと言うと

「やっやめて下さい、僕、何もしてないじゃないですかぁ」

他のウサギにいじめられていましたが
黒ウサギには秘密があったのです、それは・・・


「やめろって言ってるでしょ〜〜!」

そう言って、他のウサギを一撃で吹っ飛ばしました
黒ウサギは力が強かったのです
そんなある日、白ウサギは黒ウサギに出会いました
白ウサギはいつものようにこう言いました


「おいそこの黒ウサギ! なんか目立つ格好しやがって、何かむかつくな?」

「なっ何です?貴方は」

「白ウサギだよ、何か文句あんのか?」

「いえ、別に・・・」

それが黒ウサギと白ウサギとの出会いでした
白ウサギは黒ウサギに襲い掛かりました
でも、黒ウサギは強かったので、決着がつきませんでした
黒ウサギと白ウサギは、決着がつかないのでお互い認め合うようになって
仲良くなりました、そんなある日


「おい、黒ウサギ」

「何?」

「最近、この村に悪さをするウサギがいるらしいんだ
お前ならどうする?」


「僕?僕だったら・・・相手をいたぶって反省させるか
更正させるとかかな?」

黒ウサギの言っている事は、結構野蛮でした

「じゃあ、早速とっちめようぜ!」

「そうだね」

こうして、白ウサと黒ウサギは、悪さをする者を懲らしめる事にしました
村の中を捜索していると、笑いながら家をぶっ壊しているウサギを見つけました


「こら!ここは俺様達の縄張りだ!とっとと別の所へ行け!」

白ウサギは、悪さをしているウサギにこう言っています

「さあ、大人しくしなさい!この僕が相手になる!」

黒ウサギは、戦う気満々で言っています
悪さをしているウサギは、やかましい!と言って、襲い掛かってきました

「はん!そのぐらいでやられるか!は〜っはっは!」

「とりゃああああ!」

白ウサギと黒ウサギは、応戦しました
そして、どうなったのかと言うと
二対一で白ウサギと黒ウサギの勝利でした


「ほらな?これで解ったか!解ったなら、とっとと失せろ!」

「そうだよ?失せないと・・・もっと攻撃するよ〜?」

悪さをしているウサギは、その言葉を聴いて何処かにいなくなったのでした
こうして、村に悪さをしたウサギはいなくなりました
それからどうなったのかと言うと
白ウサギと黒ウサギはタッグを組んで悪さをしている
ウサギを懲らしめていくのでした
村では二匹の英雄として語り継がれていくのでありましたとさ
めでたしめでたし・・・


