ring-a-ring 番外編2
作者: ルーク   2011年03月02日(水) 16時27分19秒公開   ID:/hwzrwQSwKU
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「レイー、どこ行くんだよー?お母様に叱られるよぉ?」
モーガン邸の敷地から外へ出るフェンスを上っていた妹、レイをルイはおろおろしながら見ていた。
「だいじょーぶ!!ルイも登ってらっしゃいよ」
「やだ!高いとこ嫌いだもん」
スカートが汚れるからやめなさい、と叱られるのも気にせずにレイはフェンスをよじ登っていく。

一番てっぺんにたどりついて、得意げにフェンスの上に座ったレイはふわふわのスカートから伸びた脚をぶらぶらと揺らす。
ブーツから土がぽろぽろと落ちていく。
「こらぁ、レイ、土落とすなよ」
「ごめんごめん」

その時強い風が吹いて、レイの体がぐらりと前に傾く。安定しないフェンスの上で、今にもレイは落ちてきそうだった。

「レイっ!!」
「きゃぁぁぁっ!!」

ドサッ。

「いてててて……レイ、大丈夫?」
「うう…」
ルイは兄心からか妹を守ろうとしたのだが、所詮は子供。
その重みに耐えきれるはずもなく、2人仲良く庭に転がった。
むくりと体を持ち上げたレイにルイはほっと安堵の息をついた。
が、その直後、妹の瞳からこぼれおちる大粒の涙を見てルイは母親譲りの緑色の瞳を大きく見開かせた。
「う、うう〜」
「…て、どうしたの?どっか痛い?」
「怖かったよぉ〜!」

レイがまた飛びつくようにルイにしがみついたので、ルイは再び頭を地面に打ち付けた。
「……大丈夫だよ、もう怖くないからね」
ルイはギュッと妹を抱きしめて、サラサラの黒髪をなでた。


〜〜〜その後〜〜〜
「フェンスに登らないって約束したでしょう!」
「う、う…ごめんなさいぃ」
「ルイ、あなたもお兄ちゃんなんだから、ちゃんと注意してね!」
「はい…ごめんなさい」
家に入ると2人は母、エイクにこっぴどく叱られた。
エイクは一息つくと、しゅんとした自分の愛息子と愛娘を両手に抱きよせた。
「…今度、時間が空いたら一緒にお庭で遊びましょうね」
先ほどとは違う、優しい声にうなだれていた双子はぱあっと笑顔をシンクロさせた。

「「……はいっ」」

             [終わり?]
■作者からのメッセージ
ごめんなさい…。突発的に書いてみた。
双子大好きなんです!!ほんっとに。どーしよーもないくらいに。

やばい…くせになりそう。これからもつづけたいかも(^皿^)

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