美少女戦士セーラームーンー四天王×四守護ーAct.3
作者: クズプレイヤー   2021年09月10日(金) 21時23分48秒公開   ID:V3fQKDmRwMc
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「亜美ちゃん。その指輪は彼氏からもらったの?」

数日後。

まことの家で、来月の中間考査に向けて勉強していた亜美、レイ、まこと、美奈子。

勉強を始めて一時間ほど経った頃、亜美は突然レイからそう訊かれ、驚いていた。

(レイちゃん、そんなことには興味がなさそうなのに……。珍しいわね。)

「いいえ、これはパパとママからもらった物よ。パパとママも左手の薬指に指輪をしているから、私も真似しちゃった!」

亜美のその発言に、場が凍った。

「へえ〜……。その指輪って、もしかしてゾイ君に見せたりしたの?」

気まずそうに美奈子が口を開く。

「えっと……。12日の日曜日に私のマンションの玄関でゾイサイトと会ったわ。その時はこの指輪を填めていた記憶があるわね。」

「えっ!それホントなの!?ゾイサイト可哀想じゃん……。」

まこと、驚きのあまりに、思っていたことが口から出てしまった。

「何を言うの、まこちゃん。パパとママがくれた指輪を悪く言うつもりなのかしら?それは聞き捨てならないわね。」

そう言って、亜美はまことをキッと睨みつける。

まことも負けじと亜美を睨み返す。

大乱闘が始まる予感しかしない……。

危険を感じた美奈子が二人を止めようとしたら……。

「亜美ちゃん。今回ばかりはまこちゃんは悪くないわ。」

質問をした張本人であるレイがまことに助け舟を出した。

「何ですって?」

「……亜美ちゃん。左手の薬指は『二人の絆・愛を深める』、一般的に婚約指輪・結婚指輪の定位置とされているのよ。」

レイのその言葉に、亜美ははっとする。

「あら、いけない。そうだったわ!ゾイサイトに謝らなくちゃ!」

そう言ってから、亜美がゾイサイトに『ごめんなさい』というメッセージを送信するのと、彼から亜美に『別れましょう』というメッセージが届くのは全く同じタイミングだったとか。
■作者からのメッセージ
「美少女戦士セーラームーンー四天王×四守護ーAct.3」を読んで下さり、本当にありがとうございます。
思っていた以上に長くなってしまい、自分でも驚いています。
いつになるかはまだ分かりませんが、次の作品を投稿した際も読んで頂けますと幸いです。

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