改修版ミスティックシンフォニー
作者: 零堵   2010年09月09日(木) 01時36分58秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
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「こんばんは〜」

「とりあえず男は、俺たち三人だが・・武人は何で来たんだ?誘ってないのに」

「失敬だな?私だってこういうパーティは好きなのだ
まあ実験はもっと好きだが・・・いいだろう?来たって、それに・・・」


「それに?」

「このパーティ、怪しい雰囲気を漂わせている奴がいるからな?」


「それって・・・伊藤の事か?」

「呼びました・・・?」

美理亜は、暗闇からすっと現れる

「うわ!び、びっくりさせんな・・・」

「伊藤さん・・・その人形、いつもしてるんですね?」

零夜は、そう聞く
美理亜は、こう答えた


「ええ・・・私の宝物みたいな物だから・・・」

「おいらとミリーは、いつも一心同体なんだぜ?」

「な、人形が喋った!腹話術師なのか?伊藤さんは」

「人形とは何だ!おいらはちゃんとジョニーと言う素晴らしい名前があるんだぜ?
それにミリーは腹話術師じゃないぜ」


「何だと?じゃあその原理、どうやってるのだ?
科学で解明できるのだろう?」

「いえ・・・そう言うのは・・・よく解りません・・・」

「甘いな、おいらは科学でなんか解明出来ないぜ?ひゃ〜っっはっは」

「何だと!解剖して調べてやる!伊藤さん、その人形貸してくれ!」


「駄目です・・・」

「も〜早苗ちゃん家の前で、喧嘩しないの、ほら
さっさと入りましょう?」


「そうだな」

晶達は、早苗の家の中へと入った
早苗宅


「皆、こんばんは〜メリークリスマ〜ス」

早苗がそう言って来た、早苗に抱きつきながら微笑んでいる女性がいた
彼女の名前は、碧川恵奈、早苗の母親である
この母親、娘の早苗に超溺愛なのであった


「あ、早苗のお友達?晶君、お久しぶりね〜?」

「あ、はい、お久しぶりです」

「さ、クリスマスパーティの準備はもう出来てるから早速はじめましょう」


「お母さんに話したら、快くOKしてくれたの♪」

「そうなの・・・」

「さあ、さっそくパーティの始まりだぜ〜」

「お前が仕切るなよ・・・」

こうして、パーティが始まった
皆、それぞれ隠し芸を持ってきて、順番に披露する事にした


「一番、碧川早苗、変身しま〜す」

そう言って、早苗はあの言葉を言う

「ミスティックシンフォニー!」

早苗のグローブから光だし、体を包み込む
早苗はサンタクロースの格好をした


「えへへ、早苗サンタ参上〜」

「きゃ〜凄いわ、早苗ちゃん♪」

そう言って、恵奈が早苗に抱きつく
その光景を見ていた、武人は


「な、どうやって変身したんだ!?マジックか?トリックは何だ!?」

「ま、いいじゃねえか、クリスマスなんだし」

「そういう問題か!?てか何故、晶は驚かん!」

「いや・・・だって、俺も変身できるし?
二番、品川晶、早苗と同じく、変身するぜ〜」


そう言って、晶はあの言葉を言う

「ミスティックシンフォニー!」

すると、晶はトナカイのコスプレをした

「クリスマスだから、トナカイだぜ」

「だからどうやって変身するんだ!?誰か教えてくれ〜!」

武人は、そう叫んでいたと言う
そして・・・


「三番、伊藤美理亜・・・一人芝居します・・・」

「おいらとミリーのコントだぜ、オマエラしっかり聞いておくんだな?」

「伊藤さん・・・あの熊の人形、どうやって動かしてるんだろう・・・やっぱり腹話術かなあ?」

「そうだな・・・でも何であの人形、えらそうなんだ?」

「僕に聞かれても、解らないよ・・・伊藤さんの事、よく知らないし・・・」

晶と零夜は、そう呟いていた
美理亜のコントが終わった後
武人は、科学の実験を披露して
零夜は、面白い話をして
律子は、自作の絵本を朗読して
その場は、盛り上がったのであった・・・
早苗達が、クリスマスパーティをやってから数日が経過して
大晦日の日
早苗は、出かける事にしたのであった




「さ〜て、出かけよっと」

早苗は、寒さを防ぐようにセーターやマフラーを着て
外に出かける、行き先は決まっていた


「今日は、絶対当ててみせる〜!」

早苗は、神社にと出かけたのである
目的は、「運勢御椀」であった
運勢御椀とは、神社でやっている行事で、二つのうちどっちかを選ぶのである
どちらか一つに、小さいお守りが入っていれば、その年一年、幸せがおとずれるといわれていた


「今まで・・・何回もやってるのに・・・一度も貰ってないのよね・・・
もしかして、私・・・不幸少女!?」


そんな事で不幸と決めつけるのは、どうかと思われる・・・
早苗が神社の中に入ると、知っている人物を見かけた


「あれ?晶?何してんの?」

早苗は、晶を見つけて声をかける

「あ、早苗、お前も来たのか?偶然だな?」

「偶然だね〜、で、何しにきたの?」

「何しにって・・・決まってるだろ?」

「あ、分かった、運勢御椀だね?」


「ちが〜う〜!ここに、ヒーロー戦隊!ガンバルダーの人が、イベントとしてやってくるんだ!」

「は?」

早苗は、マジでぽかーんとした

「う、運勢御椀じゃないの?」

「運勢御椀?ああ、もうやったけどな?あれ凄くつまらないぜ?」

「何で?」

「だって、ほら」

晶は、ポケットから、いくつものお守りを取り出す

「ほらな?今年で5つ目だぜ?しかも連続で、なんかここまでくるとな〜・・・」

(な、何で晶ばっかり貰ってるのよ〜〜〜!?)

