どれCry Lovers? 千里の道も一歩から! 
作者: なぁび   2009年09月11日(金) 00時08分42秒公開   ID:sw0xlSukK4E
【PAGE 3/8】 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]







   *  *  *




 時は2学期。場所は生徒会室。



 生徒会選挙を先日に終え、生徒会室には新しい顔が並んでいた。




 「私は生徒会長になりました、真木まき 美津子みつこです。制約の通りよりよい学校にするために頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」



 黒い長髪をポニーテールにして、メガネをかけ猫目のいかにも気の強そうな女子が、生徒会長に選ばれてしまった。

 学校の規則が厳しくなりそうだ、と新生徒会役員は思いながら拍手をしていた。




 「んじゃ次、副会長ね。さっさと自己紹介してくれる?」



 「はっ、はいぃっ!」



 副会長と思われる男子が、勢いよくパイプいすから立ち上がった。が、立ち上がったと思ったら今度は隣のパイプ椅子に足を引っ掛け、すっ転んだ。
 周りから笑い声が上がる。


 「い、いたた…」


 急いで床に落ちたメガネを拾い上げ、しゃきっと立ってみせる。


 「あ、ふ、副会長に立候補させて頂きました! さ、ささ咲島さきしま 千里せんりと申す者でしゅ!」


 が、大切なところで噛んでしまい、今度は先程よりも大きな笑いが上がった。
 千里は赤面する。


 「…はいはいはいはい。みんなうるっさいよ。噛んだぐらいでうだうだ言わないの。さっさと終わらせるよ。だから次ー…」



 これが、新生徒会長・美津子にとっての波乱の日々の幕開けだった。







⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集