first friend 〜Venus〜
作者: リリィ   2021年10月22日(金) 00時07分02秒公開   ID:NXiXey7hhv.
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〜ヴィーナス視点〜

何だか分からないけど、マーズ様に今までのことを話すことが出来た。

マーズ様は今日出会ったばかりで、信頼出来るか分からないのに…。

何故かしら?それでも信頼出来ると思ってしまうのは…

マーズ「凄いのね、貴女は。」

ヴィーナス「全然凄くなんかないわよ。」

マーズ「いえ、凄いわ。」

全然凄くなんかないのに、何で“あの御方”のようにまっすぐな瞳で言えるのかしら?

マーズ「同じね。私と貴女は同志ね。」

ヴィーナス「同志?同じところなんて…」

マーズ「愛情を知らないところかしら。」

ヴィーナス「っ!マーズ様も…?」

マーズ「えぇ。」

ヴィーナス「良ければ、話してくれない?マーズ様のこと。」

マーズ「でも…」

ヴィーナス「話したら楽になるわよ?私みたいに。」

マーズ「それもそうね。」

そうして話し始めたマーズ様。

ここでようやく気付いたわ…


マーズ様って分かりにくいことを言うと思っていたけれど言葉が足りないだけだと言うことを!


そうしてやっと聞き取れた話は、母親が早くに亡くなり、火星は父親が統治していること。そして、愛情なしで育てられたマーズ様はフォボスとディモスという子にしか頼れないと言うことを聞いた。

ヴィーナス「確かに私たちは同志ね。」

マーズ「そうでしょう?ムフフ。」

ヴィーナス「?フフッ。」

マーズ様のよく分からない笑い方に笑いながら二人で笑い合っていた。



⇒To Be Continued...

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