早苗は、晶のお守りを見ながらそう思っていた

「早苗は、どうなんだ?」

「わ、私?私は・・・一個も持ってないわよ!」

「何で、キレてんだ?意味わかんねえ・・・」

「別にいいでしょ!・・・あれ?」

早苗は、何かを見つけたみたいである

「なんだ?どうした?早苗」

「あ、もしかして・・・あれ・・・フェイク?」

早苗は指差した、晶は早苗の指指した方を見る
見てみると、上空から、黒い物体が神社に向かって、やって来るのが見えた


「そうかもな・・・」

「でしょ?あ、フェイクレーダーがなりだしたしね?」

確かにフェイクレーダーが鳴り始めた、でもそのおかげでかなり目立っている

「けど、どうすんだ?人かなり多いぜ?それにミスティがいないと、捕まえる事出来ないしな?」

「私ならここです」

ミスティは、ぱっと現れた

「うわ!いたのかよ!びっくりさせるな・・・」

「すいません、この付近にフェイクがやってくるのが見えたので
急いだんですが・・・どうして変身しないんですか?」


「変身ってなあ・・・」

「そうよね・・・」

「?何か問題でも・・・・?」

「ここだと人目を気にするんだよ・・・」

「そうなの・・・もし変身しちゃったら
通報されて監禁されて調べられて見世物にされちゃうかも・・・」

「おい・・・いくらなんでも・・・ありそうだな・・・」

そう言っている間に、フェイクと思われる物体は、神社の屋根の上に降り立った

「あ、確かにそうですね、じゃあ私が何とかします」

ミスティは、そう言って、ポケットから小型時計みたいなのを取り出す

「それは?」

「これは、”時間トメレール君”です」

「何か、ネーミングセンスが凄いな・・・」

「もしかして、それで時間を止められるって事?」

「まあ、そういえばそうですね、でもこれは時間を三分間しか止められません」

「えらく短いな・・・」

「でも、これで変身出来るわね、フェイクをどう戦うかはあとで考えようよ?」

「そうだな・・・」

「では、止めますよ?いきます!時の時計よ・・・この場にいる三人以外の者の時間を止めて!」

ミスティがそう言うと、周りの人の動きが止まる

「今です、変身して下さい!」

「よし、やるぞ!早苗」

「わかってるって!」

「ミスティックシンフォニー!」

「ミスティックシンフォニー!」

早苗達は、止められた時間の中で、変身する


「とりあえず変身完了!」

「そうだな!」

早苗と晶は、変身して早苗は巫女服
晶は、陰陽師の格好になっていた


「一回、こういうのやってみたかったんだよね〜」

「確かにな?陰陽師ってなんか響きがかっこいいしな?」

「あの・・・陰陽師って?」

ミスティは、どうやら知らないみたいである

「そうだな・・・悪をやっつける?札の力で?まあ、そんな感じ」

「そうだっけ?まあ、私もよく知らないけど」

「はあ・・・そうですか」

「って、変身したのはいいけど、どうやってあそこまでいけば?」

「そうね・・・って、何か忘れてない?」

「う〜ん・・・あ、そういえば最初に貰ったアレが使えるかも」

「あ、確かに・・・今まで忘れてたわ・・・」

「あれを使えば、屋根の上なんて、軽々と行けますよ?」

あれとは何かと言うと、最初に貰った三つの道具の一つ
ブーツのライトブーツであった


「で、ミスティさん?これどうやって使うの?」

「そうだよな?普通に歩くだけに使っているからな?」

早苗と晶がそう言うと、ミスティは説明口調でこう言った

「では、ご説明します、このライトブーツは
陸海空全てを移動出来る事が出来ます
宇宙とかには行けませんけど、操作方法は
合言葉で力が発動するようになってます
その合言葉は、こう言って下さい、ミスティックターボと」


