向日葵 〜苦味〜 | |
作者: リリィ 2021年02月17日(水) 00時07分54秒公開 ID:Hn/IGL0BE2Y | |
錆兎「義勇、一回落ち着け。落ち着いてから話そう。」 義勇「そうだな。俺としたことが…取り乱してしまった。」 錆兎「チョコレートは貰ったんだな?」 義勇「あぁ。」 錆兎「味は?」 義勇「胡蝶が作るものは全て美味い。蝶屋敷に行った時に食べることが出来れば良いのに。」 錆兎「俺はそこまで聞いていないぞ。」 義勇「あぁすまない。」 チョコレート渡した、味も問題なく毒も盛っていない、それなら大丈夫であろう。だが、義勇は何故か嫌われたと落ち込んでいる。 錆兎は考えた。何故チョコレート貰ったのに嫌われたと思っているのかを。しかし義勇が天然だと言うことを思い出し、答えはすぐに出た。 錆兎「もしかして、ハート型であれば嫌われていない、ハート型以外であれば嫌われていると思っていないか?」 義勇「?そうではないのか?」 やっぱりなと思う錆兎。誤解を解かなければならない。 錆兎「チョコレートの形にはあまり意味はないんだぞ。」 義勇「!?本当か!!」 “特別な男にハート型を渡すことはあるけどな”と心の中で付け足す錆兎。 まぁ確かに、“大切な人にチョコレートを贈る日”を“好きな人にチョコレートを贈る日”だと思っていた女性なのだから形は関係ないだろう。 錆兎「あぁ本当だ。女性が男性にチョコレートを贈る日にチョコレート貰っているのなら嫌われている筈ないだろう。」 義勇「良かった…俺は嫌われていない。」 一件落着…だと思ったのだが、少し気になることがあった。去年、ハート型のチョコレートを貰っているのに付き合っていないことを…義勇が分からないだけかもしれないが、胡蝶がどうにかするかもしれない。なのに何も起きていないと言うことは…もしかして……… 錆兎「義勇、一つ聞いて良いか?」 義勇「?何だ??」 錆兎「去年のチョコレートのお返しはしたか?」 義勇「?当たり前だろう。」 錆兎「何を渡したんだ?」 義勇「胡蝶の好きな食べ物…生姜の佃煮だ。」ムフフ 錆兎「前言撤回!!やはり、お前が悪い!!!」ドゴッ 義勇「!!?」 ドヤ顔でムフフと笑っていた義勇だが、錆兎から突然殴られ、殴られた理由が分からず、?を浮かべるのであった。 ⇒To Be Continued... |
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