舞波学園活動記23 |
作者: レイド 2009年11月05日(木) 23時17分12秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
冬になって一カ月以上過ぎたある日のこと 教室にて 「すっかり寒くなったわね〜」 「確かにね?でもこの時期って結構イベントあったよね?」 「イベントね、確かにあるわね、今は二月だから節分やバレンタインといったところね?」 「近いのは節分かな?」 「そうね・・・」 由奈は少し考えたあと、こう言いました 「確かにね、じゃあ今度の活動、それ中心に行くわよ!」 由奈はそう言ったのでした 〜舞波学園活動記第23回〜節分バトルクロニクル〜 2月3日、雄一達の教室では 「おい、雄一」 「何だよ誠二」 「今日は何の日か知ってるか?」 「知ってるぞ、確か・・・節分だろ?それがどうかしたのか?」 誠二は、何かを考えたあと、こう言いました 「いやな、こんな節分と言うイベントがある日、雄一の所に先輩方が来ると思うんだよな?俺は」 「はあ、そう言われてもな、約束したわけでもないのに来るわけないだろ」 「ユウー!いるわね?」 そう言って、由奈が入って来ました 「ほら来た、な?俺の言った事、当たっただろ?」 「・・・」 雄一は、少しあきれてました 「で、由奈先輩、何か用ですか?」 「用があるから来たんじゃないの、今日の放課後活動することにしたから部室に来なさい、丁度いいわ、誠二君も来ていいわよ」 「本当ですか!?何が何でも行きます!」 「そ、そう、じゃあ待ってるわね」 由奈はそういうと、教室から出て行きました そして放課後、雄一と誠二は自由部部室へと行ったのでした 自由部部室 「遅いわよ、ユウ、もう皆集まってるわよ」 「ねえ、由奈、今日は何するの?」 「そうね、今日はこれを用意したわ」 そう言って皆に見せたのは、見るからに怖そうな鬼の面と豆まきに使う豆でした 「今日は、節分よ、だから誰か鬼に決めて皆で豆をぶつけて厄払いしましょうじゃない」 「確かに、今日節分だしね、いいかもね」 「撒いたあとは汚れると思うから、皆で片づけましょう」 「ボクはやるからには徹底的にやるよ?」 「今日はそういう事するのか」 「何か楽しそうだぜ、ここ女性の比率高いし得したかもなあ」 「じゃあ早速鬼役を決めるわよ?とりあえず人数多いしジャンケンで決めましょう?」 そう言って皆でジャンケンをするのでした ちなみに七人でジャンケンしているのであいこが数十回続いた結果 「お、俺が鬼・・・?」 「どうやら決まったわね」 鬼に決まったのは、部活メンバーでもない三坂誠二でした 「じゃあルールを決めるわよ、この部室じゃせまいし外でやりましょう?ルールはこうよ、まず三坂君に豆を当てられたらOK、私がカウントをとるわね? 素直に豆を当たるのは面白くないから、三坂君は全力で豆を避けてね?より多くの豆を当てた者は私から丁度貰いものの商品券をプレゼントするわ」 「了解〜由奈」 「とりあえず僕が鬼じゃなくてよかった・・・」 「よーし、いっぱい当てちゃおうっかな?」 「皆、他の人に迷惑かけちゃ駄目よ?」 「誠二、俺も手加減無しで当てるぞ」 「雄一、俺はお前になんか絶対に当たらないぞ?どうせ当たるんだったら、女の子に当てて欲しいしな?」 「じゃあ誠二君、準備してくれる?」 「了解っす」 誠二は、いかつい鬼の面をつけた瞬間、いきなり叫びだしました 「う、うおおおおお!」 そう言って何処かへと走りさって行きました 「一体どうしたんだ?誠二」 「なんか豹変した感じがするんだけど・・・?」 「あのお面、何処で手に入れたの?」 「神社から貰ったのよ?いわくつきのお面をねまさかあんな風になるとは思わなかったけど、これは楽しくなりそうね・・・?じゃあ、今から始めるわよ!」 そう言って、皆で誠二を追いかける事にしたのでした 自由部のメンバーは、人からお面をかぶってる生徒はいないか聞き込みをして その人物は一階にいると聞いたので、一階に行ってみると、女生徒を追いかけてる誠二を見つけました 「あいつ何やってるんだ?」 「女の子追いかけまわしてる、なんか顔、笑ってるというか笑顔っぽいんだけど・・・」 「とりあえず変態な感じがするのは気のせいかな・・・?」 「私もそう思う」 「これは、とりあえず後で注意しないといけないわねえ〜」 「とりあえず目標は見つかったわ、まずこの箱に入ってる豆は全員分で全部で百粒あるわ、私が何発当てたかカウントするから思いっきり当てていいわよ、お面を割るぐらいの勢いでね」 「分かった、じゃあ思いっきり当てる」 「私もやっぱり、掛け声あった方がいいよね?由奈」 「そうね、当てる時は「鬼は外〜福は内〜」がいいわね」 「了解、じゃあ行くよ〜」 皆は豆を誠二(鬼面)に向かって、豆をぶつけました 「鬼は外〜」 「福は内〜」 「ウオオオオオ!グ・・・」 「123456789・・・・皆、結構やるわね?せっかく避けてって言ったのに、マトモに当たってるのは気のせいかしら?」 「え〜とじゃあ、ボクも鬼は外、福は内!」 グハアアア!」 美香の放った豆がもろに鬼の面に命中し、鬼の面は真っ二つに割れたのでした 「あ、割れた」 「あれは痛そうだな・・・」 豆をまともに食らった誠二は、意識が無くなって地面に倒れたのでした 「勝負あり!この勝負、鬼の面を割った美香の勝ちね豆も全て当てたみたいだしね」 「まあ、文句はないかな、確かに全部当てたみたいだし」 「ちょっと悔しいかな、まあおめでとう?美香」 「僕、少ししか当てられなかったなあ」 「じゃあ、私は誠二君を保健室に連れて行くわね、それと、皆?ちゃんと後片付けしてね?」 そう言って、麗羅は誠二を保健室に連れて行くのでした 「これにて今日の自由部の活動は終わりよ、はい、美香、これ商品券ね?じゃあ皆で豆を片づけるわよ」 こうして自由部の活動は、終わったのでした その後、数十分後に保健室で目覚めた誠二はと言うと 「あれ・・・俺、どうしたんだ?お面を被った後の記憶が曖昧なんだが・・・痛ててて、何でこんなに顔が痛いんだ???」 誠二はそんな事を思っていたのでした つづく |
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