「解ったわ、やってみよ?晶」

「そうだな」

早苗と晶は、人があまりいない林にいってから
こう叫んだ


「ミスティックターボ!」

「ミスティックターボ!」

早苗と晶がそう言った途端、ブーツが光りだす
早苗は赤色に、晶は青色に光った、そして空中に浮き出したのであった


「わ、浮いてる〜すご〜い」

「確かにな?でもこの姿、もし見られたら騒動になる
だから早いとこ、屋根の上に行くぞ!」


「了解」

「私は、あとから行きます」

早苗達は、屋根の上に行ったのであった
(屋根の上)
屋根の上には、真っ黒な色をした、鳥のような物体がいた
二つの目から放たれる眼光は、強い輝きを見せている


「で、どうやって戦う・・・?」

「と、とにかくやってみようよ?」

「そうだな・・・行くぜ!」

「ええ!」

晶と早苗は、手にお札を持つ
そして投げつけた、フェイクは、それを軽々と避ける


「素早いな・・・」

「そうね、私が後ろから戦うわ、晶は援護をお願い!」

「解った」

そう言って、早苗はフェイクの後ろ側にまわる
そして、札を持ち、投げつけた


「喰らいなさい!五法連札!」

「なんだ?その技・・・」

「昔、やってたアニメから取ったの」


「あ、そう・・・」

早苗の放った札は、全てフェイクに命中した
どういう効果があったかは、解らないが、フェイクは動きが鈍くなった


「これでも食らえ!とりゃああ!」

晶も札を放って攻撃する
フェイクは、完全に動きが止まった


「やりましたね、では行きます、ミスティックフォース!」

下からやって来たミスティがそう言う
フェイクは光りながら消滅したのであった・・・
それからどうなったのかと言うと
ミスティはフェイクの調査をしますと言って
早苗達から離れ、早苗は運勢御椀をやったが
今年もお守りを貰えなく
晶はヒーロー戦隊!ガンバルダーの人と握手して、嬉しそうであった
なお、この神社、屋根の上に幽霊が出ると言う噂が、一時期流れたのであった・・・



お正月が終わって、何日かが過ぎていき
学校が始まったのであった・・・
学校の教室内にて

「早いな〜もう、冬休み終わりだぜ・・・」

「確かにね?でも、結構楽しかったわよ?まあ・・・今年もお守り貰えなかったけど」

「そうなのか?俺は今年も貰ったぜ?」

「馬鹿!」

早苗は、晶をひっぱたく

「痛ってぇ・・・・なんで怒ってるんだよ?」

「だってずるいよ!?私・・・一個も持ってないんだよ?」


「はあ?ずるいか?それはお前が・・・」

晶はその先を言おうとしたが、言うのをやめる
それは何故かと言うと、早苗が顔に出るほど怒っているのが見えたからである


「お前がって何?晶」

「いや・・・別に・・・」

「ん〜?何を言おうとし・て・た・の・か・な?」

「そんな怖い声で言われてもな・・・教えないぞ?てか忘れろ」

「む〜!」

早苗達が話していると、律子が話しかけてきた

「一体どうしたの?早苗ちゃん?」

「聞いてよ〜律子ちゃん、晶ったらね?酷いんだよ?」

「なんで俺が悪者扱いなんだよ・・・」

「え〜っと・・・事情はよくわからないけど、晶君が悪いの?」

「そうなの」

「もう好きにしろよ・・・」

晶は、どうやら諦めたみたいである
予鈴がなって、先生が入ってきて、話は中断されたのであった


「は〜っはっはっは!皆、おはよう〜、冬休みも終わった事だが・・・
皆、まだ休み気分じゃ駄目だぞ?
ところで、皆に問う、この冬休みの間に何か変わった出来事はおきたか?」


