木漏れ日の神話=自分の夢=9
作者: 月詠   2009年10月16日(金) 19時01分52秒公開   ID:ov6RKaAr3rc





「くぅ・・・。くぅ・・・。」


「なんて無防備に寝てるんだ・・・。」



私は寝た


なんか魔法の練習してたら疲れたみたい・・・


まだ樹の声が聞こえる



でも体が寝てしまって体が動かない



「・・・・・。」



ガサガサと樹が動く声が聞こえる


そして頬に何かの感触が当たった後私は闇に落ちた・・・


















―姫・・・。―






誰・・・?



―姫様・・・!―





姫って誰・・・?
























「ん?」




私は白いレンガの上に立っていた


目の前にはお城


沙羅のお城より大きい




「どこ?ここ・・・。」




私は彷徨い歩いた




「樹!樹!またあんたの魔法!?」



私は叫んだ


けど返事はなかった



「う・・・そ・・・・。」



私はペタンと膝を付く



「どこなのよ。」



私は俯く



その瞬間頭を踏まれた






むぎゅ・・・!




「樹っ!?」




こんなことする奴は樹しかいない!



私は顔を思い切り上げた




時雨「うわっ!なんだよ!こんなとこで寝てんなよなっ!」




そこには私そっくりの女の子



でも今はそんなことを説明しているときじゃない!



「寝てないっ!踏むほうが悪いじゃんか!」



時雨「あぁ!!?寝てるほうが絶対絶対ぜーったい!悪い!!」



「前を見てないあんたが悪いんでしょ!?前見ろ!前!」



時雨「あんたこそ!ここは道よ!みんなが歩く場所なのっ!」



「道ぃ!?じゃあ誰かが探し物しててもあなたは踏むのですか?はっ!」


時雨「何がどーっなてもあなたが悪い!」


「いいえ!いくら考えてもあなたが悪い!」






これが何時間続いたか・・・






私達はついに・・・






























息切れしていた



「ぜぃ・・・ぜぃ・・・・あんたが・・・・あんたが悪いのよ!」


時雨「違うわ・・よ・・・。はぁ・・・はぁ・・・。あんたに方が・・・悪い。」



なんか町中の人が来るような騒ぎになってしまった



時雨「ばぁーか!あんた絶対勉強できないでしょ!?1+1は?」


「はぁ?2。」



時雨「負けたっ!!」


「うそっ!!?」



私はポカンと口を開けて


それからきっかり5秒後


震え始めその2秒後のけぞった



「ぶわっはっはっは!1+1もできないなんて!ひーっ!!」


時雨「何よ!何よ!そんなに笑わなくたっていいじゃない!!」


「私の国ではそれ6歳でできるわよ!ばぁーっか!」


























時雨「ぐすっ・・・。」

























何やら異様な音が鳴った


「あ?」


時雨「ひどい・・・。ひどいよぉ!」



な、泣いた!?




「どうなされましたか!?時雨姫!」



大人の兵士達が周りを取り囲む


時雨「こいつがぁ・・!!」


「え?ちょっと待って!ごめんなさい・・!姫様だと思わなくて・・・!」



「貴様!姫に何たることを・・!!」



「ごめんなさい!失礼します!」



私はダッシュで人ごみを抜けた






何でこんなことにぃ!?



もーぉ!!





・・・・あ




私はつまづいた


そのまま地面に転ばず落ちていく

















「おーい。起きろー、馬鹿女ー!」



「誰が馬鹿女よ!」


私はガバッと起きた



寝ちゃってたんだ・・・




「なんかすげぇ忙しそうだったぞ?何か夢でも見てたのか?」


「あ・・・自分に似てる人の夢・・・。」



「性格が?」


「いや顔が・・・。」




自分に対しての妄想・・・?



なんか姫って呼ばれてた・・・



それにしてもあの姫・・・・






「馬鹿だったな〜♪」




「んだとコラ!」

「あ、いや・・・あんたじゃなくて・・・。」














■作者からのメッセージ
〜キャラクター紹介〜

物静かで和風の美形。鴉の側近の一人。呪縛魔法、補助魔法のスペシャリスト。

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