「どう?」

「こ・・・これはこれで・・・凄いわね・・・」

早苗は、そう呟いているのであった

「まあ、思いつきでこんなの書いたし
でも、これからも勉強してもっといい絵本書かないとね?
今日は、私の絵本聞いてくれてありがとね?早苗ちゃん」


「そのぐらいいわよ?あ、もうこんな時間
じゃあ、私は帰るわね?じゃあね、律子ちゃん」


「さようなら〜」

こうして、早苗は律子の家から出て行ったのであった・・・

〜三幕〜初雪編〜

早苗が、律子の部屋に遊びに行って、数日後
季節は、冬になったのであった
早苗達は、休み時間にこう話していた

「そろそろ冬ね〜」

「そうね?初雪近いんじゃないかな?寒くなってきたし」

「そうかもしれないね?」

「寒くなるのは、嫌だよな・・・」

晶は、そう呟く
それを聞いて、早苗はこう言った


「晶?何で?」

「だって、寒くなると学校に行くのも嫌になるぜ?
家で暖まっていたほうがいいと思うしな?」


「確かにそうよねえ・・・」

「もう律子ちゃんまで、そんな事言わないの
あ、そろそろ授業が始まるみたいだから、晶、律子ちゃん
席に戻れば?」


「そうね?」

「そうだな」

そう言って、晶と律子は席へと戻った
そして、授業が始まって、授業中


「ふ〜退屈・・・」


早苗は、そう言って窓の外を見る
外は、今にも雨か雪が降り出しそうだった


「おい、早苗?何で窓の外見てんだ?」

晶が、早苗に気がついて話しかける

「ん?だってほら、今にも雪が降り出しそうでしょ?
積もったら、雪合戦とかしない?晶」


「寒いのは苦手なんだが・・・」

「じゃあ、遊び終わったら温かい物作ってあげるよ?それでいい?」

「ああ、それなら参加する」

早苗達がそう話してると、授業のチャイムが鳴り
授業が終わったのであった


「じゃあ、さっき言ってた事だけど、雪が降り積もるか?解らないからね?
降り積もったら、明日、休みだし、公園で雪合戦しない?」


「解った」

「じゃあ約束ね?言っとくけど、私は負けるつもりは無いわよ?」

「もちろん俺もだが?早苗だからと言って決して手加減はしないぜ」

「二人の話を聞いてると、二人で遊ぶの?」

「え?あ・・・律子ちゃん、聞いてたんだ?」

「ま、まあな・・・そう考えれば、そういう事になるな?」

「じゃあ邪魔しちゃ悪いわね?丁度明日は、私は予定あるし
二人で楽しんでね?公園デートそれじゃあ、じゃあね〜」


そう言って、律子は帰って行った

「デートって・・・早苗もそう思っているのか?」

「え・・・?そう思ってほしい?」

「な、何言ってんだよ!俺は、帰るからな?じゃあな!」

晶は、照れながら慌てて帰っていった

「もう・・・晶ったら、ま、久しぶりに晶と二人っきりだし
思いっきり楽しんじゃおうっとw」


早苗は、そう言って、家に帰るのであった
そして次の日、二人は公園に来ていた


「見事に積もったな?早苗」

「そうだね」

早苗達は、辺り一面に積もっている雪を見ながらそう言った

「じゃあ、早速雪合戦でもするか!」

「了解!、いっくっよ〜晶〜」

「早苗、手加減はしないから覚悟しろよ?」

「私だって、手加減しないわよ?晶」

早苗と晶は、お互いに雪を持って、今にも投げようとしていた
すると、そこへ誰かが叫んでいるのを見つけた


「わ〜初雪だ〜、綺麗〜僕、感激〜w」

「あれ・・・?あそこにいるのは・・・」

「同じクラスの零夜じゃないか?何してんだ?こんな所で」

早苗と晶は、同じクラスメイトの星野零夜を見つける
零夜は、公園に降り積もっている雪を見て、はしゃいでいた

「なあ・・・思うんだけど」

「何?晶」

「零夜の行動って、なんか子供っぽいな・・・」

「確かに、でも私達も同じじゃない?公園に来て雪合戦をしようとしてるんだし?」

「確かにそうだな・・・まあ、人の事言えないか」

「じゃあ、雪合戦、始めよう〜」

早苗は、そう言って、晶に向かって雪を投げつける

「晶〜♪喰らいなさい!」

「こっちだって、負けないぜ!喰らえ!早苗!」

こうして、早苗と晶の雪合戦が始まった
しばらくして、早苗と晶のフェイクレーダーが鳴り出す


「え?フェイクレーダーが鳴ってる・・・もしかしてフェイク!?」

「こっちも鳴ってる!ってことは、近くにフェイクがいるって事か!」

「そうです、早苗さん、晶さん、この公園にフェイクがいます!」

公園の外から、ミスティが声をかけてきた

「ミスティさんがここに来たって事は、どうやら本当にいるみたいね?」


「そうだな?でも、真っ白でどれがフェイクなんだ?」

「あれです」

ミスティは、公園の隅を指差した
指差した方向に真っ白な雪男みたいな物が姿を現したのであった


「あれが、フェイクみたいね?」

「そのようだな!」

「行くわよ!ミスティックシンフォニー!」

「俺も行くぜ!ミスティックシンフォニー!」

二人はそう叫んだ、早苗と晶の手のグローブから光だし
体を包み込む早苗と晶は、拳銃を持ったスナイパーになった
その光景を見ていた者がいた


「あれ?早苗さんと晶君・・・?な、何!?・・・す、すっごい〜!」

零夜は、本当に驚いていた

「どうする?晶?やっぱり撃ち抜く?」

「そうだな?なんか撃ち抜いても
すぐ復活しそうな気がするけど、やるぜ!とりゃりゃあ!」

「私も撃つわよ!いっけぇぇ!」

早苗と晶は、銃を構えて撃ちまくった
撃った弾は一発ももらさずに、フェイクに当たる
フェイクが弱り始めた所をミスティがこう言った


「これでも喰らいなさい、ミスティックフォース!」

ミスティの攻撃により、フェイクは消滅したのでした

「これで大体のフェイクは回収しました、けどまだまだあるかと思います
私は、その調査をしますね?では」


そう言い残して、ミスティは去って行った

「さて・・・どうする?」

「そうだな・・・」

早苗達は、どうしようか悩んでいた
何故悩んでいたのかというと


「早苗さんと晶君って何者なの?
もしかして地球を救うために現れた極秘の正義の味方とか?」

「え?え〜っと・・・(ちょっとどういよう?晶?)」

(しょうがない、こうなったら)