先生は、そんな質問をした
クラスの皆は、何処へ行ったとか色々な出来事を述べている
先生はそれを聞いた後


「まあ、怪我とか無くてよかったと思う、それでは授業を始めるぞ」

そう言って、授業が始まったのであった
そして、給食の時間


「さ〜って、お昼〜」

「早苗ちゃん、嬉しそうね?」

「今日から給食が始まるでしょ?ここの給食結構おいしいから楽しみなの〜」

「まあ、確かにね〜」

「う・・・」

「どうしたの?晶」


「い、いや・・・何でもない、気にするな」

晶の挙動不審な行動を、早苗と律子は見逃さなかった

「もしかして、今日の給食に嫌い物が入ってるとか〜?」


「!な、ち、違うぞ!」

「判り易い性格ね?晶君」

「そ、そうか?」

「へ〜晶、これ嫌いでしょ?」

早苗は、給食のメニューの納豆をつきつける

「ば、馬鹿、近づけるな・・・見ただけで吐き気が・・・うう・・・」

「ほんとに駄目みたいね・・・?早苗ちゃん、もうそのぐらいにしといたら?」

「そうだね?このぐらいにしといてあげるね〜?」

「なんかむかつくな?その言い方、くそ・・・覚えてろよ」

そんな会話をしながら給食時間が終わり、昼休み
早苗達は、廊下を歩いている、晶は何かを見つけたみたいである


「おい、なんかあそこでおこってないか?」

「ほんとだ?何だろ?」

「何?」

晶に言われて早苗と律子が見てみると、喧嘩をしていた
それも男と女で、喧嘩している人達は、早苗達のよく知っている人物であった


「その人形、どうなってるんだ?」

「だから何度言わせる気だ?おいらは人形じゃねえ〜!ジョニーだ!」

喧嘩しているのは、武人と美梨亜、正確には美理亜の持っている熊の人形ジョニーとであった

「ミリー、こいつ・・・呪ってやろうか?」

「駄目よ・・・仮にもクラスメイトだし・・・」

「でも、こいつむかつくもん?やっちまおうよ?」

「でも・・・」


「一人芝居やってるように見えるんだけどな?私を呪うだって?馬鹿馬鹿しい!
呪いなんて物は存在しない!」


「ほ〜?呪いが存在しないね〜?それはオカルトを否定するってことか?」

「当たり前だ、UFOだって嘘が多いし、魔術なんて物は見た事ないからな?
もちろん、超常現象も信じていないぞ」


「オカルトはちゃんとあります・・・超常現象だって魔術だって・・・」

「そのとおりだ、呪いだってちゃんと出来るんだぞ?本とかにも載ってるだろうが?」

「私はそういう本は、見てないから知らん」

「おいらだって、科学とか胡散臭いとか思ってるしな〜」

「何だと?科学を馬鹿にするのか?科学は偉大なんだぞ?」

「じゃあ勝負するか?科学とオカルト、どっちが信じられるか」

「いいだろう、場所と時間はこっちで知らせる、科学の素晴らしさ、お前に解らせてやる」

「おいらも、オカルトの凄さっていうのを、お前に解らせてやるよ?やってやろうぜ?ミリー」

「そうですね・・・」

早苗達は、そのやりとりを聞いていた、そして

「なんかえらい展開になってるね?」

「そうだな・・・でも」

「何か面白そうね?これって、科学研究部とオカルトクラブが戦うって事よね?」

「確かにそうだな?」

「一体、どっちが勝つんだろう?」

「さあ?」

早苗達は、そう呟いていたのであった・・・
それから時間がたって教室
早苗は、美理亜に声をかけた


「ねえ美理亜ちゃん、武人君と話しているの聞いたんだけど、戦うの?」

「え・・・?まあ、そういう事になってます」

「へ〜、じゃあ何所で戦うの?」


「明日の放課後、屋上でって言ってたけど・・・」

「そう、ありがとね?美理亜ちゃん♪」


早苗は、そう言って美理亜から離れた


「一体、何だったんだ?ミリー」


「さあ・・・」

美理亜は、不思議な顔をしていたのであった
そして、次の日の放課後の屋上
屋上には、数人の男女がいた


「オカルトクラブ部長の、蔵野院真琴です、あなたが科学研究部の部長さん?」

彼女の恰好は、黒帽子にマントにぐるぐる眼鏡
