木漏れ日の神話=滅びた国の話A=14
作者: 月詠   2009年10月20日(火) 19時58分57秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




時雨は嵐が好きだった



姫と側近の許されぬ恋



それをわかっていながら時雨はいつも嵐のことを思っていた




時雨「嵐。明日は何の日かわかる?」



嵐「え?何でしたっけ・・・?」



嵐は笑ってみせる




なぜ覚えていないんだろう・・・


明日は嵐の誕生日なのに・・・



祝ってあげようと思っていたのに・・・








嵐「姫様・・・明日、何の日でしたっけ・・・?」



時雨「私達には関係ない日。気にしないで。あなたと少し時間をつぶしただけよ。」



嵐「・・・そうでしたか。」


嵐はまた笑う



時雨も笑った


でも心の奥はあまり晴れていなかった











〜一方あるところでは・・・〜



子供「・・・。」





長いウェーブの髪の女の子に向けられる刃






ザシュッッ・・・!!!




ドシャ・・・





「きゃああぁぁ!!!人殺しよぉ!!」




女の子を刺したらしい男は青い顔して逃げていく


































次の日


時雨「子供が殺された!??」



嵐「はい。」



時雨「そんな・・・殺人なんて最近なかったのに・・・・。」




嵐「おかげで城下は大混乱です。」



時雨「わかったわ。何としても犯人を捕まえなさい。」


嵐「は。」





時雨「でも・・・なんで・・・・・。」




























「見つけたぞ!凶悪殺人犯!!」


『ち、違うんです!俺は人を殺していない・・・!』


「嘘を言え!住民がお前だって言っているんだ!!」


『俺は本当に人を殺していないんだぁ・・・!信じてくれ!!』




「問答無用!!!」




『ぐわぁ!!!』



















「ちょっと主人は人を殺してないって言ってるでしょ!!?」


「次から次へと罪を着せやがって・・・!」


「襲撃だ!城を襲撃しろ!!」


「見ろ!だから女が当主になってはいけないと言ったのだ・・!」




























時雨「どうしよう・・・。」




嵐「姫様はここに残っていてください。」



嵐は部屋を出ようとする



時雨「一人は嫌。嵐もここにいて?」





もう城の周りは住民によって囲まれていた



城の兵達が処理をしている途中だ




時雨「なぜこんなことに・・・。」











■作者からのメッセージ
短いですがご了承ください・・・

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