美少女戦士セーラームーンー四天王×四守護ーAct.2
作者: クズプレイヤー   2021年03月18日(木) 23時55分03秒公開   ID:5mVMD4QNZiY
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「…………うっ…………。」

 喋っている途中で急に呻き声を上げ始めたネフライト。
 何やら尋常ではないネフライトの様子に気付いたジェダイト、ゾイサイト。何があったのかを聞こうとするも、時すでに遅し。

「…うっ……うぇ〜っ……………(ブクブク)。」 

 ネフライトは泡を吹いて倒れてしまった。しかも白目をむいている。

 ――早くネフライトに適切な処置を行って、救急車を呼ばなければ…。

 二人ともそれは分かっているのに、頭の中にはかつて二人で交わした討論が甦ってきていた。



 前世。

「ゾイサイト。お前、泡を吹いて倒れた奴って見たことあるか?」

 護衛から帰ってきたばかりのジェダイトからされた唐突な質問に、ゾイサイトは一瞬戸惑ったが、見た記憶がなかった為、「ないわね。それがどうかしたの?」と質問を質問で返しておいた。
 いつもなら、ジェダイトは何かと理由をつけて、自分から振った話題をすぐに終わらせてくるのだが、今回はそうではなかった。

「マーズから聞いたんだが、昨日ジュピターが泡を吹いて倒れたそうで月は大騒ぎだったらしい。」
「ジュピター?煙草でも吸って臓器がやられたんじゃない?」
「え、月に煙草なんてあるのか?」
「知らないわよ。でもジュピターならありえそうじゃない?マーキュリーから以前聞いたんだけど、ジュピターってよくシガレットチョコを食べてるみたいなのよ。」
「なるほど。シガレットチョコだけでは飽き足らず本物の煙草にも手を出したという訳か。あいつならあり得るな。」
「でしょ?」
「泡を吹いて倒れるのは月だけでなく地球でも起こり得ることなのか?」
「今のところ地球ではそういう症例は確認されていないけれど…これからは分からないわね。…まあ、確認されたとしてもネフライトには一切関係ないだろうよ。」
「もしネフライトが泡を吹いて倒れたりでもしたら、地球は滅びるだろうな。」



 二人はそれを同時に思い出したらしく、つい笑ってしまった。

「この馬鹿はないと思っていたんだけどな。」

 ジェダイトが珍しく微笑を浮かべながら呟く。
 それが何となく面白くて、ゾイサイトも笑いながら頷いていた。

 その間に起こったことを二人は知らない……。


⇒To Be Continued...

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