あきらかに黒魔術をやっていそうな恰好をしている


「そうです、僕が科学研究部の部長、中岡雅治です」

彼は眼鏡に白衣
ポケットの中に薬品のビンみたいな物がニュッと外に露出している


「そうですか、科学研究部の部員が、オカルトを完全に馬鹿したと部員から聞きましてね?」

「そうですか?オカルトクラブって何やってるか、解らないから馬鹿したんじゃないんですか?」


「なんですって?科学研究部こそ、何を発明してるか解らないじゃないですか?それに役に立たなさそうですしね?」

「科学を馬鹿にしない方がいいですよ?科学は凄いんですから
だったら勝負しましょう、科学とオカルト
どっちが優れているか」

「いいわ、やってやるわよ」


「そうこなくては、言っとおきますけど、科学の力、とくとご覧に見せましょう」


「私もオカルトクラブ部長として、貴方にオカルトの全てを見せてあげるわ?」

二人ともそう言っていた
そこに、早苗と晶がやって来る
やって来て、こう言ったのであった

「さ〜あ、実況はこの俺、品川晶と」


「碧川早苗でお送りします〜」


「何でおまえら実況してるんだ・・・?」


「だって、楽しそうだから♪」

「面白そうだしな?」


「・・・・あ、そう・・・」


武人は、呆れていたのであった


「戦い方は、どうします?ちょうど四人いますし?」

「そうね・・・こっちも二人、貴方達も二人
勝ち抜き戦と言うのはどう?」

「いいですね、武人君、頼めるかな?」


「はい、判りました、部長」


「美理亜さん?こいつらにオカルトの凄さを判らせてあげなさい?」


「了解だぜ、俺とミリーの力、見せ付けてやろうぜ?」


「そうね、やってみましょう」


四人は、そう言った
早苗と晶はそれを聞いて、戦い方を考えてこう言う


「それでは、一回戦は武人と伊藤〜、戦い方は相手が参ったと言わせればOK
勝ち抜き戦でやりたいと思います」

「それでいいぜ、どうせ俺達の勝ちだからな?」


「そうね・・・」

「私を甘く見ない方がいいぞ?こい!カムヒーヤ!」

武人は腕時計にそう言葉を言う
すると扉から一体のロボットが現れた

「これが科学の結晶、戦闘用メカロボットタイプ1だ!」

タイプ1は、美理亜とジョニーを睨むように見ている

「お〜っと武人君、いきなり訳の判らないロボットを出しました、晶〜どう思う?」

「そうだな・・・あれ・・・どう見ても不細工なロボットだ」


「だよね〜私もそう思った♪」


「お前ら、顔は何だっていいだろ!動けばいいのだからな?」

「そうかな〜?」

「やっぱロボット言うからには、デザインもちゃんとした方がよいと思うぞ・・・」


「まあ、それはそうなんだが・・・悪かったな、私は絵はあまり得意では無いのだよ!」


「あ、そうなんだ・・・」


早苗と晶は、とりあえず納得した


「これに対して、美理亜ちゃんはどう出るのかな?」


「おいらの・・・そのロボットとか言う奴にぶちかませてやる!」


「行きます・・・」

美理亜は、何か呪文らしき言葉を言う
そして、ジョニーが何故か光りだす

「な、それはどういう原理で光ってんだ!?」

「確かに・・・俺もそう思う」

「たぶん、オカルトの力何じゃない?」


「そうか・・・?」


晶は不思議そうな顔をしていた


「行くぜ〜お前の作ったポンコツロボット、おいらの敵ではないわ!」


「行きます」


美理亜はロボットに向かって走り出す


「お〜っと伊藤美理亜、ジョニーを持ってロボットに突っ込んだ〜!」


「美理亜ちゃんは、一体何をするのでしょう!」


早苗と晶は司会者風に行く末を見ている


「な、そう来るか、ならば行け!タイプ1!」

そう言うと、ロボットが動き出す

「甘いな?とりゃあ〜!」

「お〜っと!ジョニーがいきなりロボットに向かって
ラリアットだ〜そしてアイアンクローをかけている!
一体何処にそんな力があると言うんだあ!
これはロボットは大ピンチかあ!?」


