不幸少女の奏でる旋律 協奏曲
作者: なぁび   2009年04月22日(水) 20時46分47秒公開   ID:dR1CU5e8OHo
 
 いつだっけかな。私の大好きな友達が転校していったっけ。

 名前は神崎 澪。私は澪姉さんって呼んでた。だって、すごく頼りになるから。

 「澪姉さぁ〜ん!ごめん、またノート貸してー!」

 私はいつも授業中ぽんやりしてるから、よくノートを取り忘れる。そんな時頼りになるのが澪姉さん。

 「もう、仕方ないわね。今回だけだからね!」

 口調は荒いけど、そう言っていつもノートを貸してくれる。

 「えへへ、ありがとう♪」

 私は澪姉さんが大好き。いつもくっついてるから、よく男子には「レズ」とか言われてた。

 それでも大好き。1回だけだけど、澪姉さんも私のこと好きっていってくれた。

 スタイルがよくて、しっかりしてて、澪姉さんは皆の憧れだった。

 …まぁ、私はそういうのはないな。ポエムを考えるのが好きだからよくぼーっとしてて壁には激突するし、ノートは取り忘れるし。

 とにかく、澪姉さん今何してるかな?元気かな?私は元気だよ。

 信じてれば、絶対会える。運命の糸がきっとつながってる。

 ―ね?澪姉さん…






 ”どんっ!”

 「わわ、ご、ごめんなさい…!」

 「あ、いえこちらこそ前方不注意で…て、んん?」

 いけないいけない。またぽんやりしてた!に、してもなんか聞いたことあるような声―…?

 「もしかして…奏?澪姉さん?」




■作者からのメッセージ
協奏曲になるか?もしかしたら練習曲になってるかもですね。
予告編として読んで下さい。

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