狂物語>本編6>狂笑
作者: ハル  [Home]   2010年05月14日(金) 22時53分59秒公開   ID:m5M8TG0eh.A



「うわっっ!!!」



青髪の少女は正確に矢を射る。

ギリギリで避けるのが精一杯だ。


「逃げるな。」


   (んな、無茶な・・・!)



無表情度100%の少女の顔には殺気と敵意が見えた。


少女はなぜかダリアにばかりに矢を向ける。

なぜか・・・。



「何で俺ばっかりーーー!!!??」



見た目的に言おう。

ダリアは赤髪で

リリは黒髪である。


当然狙いを付けやすいのは・・・。



「俺かぁぁぁぁあああ!!!!」



ダリアは全力疾走。

ちなみにリリは・・・。




「ダリアくーん、頑張ってー!」


リリは軽くジョギングしながら手を振っていた。



「助けてよーーーーー!!!!」



ダリアは一回止まり、少女を見る。


「!」


少女も何かを察したのか止まる。


「話を聞いてくれ。」


ダリアは冷や汗をかいている。


少女は冷たい目でダリアを見つめる。


「えっと・・・。ドールさん?あの・・・。」


「!!」


少女は目を見開き、ダリアに近づく。


「ドール?それがどうしたの?」


ダリアはいきなりの展開にアタフタする。


「ドールさんが生きてると伝えてほしいって・・・。」


「本当!?ホントホントホント?」


目が輝いている少女。




「生きてる?本当に?あははは・・・あはははははは!!」



すると少女は狂ったように笑い出した。

寒気がするような笑いだった。

少女は弓矢をしまう。(というか消えた)


そして少女はランランと走りながらどこかへ消えてしまった。




本当になんだったのだろうか。


ダリアはただ唖然と見ていた。



「こえー・・・。」


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