「いや、よく見てみると寸前で避けて、相手の出方を伺っているように見えるわ?
これはどっちが勝つか解らないわね?」

「ぐ・・・」

「貰った!ロボットパーンチ!」

ロボットは、ジョニー目掛けてパンチを繰り出す
ジョニーはギリギリで避けて、拳の連打を浴びせるのであった

「な、やば・・・」


「貰った!正拳突き連打!」


「お〜っとジョニーの攻撃により、ロボットダウン〜」

「ここでカウント入ります〜、1〜2〜」

「立て!立つんだタイプ1!」

武人の叫びも空しく

「3〜、勝負あり!この勝負、美理亜ちゃんの勝ち〜」

「当然の結果だったな」

「ちょっと疲れたわ・・・」

「く・・・私の作ったタイプ1がやぶれるとは・・・ここは、負けを素直に認めてやる・・・」

あきらかに武人は、残念そうであった

「これでオカルトクラブが先取点を取ったから有利か?」

「ちょっと」

晶が話していると、真琴が話しかけてきた

「はい?」

「私、そろそろ儀式があるの、だから勝負は明日にしてほしいのだけど」

「そういえば、僕もやる事があります、だから明日にしましょう」

「どうする?早苗」

「いいんじゃない?二日間続けてやるのって、なんか盛り上がりそうだしね?」

「じゃあ、決まりだな、では次の対決は明日の放課後、この場所で行いたいと思います!」

晶の一言で、屋上には誰もいなくなった、ただ一人を除いて・・・

「次は、もっと頑丈に作ってやるからな・・・」

そう武人は、呟いていたのであった・・・
そして次の日

「さ〜始まりました、科学研究部対オカルトクラブ
まずオカルトクラブが先取点を取りました」


「次は、どっちが勝つのかな?」

「次は僕の番ですね、その熊の人形に負ける僕ではないですよ」

「熊の人形って言うな!おいらはジョニーだ!」

「いきます・・・」

「なら、僕もこれで決着をつけます」

そう言って、雅治が用意したのは
手乗りの小さなロボットであった


「お〜と、これはどういう事だ?雅治選手
いきなり弱そうなロボットを繰り出してきた〜」


「確かに弱そうだけど、科学研究部の部長だし・・・
何か秘密があるんじゃない?晶?」


「確かにそうかもな?」

「そんな小さいロボットにおいらがやられるか♪」

「これを馬鹿にすると、酷い目にあいますよ?」

「へっならやってみろ!」

「お〜と!いきなりジョニーが、ロボットに向かって突っ込んでいったああ!」

「いきなり先制攻撃ですね」

「いけ、滅殺君、相手を動けなくしろ」

雅治はロボットにそう言う
すると手のひらサイズのロボットは、動き出す


「め、滅殺君・・・」

「何か恐ろしい名前ね・・・」

「名前が恐ろしくたって、強いかどうか解らないぞ」

「そうよね?」

早苗達がそう話していると
決着はすぐについていた


「ミリー・・・おいら・・・もう駄目だ・・・」

「あのロボット・・・強いわね・・・完敗だわ・・・」

「早!てか何がおきたんだ?見てなかったからよく解らなかった」

「でも、どうやら滅殺君が勝ったみたいだから、雅治君の勝ちです」

「まあ、当然の結果ですね」

雅治がそう言うと、今まで黙っていた真琴が喋りだした

「いよいよ私の出番ね?私は、あなたなんかに私が負ける筈ないわ」

「そう言ってますけど、僕に勝てるんですか?」

「私を甘く見ないほうがいいわよ、行きます」

真琴は、いつの間にかお札を持っていた
そして、ロボットに向かって、お札を投げつける


「何をするんですか?」

「私のオカルトグッツ、呪いのお札よ?
これで、貴方のロボットは動かないわ」


「そんな馬鹿な・・・滅殺君!」

確かに、真琴の言ったとおり
滅殺君は、動こうとしない


「ねえ・・・晶?あのお札って・・・」

「俺に聞くな・・・オカルト関係は、あまり詳しくないからな・・・」

「こうなったら・・・こうしかないですね」

雅治は、何か思いついたように腕時計のボタンを押す

「何をしたの?」

「滅殺君の最終安全装置を解除したんですよ
これで、滅殺君のパワーは最大になります」


「部長・・・」

「どうした?武人君」

「滅殺君、なんか変ですよ?」

「え?」

確かに、滅殺君は変だった
まるでよくない前兆のように


「ねえ・・・ちょっと聞きたいんだけど」

「何ですか?」

「ロボットが暴走した時の場合、もしかしてさ・・・
自爆とかしない?」


「・・・しますよ・・・」

雅治は、小さい声でそう言う
それを聞いた、早苗達は


「に、逃げるぞ!」

「うん、なんかやばそうだし!」

「私も逃げますよ、部長、さようなら!」

早苗達は、そう言って屋上から逃げ出す
そして、滅殺君はと言うと
真琴の言ったとおり、自爆した
結局、勝負は引き分けとなった
それからどうなったのかと言うと
結局先生にばれて、そこにいたメンバー全員
三日間謹慎を受けたのである
そして科学研究部とオカルトクラブとの戦いから
数週間が経過した
そして、この日・・・二月十四日となったのである
(碧川家)
「早苗ちゃん〜、朝よ〜?起きて〜?」

恵奈が、早苗をそうやって起こす
時刻は、朝の六時、早苗はいつもなら眠そうな感じなのだが
今日は、いつもと違っていた


「お母さん、起こしてくれてありがとう
今日は、とても大事な日だから、がんばらないと♪」


早苗は、そう言って着替えて、台所にと向かう
台所には、恵奈がいた


「早苗ちゃん、おはよう〜今日は、いつもより早起きね?」

「うん、今日は大切な日だからね、やれるとこまでやってみるつもりなの」

「そう?じゃあ、頑張ってね?」

「うん、ありがとう、お母さん」

恵奈は、そう言って台所から出て行く
残った、早苗はエプロンを着ると、何かを作りだそうとしていた


「さ〜て、頑張って作るぞ♪」

そう言って、何かを作り出したのであった・・・
そして、数十分が経過した頃、その何かは完成した


「完成〜ちょ〜っと出来が悪いけど・・・晶・・・食べてくれるかな・・・?
いや、悪い事は考えないようにしよっとw」


早苗は、そう言って作った物を鞄に詰め込んで
家を出たのであった
(通学路)

早苗が歩いていると、早苗に声をかける者がいた

「あ、早苗ちゃん、おっはよう〜」

「おっはよう〜早苗ちゃん」

「今日は、あの日だよね?早苗ちゃん」

「うん、だから用意したの、律子ちゃんは、何か用意した?」


「ううん?全然、だって私、あげる人いないし、それに絵本の構想を考えて
作る暇なんて、無かったの」


「そうだったんだ〜絵本の方、順調?律子ちゃん?」

「ううん・・・全然、何とかアイデアを見つけて、書きたいとこなんだけどね〜
でも、頑張って書いてみるよ?」


「解った、頑張ってね?律子ちゃん」

「早苗ちゃんもね?あ・げ・るんでしょ〜?(ニヤニヤ)」

「う、うん・・・今年こそはね・・・」

「応援してるから、頑張ってね?」

「うん、ありがとう」


早苗達は、そう言いながら
学校へと向かったのであった
(学校)
教室に着くと,既に晶が椅子に座っていた
早苗と律子も、自分の席に座る
そして、授業が始まったのであった
(放課後)
結局、渡せないまま放課後になっていた
早苗は、晶の所に行こうか迷っている
それに気がついたらしく、晶が早苗に話しかける


「お〜い、早苗?何、やってんだ?」

「な、何でもないよ・・・気にしないで?晶・・・」

「?何か変だな?ま、いいか」

「・・・・」
(馬鹿馬鹿・・・なんで素直に渡せないの・・・)

