友のために麗羽は生きる(Ⅵ)
作者: 美月   2010年01月08日(金) 20時10分46秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6



「失礼いたします。」



突然学院に入ってきたやつれた男達



先生達は丁寧に対応する



「えーっと・・・どちら様ですか?」



「失敬。私共は陛下に直接お遣いする者の部下でございます。」



「陛下・・・・・!?」



先生達の顔がこわばる



「何用でございますか?」



「・・・・この学院に【麗羽】という名前の女子生徒はいませんか?」


「麗羽・・・・。はい、います。」




「その者を今すぐ連れてきて欲しいのだが・・・・?」



先生達はオロオロする



「どうした?」


男は先生達を睨む




「実は・・・その生徒は今、休んでおりまして・・・・・。」



男達は何も言わず急いで外に出る



「では、家に行くことにしましょう。」



その中の一人が何やらボソッと言った


























「やつれた男?」



「はい。」



鈴風と李乃は弁当を食べながら話し込む



「なんか麗羽さんを探してるらしいですよ~。」



「なんで?」



「知りませんよ。」



鈴風は考え込む






(・・・・赤い目に触れないで欲しいな~。)



























「何ですか!?」


おばさんはびっくりしている



男達はお構いなしに家にズンズン入り込む




「!?」



麗羽は急いで部屋から出た



すると男達が狙いを定めたように睨む



「赤い目・・・・・。」



一人がそう言った




そして男達は麗羽を羽交い絞めにする




「何をするんですか!?」


麗羽はもがく




「・・・・悪魔と契った者は我々普通の人間と生活してはいけないのだよ!」




「・・・・!」




(鈴風・・・・・・!!!!)




麗羽はそしてどこかへ連れ出される





「・・・・・・・。」



麗羽は抵抗するのを止めた



まるで知っていた真実のように・・・・・


























「!」


鈴風の卵焼きが落ちてしまう




「あーあ、もったいないですね~。」



「え、あ・・・・・うん。」



鈴風は動揺してしまっている





「・・・・・・?」



(麗羽・・・・・?)



























悪魔の紅き瞳を持つ者(悪魔と契った者は)

神々より与えられし聖なる姿(我々、人間のような姿は)

汚れて消滅するだろう(悪魔によって汚れ、人間ではなくなる)


悪魔にその魂売り渡す前(悪魔に自らの魂を渡す前)

神々の子により(我々、人間の手により)

裁きを受けるだろう(その命を絶たせるでしょう)









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