晶は、何かを決めたようにこう言った

「実は俺達はある所から依頼されてな?
あ〜ゆう化け物を退治している仕事をしているんだ
零夜、もし他の奴にしゃべったら
記憶消去銃でお前を撃ち抜くぞ?だから秘密にしてくれ、頼む」

「ふ〜ん、そういうことだったんだ?いいよ
僕、秘密とか守るの大好きだからね?」

「さんきゅ〜(な?上手くいったろ?早苗)」

「ありがと〜零夜君(うん、でもこれでいいのかなあ?)」

早苗は、そう思っていたのであった・・・


外伝〜過去編〜


これは、ミスティと出会う前のお話・・・

「あ〜、綺麗」

暗闇の中、ドーンドーンと打ちあがる花火
それをうっとりと見ている少女がいた
彼女の名前は、碧川早苗、この物語の主人公である

「ねえ?晶、やっぱり綺麗でしょ?ここで見る花火は」

「ああ、そうだな」

早苗の隣で早苗と同じぐらいの少年がそう言っている
彼の名前は、品川晶、早苗と幼馴染である

「やっぱり、ここから見る花火は、綺麗だな」

「でしょ?私も最近見つけたの」

そう言って、次々と打ちあがる花火を見る
しばらくして、早苗が晶に聞いたのであった


「ねえ?晶・・・」

「何だ?早苗」

「将来、晶は何になりたいの?」

早苗は、晶にそう聴く
晶は、少し考えてからこう言った


「俺さ、将来人々を助けるヒーローになりたいと思ってるんだ
早苗は?何か、なりたい職業とかあるのか?」

「私?私は・・・ん〜何だろ」

「何だよ、人に言わせといて無いのかよ?何かあるだろう?一つぐらい」

「そうね・・・じゃあ、晶のお嫁さんになろうかな?」


「え?」

早苗がそう言った瞬間、晶は驚く
晶は、顔を赤くしてこう言った


「ば、馬鹿、何言ってんだよ・・・」

「うふふ、冗談よ?本気にした?」

「な・・・!何だよ、嘘かよ!ったく・・・
あ、そろそろ花火も終わりだな、じゃあ俺は帰るな?じゃあな」

そう言って、晶は帰って行った

「ちょっとは、冗談じゃ無いんだけどね・・・」

早苗は、そう呟いていたのであった
そして、早苗は家へと戻る
早苗の家

「おっかえり〜私の可愛い早苗」

そう言って、早苗に抱きつく一人の女性
彼女の名前は、碧川恵奈、早苗の母親である
この母親、娘を超溺愛しているのであった

「た、ただいま、ママ、ちょっと苦しいよ?ママ・・・」

「ごめんごめん、で?どうだった?花火大会は」

「うん、楽しかったよ」

「と・こ・ろ・で?早苗ちゃん?ちょ〜っと聴きたい事があるんだけど〜?」

「な、何・・・?ママ・・・」

「早苗ちゃん、晶君と一緒に花火を見に行ったそうね〜?
何か晶君にされなかった?されたら私、晶君の事、許さないわよ〜?」


「な・・・何も無いよ!ママ、ママの心配するようなことは何も無いよ」

「そう?ならいいわ、あ、もうこんな時間、ほら早苗ちゃん
もうお休みなさい?」


「うん、お休みママ・・・」

早苗は、自分の部屋に戻って、スヤスヤと眠りについたのであった
これは、過去のお話・・・


〜三巻に続く〜



■作者からのメッセージ
はい、零堵です。
ミスティックシンフォニーの二巻目も投稿します。
一巻よりは少し短めですが、まあ長編ですね
最後に番外を入れてみました
多分三巻目も長編になると思いますので、よかったら見てみてくださいね



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