早苗は、そう愚痴をこぼしていた
早苗が悩んでいると、晶は帰り支度をしている
そして


「じゃあ、俺は帰るからな?じゃあな、早苗」

「あ、ちょっと・・・」

「何だ?」

「・・・・ちょっと渡したい物があるの、先に昇降口に待っててくれる?」

「渡す物?ここじゃ駄目なのか?」

「う、うん・・・・」

「ふ〜ん、解った、早く来いよな?俺は、すぐ帰ってガンバルダー見たいんだから」

晶はそう言って、教室から出て行く
その光景を見ていた、律子が話しかける

「頑張って、早苗ちゃん」


「うん・・・私・・・行って来るね」

早苗は、そう言って教室から出て行った
その光景を見ていた、律子はというと


「やっぱりあの二人、仲がよいわね・・・
まるで恋人同士みたいね〜さてと・・・
私も、絵本の構想、頑張ろう♪」


律子は、そう言って紙とペンを用意して
絵本の構想を書く事にしたのであった
一方早苗はと言うと


「ごめん、待たせちゃって」

「何だよ?一体、俺に渡す物って」

「・・・・」

「早苗?」

「はい!じゃ!」


そう言って、早苗はある物を晶に渡して
素早く去っていったのであった


「?何だよ?まったく・・・何だこれ・・・?」

晶は、早苗から貰った物を、開けてみる
中にはチョコーレートケーキのような物体があった
少し変形していた


「チョコレート?・・・あ、今日はバレンタインか・・・
すっかり忘れてたぜ、でも早苗の奴・・・これを俺に?」


晶は何かを考えて、顔を赤くした

「と、とりあえずせっかくの貰い物だし・・・いっただきます〜」


晶は、早苗から貰ったチョコレートを食べた
そして・・・


「ぐあああああああああああ!」

晶は、絶叫して倒れたのであった
その後、晶はどうなったのかと言うと?
救急車で運ばれて、少し入院する羽目になったのであった
(碧川宅)

「あら?早苗ちゃんたら・・・チョコレートケーキにこんな物はいれないのに
いれたら絶対にお腹壊す代物が出来ちゃうのを解って無かったのかしら?
もし、早苗ちゃんが食べてたら・・・ど、どうしましょう・・・」


恵奈は、そう言っているのであった・・・
バレンタインから数日後の事
入院から晶が学校に復帰したのであった

「う・・・酷い目にあったぜ」

「晶・・・どうしたの?少し学校休んでたけど?」

「どうしたって・・・・早苗・・・お前な?」

「もしかして・・・私のせい・・・?一生懸命作って、早起きして、作ったのに・・・」


「う・・・ちょ、ちょっとな?夕食で当たっちまって入院してたんだよ」

晶はそう言われると、これは早苗のせいでこうなったんだ・・・と素直に言えなくなった

「よかった・・・」

早苗は本当に安心していた

「あ、晶君久しぶり〜」

そこに律子がやって来る

「お、おお」

「どうだった?早苗ちゃんのチョコ、貰えて嬉しかったんないかな〜?」


「う・・・それは・・・(ど、どう言ったらいいんだ!?)」

「ちょっと律子ちゃん?恥ずかしいよ〜」

「ごめんごめん、まあ二人とも仲良くていい事だと私は思うわよ?
あ、先生が来たみたいだから席に戻るわね?」

そう言って律子が席に戻る
そこに先生がやって来る

「は〜っはっはっは!諸君、もうすぐ終業式だ
私としては君たちと離れる事になるが、新しい出会いもあるだろう!
新しい学年になっても私の事を忘れる事はないようにな〜?」


そう先生は言う
クラスの皆はこう思っていた
こんな個性がありまくりな先生、忘れるわけないだろ・・・と
といっても誰もそのような事は言わなかったのであった
そして放課後
晶と早苗は一緒に帰る事にした
帰る途中にミスティと過去にあった少年、レイと出会った

「早苗さん、晶さん」

「あ、ミステイさんとレイ君・・・だっけ?」

「はい、そうですよ」

「一体、二人揃ってどうしたんだ?」

そう晶が言うと、レイはこう言った

「今まで捕まえて来たフェイクなんですが、次の一体で最後の一体となるんです
最後の一体は今まで捕まえたフェイクの中でも最凶と呼ばれる部類の物なので
僕もミスティと手伝うことにしたんです」


そうレイが言うと、ミスティはゴチンとレイの頭を殴る


「こら!姉さんと呼びなさい!」

「いたた・・・別に殴らなくてもいいでしょ!?」


「あれ?もしかして・・・レイ君ってミスティさんの弟なの?」

「ええ・・・一緒に時空ポリスとして活動しているんですが
どういうわけかこのように反抗的なので・・・
早苗さん、晶さん、レイが迷惑をかけてませんでしたか?」


「いや、そんな事ないよな?早苗」

「う、うん、確かに迷惑はかけてなかったと思うよ?」

「そうですか・・・よかったです」

「ところで、そのフェイクって一体どんな奴なんだ?最凶と呼ばれてるって言ったよな?」


「ええ・・・そのフェイクというのは・・・肉眼で確認出来ないんです」


「えっ?それって・・・」



「僕から言いましょう、そのフェイクは肉眼で確認出来ない生物で
センサーでやっと感知できる物なんです
いつも弱らせてミスティックフォースで送ってますが
肉眼で見えないので弱らせることができないんですよ
だから、最凶と呼ばれるんです」

「じゃ、じゃあどう立ち向かったらいいの!?目に見えないんでしょ?」

「だから私とレイが一緒に行動する事にしたんです
レイはそのフェイクを確認できる道具を持ってきましたから
レイがそのフェイクを居場所を探知
そしてそのフェイクを弱らせた後に私がミスティックフォースで送るという作戦で
二人の前に現れたんです、早苗さん、晶さん、協力してください!」


