美少女戦士セーラームーンー四天王×四守護ーAct.2
作者: クズプレイヤー   2021年03月18日(木) 23時55分03秒公開   ID:5mVMD4QNZiY
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ゾイ亜美


「ゾイサイト。私、ママとチョコを作ったの。」
「え!?わざわざ作ってくれたの?」

 大好きな彼女からの急な発言に驚く彼氏(?)ゾイサイト。

『亜美は勉強で忙しいだろうに…。悪かったわね…。しかもお母様だってお忙しいだろうに…。本当に申し訳ないわ…。』

 そう考えると亜美のことがどんどん愛おしくなるゾイサイト。
 これから起こることを知らずに亜美に口づけをしようとするが……。

「ゾイサイト。」

 そう言って亜美が手提げから取り出したのは彼女らしい淡い水色の箱。箱の左上には青色のリボンがついている。

「パパが私の誕生日に送ってくれる絵ハガキの魚とかをママと一緒にチョコレートとして再現してみたの!」
「お父様の絵を?素敵ね。」

『本当にご両親のことが大好きなのね。』

 口づけは軽く拒まれてしまったが、そんなことを知らずに目を輝かせて自分が作ったチョコレートについて語りだす亜美。
 そんな彼女が異様に可愛かったため、キスはホワイトデーまでお預けにしようと決めたゾイサイト。
 しかし。


 パカッ。


『パカッ?』

 あろうことか亜美はゾイサイトに渡すチョコレートが入った箱をゾイサイトに渡す前に開けてしまったのだ!

「ゾイサイト!このチョコレートは◯年前の私の誕生日にパパが送ってくれた絵ハガキの魚で……………………。」(←チョコレートについて語っている。)

 せっかく自分のために作ってくれたチョコレート。
 それらを入れた箱を一番に開けることが出来ず、多少ショックを受けたゾイサイト。

「…うん。とても素晴らしいお父様ね。……そう。素敵ね……。」

 遂にゾイサイトは返す言葉に困り果ててしまった。
 さて、どうしたものか…。
 それを見かねた亜美は。

「ゾイサイト!?聞いてるのっ!?」

 そう。怒り出したのだ。
 そしてこの後。もう一度亜美が作ったチョコレートの解説を涙目で聞く羽目になったゾイサイトであった……。


⇒To Be Continued...

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