舞波学園活動記13
作者: レイド   2009年10月21日(水) 21時09分08秒公開   ID:YynBrr2ofCI
とある日、舞波学園学園祭当日
自由部メンバーは、コスプレ喫茶フリーダムをやる事にしたのでした
〜舞波学園活動記第十三回〜フリーダム〜
自由部部室


「いよいよ今日ね?皆、準備は出来てる?」


「私は出来てるよ〜」

「僕も一応出来てます」


「俺・・・何を作れば・・・?まあ、とりあえず頑張ってみるか」


「ボクもOKだよ」


「よし、じゃあ早速着替えるわよ?」


そう言って、由奈達は着替える事にしたのでした
そして数分後


「じゃ、じゃじゃーん!これでお客の心を掴んで繁盛させるわよ」


「私も頑張るよ〜」


「・・・・」


真だけは青ざめた表情していました
それはなぜかと言うと、以前クイズ王(第五話参照)との対決の時に着ていた
メイド服を着ていたからです


「部長・・・これやっぱり僕嫌だ」


「拒否権は無いわよ?」


そう笑顔で由奈はいいました
真は、それを聞いてほぼ諦めたみたいです


「じゃあそろそろ始まるみたいだから、この漫画研究会に書いてもらった
看板を部室の外に出してくるわね」


「いつの間にそんな物を・・・うわ、しかも物凄くマニアっくな看板だな・・・」

雄一がそう呟いたのは、綺麗な女の子が噴出しに「フリーダムへよ・う・こ・そw」と書かれていたのでした


「さてと、これで準備出来たし、早速始めるわよ!
自由部活動開始!」


「おー!」


「頑張るぞー」

「早く帰りたい・・・」


真だけそう呟いていたのでした
こうして舞波学園祭が始まりました


「いらっしゃいませ〜」

「い、いらっしゃいませ・・・」


「真?そんな小さな声じゃ聞こえないわよ?
もっと大きな声で言いなさい!」

「だって・・・この格好ではずかしいんですよ!」


「でも、お客はほとんど真さんを見てるよ〜?」


「え・・・?」


確かにそうなのでした、コスプレ喫茶フリーダムにやってきた客(ほぼ男)の
視線は、ほとんど真に向けられているのでした
ちなみに今の真は、美少女に見えます


「う・・・なんかやだ・・・」


「そう言わないの、これもサービスサービスよ」


そう言って、やって来た客に接客をするのでした
そして数時間後

「客は、結構多いみたいね?」


「皆の視線が痛い・・・僕、この格好嫌だ・・・」


「皆〜来てくれてありがとう〜、サービスしちゃうぞ?」


三人がそんな事を言っている中、雄一はと言うと


「ずっと調理というのも疲れるな・・・」


そんな事を言っているのでした
そして、時間が流れてお昼過ぎた頃



「よ、盛大にやってるなあ」


休憩している雄一に話しかけてきたのは
誠二でした


「お前も来たのかよ?」


「当たり前だろ?こんなにかわいい衣装に包んだ美少女達がいるんだぞ!
絶対に来るに決まってるだろ?」


「そうか・・・それよりお前、今まで何してたんだ?」


「うん?何してたって、そりゃあ
女の子を誘って色々な所を回ろうとやってたんだけど
ナンパ成功率0だったからこっちに来たんだぜ・・・」


「お前・・・他にやる事無いのかよ?」

「何を言うか!俺の頭の中には、女の事しかないんだ!
それより雄一?」


「何だよ?」


「あそこにいるすっげー可愛いの、俺に紹介しろよ?」


「え?」


雄一は誠二の指差した相手を見ました
その人物は、メイド服を着た真でした


「あれはやめたほうがいいぞ」


「どうしてだ?ま、まさか・・・俺に内緒で付き合っているとか!?」


「違う!そんなんじゃないぞ!悪い事は言わないからやめておけ!」


「な、何だよ・・・そこまで言うなら諦めるぜ・・・しょうがない・・・あの〜美香先輩!」


誠二は接客している美香に話しかけました


「ん〜?ボクに何か用〜?」


「休憩になったら俺と一緒に学園祭楽しみませんか?」


誠二がそう言うと、美香はものすごい冷たい声で


「却下ね、ボクは忙しいの、一人で行きなさい」


それを聞いた誠二は、その姿にびびったのか少し怯えていました


「な、なんか美香先輩・・・怖い・・・」


「って、冗談だよ、まあほんとにボクは忙しいから相手に出来ないけどね?」


「そうですか・・・じゃあ他の先輩方は?」


「私も遠慮しとく〜」


「何であんたと一緒に回らなきゃ行けないのよ?行く理由が無いわね?」


それを聞いた雄一は「確かに・・・」と思っていたのでした
結局誠二は、泣きながらフリーダムから去っていったのでした
それから数時間後、学園祭終盤


「もうそろそろ終わりね?人気一位は貰うわよ?」


「一位に入れるのか・・・?」


「何言ってんの、こ〜んな可愛い私たちが相手しているのよ?
これは人気間違いなしじゃない?」


由奈がそう言った後、放送が流れて、学園祭が終わったのでした
そして次の日の放課後、自由部メンバーは部室にいたのでした


「生徒会から昨日の人気投票が届いたから見るわよ」


「一位かな〜?楽しみ〜」


「僕は嫌な思い出になった・・・」


「まあ、ボクも結構楽しかったかな?」


「とりあえず終わってよかったな」


雄一はそう言っているのでした
由奈達は、人気投票が書かれている紙を見ると、自由部=フリーダムは二位でした


「ちょっと!これどういう事?何で一位じゃないのよ1」


「二位取れただけでも凄いんじゃないか・・・?」


「確かにそうかも〜、一位はどの場所だったんだろ?」


自由部メンバーは再び紙を見ると、一位は以前自由部と戦った実践部が主催した
「サバイバルお宝探しレースゲーム」と書かれてありました


「じ、実践部に負けた・・・」


「で、でも結構もうかったからいいんじゃないかな?由奈?」


「ま、まあそうね・・・実践部に負けたのは悔しいけど
この売上金で打ち上げしましょう」


「あれ?紙の裏に何か書いてあるよ?」


美香がそう言って、由奈達が紙の裏を見ると
「美少女ランキング」と書かれてあって
その堂々一位が真の扮したメイドさんとなっていました


「な、何で僕が一位になってるの!?」


「よ、よかったじゃない?真、これで貴方は男達の中で色々な妄想をかきたてられるわね・・・」

「い〜や〜だ〜!!」


真はそう叫んでいるのでした、こうして学園祭は無事に終了したのでした


つづく
■作者からのメッセージ
学園祭完結です。真、やっぱり災難ですねえw

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