「なんかラスボスとの戦いににふさわしい敵じゃないか!俺はやるぜ!早苗は?」

「晶がやるんだったら、私もやるわよ!晶ばっかりにいいかっこはさせないからね!」


「ありがとうございます!じゃあフェイクレーダーが鳴り出したら、相図です!」


「おお!」

「わかったわ!」

そう四人で話していると、フェイクレーダーが鳴り出す

「鳴りました!じゃあ作戦を開始します!」

そう言ってレイは、目に何かバイザーみたいなのをつける
それをつけてレイはこう言った

「サーチレベルアップ、数値正常、感度良好、目標誤差修正、目標物発見
距離・・・十メートル先の電柱の上にいるよ!」


「早苗さん、晶さん!変身です!」


「了解!」

「解ったぜ!」

そう言って、早苗と晶はあの言葉を言う

「ミスティックシンフォニー!」


「ミスティックシンフォニー!」


グローブが光りだし、早苗と晶の体を包み込む
早苗は箒を持った魔法使いに、晶は剣士になった


「晶!相手は空中にいるから、これは空中戦よね?」

「どうやらそうみたいだな!」

「ところでミステイさん?この箒で空は飛べるようになってるの?」


「頭でイメージすれば飛べますよ
ただし時間は三十分と言うのを頭にいれといてください
三十分過ぎたらどうなるか、解りますでしょう・・・?」


「りょ、了解!晶も解ってるわよね?」


「ああ・・・ようは三十分でケリをつけろって事だよな?レイ!正確な指示を頼むぜ!」


「わかりました、二人とも頑張ってください!」


「じゃあ行くわよ!」

そう言って早苗は箒にまたがる
すると、早苗の体がどんどん空中に浮かび、空を飛べるようになった

「行くぜ!ミスティックターボ!」


晶はライトブーツの力を使って空中に浮かびあがる


「目標・・・いまだに動いてないです、攻撃を与えてみてください!」


「解ったわ!オンマイキリソワカ!」

早苗は呪文らしき言葉を言う
そう言った瞬間、あたりに数本の光の矢が現れて電柱に向かって真っすぐに飛ぶ


「目標に命中しました・・・けど、さほどダメージはありません
目標から熱量探知、攻撃来ます!避けて下さい!」

「よ、避けるってどうすりゃいいのよ!?」

「ようは前から来るんだから左右に散れ!」

「!解ったわ!」

早苗と晶はフェイクがいると思われる場所から左右に散る
早苗たちのいた場所に光線らしき物体が通りすぎた
その光線が壁にあたり、大きな穴があいて、奥が丸見えになっていた

「あ、あぶな・・・あんなの食らったらひとたまりもないわよ・・・」


「あ、ああ・・・だが時間がないんだから、さっさと弱らせるぞ!」


「そうね・・・解ったわ!」


早苗と晶はそう言って、フェイクがいると思われる場所に突撃する事にしたのであった


「目標移動したよ、早苗さんの左、五メートルに移動!」


「判った、左ね?えい!」


早苗はそこにいると思われるフェイクに向かって魔法を使う


「マジカルアトミックトルネード!」


「何だ・・・その技・・・っと、俺も加勢するぜ!とりゃあ!」


早苗が魔法で起こした竜巻に向かって、晶は剣でいるといると思われる場所に
剣を振り回す


「ん、何か当たったぞ!」


「ダメージ確認、効いてます!姉さん!今です!」


「判ったわ!」


ミスティはそう言うと、あの言葉をいう


「ミスティックフォース!」


そう言った瞬間、空間が揺れて、フェイクは消失したのであった


「熱源反応・・・無し、作戦は成功です!」


「よっしゃあ!っと・・・早苗!、時間ないから降りるぞ!」


「判ったわ!」


早苗と晶は地面に着地する
着地した瞬間、時間オーバーなのか、変身が解けたのであった


「早苗さん、晶さん、これで全てのフェイクが元の未来に戻すことが出来ました
ありがとうございます」

「僕からも礼を言うよ、ありがとう」


「いや〜そんな、結構楽しかったしね、ね?晶」

「ああ、ヒーローっぽい事が出来たから、俺はうれしかったぜ」


「そう言っていただけてよかったです、私とレイは仕事があるので
未来に戻らないといけません、早苗さん、晶さん、さようならです」


「あ、あの・・・ちょっと聞きたいんですけど・・・」


「何ですか?早苗さん」


「このフェイクレーダーとライトブーツとか、返さなきゃ駄目かなあ?
思い出に取っておきたいんだけど・・・それと・・・ミスティさん、また会えます?」


「・・・本当は所持品は返して貰って記憶をなかった事にするのですが・・・いいでしょう」


「ちょっと姉さん!?それは服務規程違反じゃ・・・」


「だからレイも黙っててね?もしバラしたら・・・」


「!・・・はいはい、解りましたよ・・・」


「今回は特別に記憶、消さないでおきますね?それと・・・
えっと・・・暇が出来たら・・・会いに行ってもいいでしょうか?」


「うん♪私は大歓迎だよ♪」


「俺もいいぜ」


「じゃあ、お別れです、さようなら」

そう言ってミスティとレイは消えたのであった
こうしてフェイクを全部捕まえた早苗達は、無事に終業式を迎える事になったのであった・・・
その後


「早苗ちゃんに晶君」


「何?律子ちゃん」


終業式が終わって、放課後
篠崎律子が早苗に話しかけてきた


「新しい絵本がやっと完成したの、最初に早苗ちゃんと晶君に見てもらいたか

⇒To Be Continued...

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