見習い勇者セカンドストーリー~エピソード1~
作者: 真佐人   2009年06月11日(木) 16時27分24秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
昔、三人の若者が、魔王と呼ばれる天敵を倒しました
それから数十年後、新たな物語の始まりです



~見習い勇者セカンドストーリー~エピソード1~


第一幕


「ふ・・・我!復活wむ・・・時間が随分と経過しているようだな?」


ここは、何処かの村の小屋の中
ここに、誰かいました
その者は、魔王と言って、変人でしたw


「こら!誰が変人だ!我は魔王、強いのだ!」


じゃあ何で封印されてたんでしょうね~?


「む・・・それは油断しただけだ、まだ、我の力が存分に回復するには結構時間がかかるな?うむ・・・」


そう言って、魔王は姿を消したのでした
飾ってあった、一本の剣を残して・・・




ここに一人の少年の悲鳴が聞こえてきました


「うわああ!マゼンタ!やめろ~~~!」


彼の名は、リュート
金髪の少年で、青い瞳をしていました


「何言ってんのよ?リュート、私の魔法の成果を試そうとしてるんだから、協力しなさいよ!」


そう叫んでいるのは、リュートの幼馴染である
マゼンタでした、マゼンタは赤い長髪をツインテールに結んで
胸に緑のブローチ、手には古そうな杖を持っていました


「だから、何の呪文なんだよ!」


「それは、火の呪文よ!さあ、喰らいなさいよ!エレメンタルファイヤー!」


マゼンタがそう言うと、杖からでっかい火の玉が出てきました
あの~?それってかなりやばそうなんですけど、リュートは大丈夫でしょうかね~?


「うわあああ!」


あ、直撃しちゃったみたいですね?
リュートは、真っ黒になって動かなくなりました
これからどうするのでしょうね~?


「よし、成功wあとは回復の呪文ね?ヒード!」


マゼンタが回復の呪文らしき物を言いました、しかし・・・
数十分経っても、何も起こりませんでした


「・・・何で火の呪文は出来て、回復の呪文は出来ないんだよ!」


「あれ~?おかしいな?ちゃんと勉強したのに?何かが根本的に間違ってるのかな?」


「人の話聞けよ・・・」


リュートは、黒こげになりながらそう言っています災難ですねw


「うるさあい!」


「あ、もうこんな時間だ?じゃあ帰るね・・・ってあれ・・・」


マゼンタは、何かを見つけました、それは、物凄いスピードでこちらにやって来ました


「子供か・・・」


その者はそう言いました
リュートとマゼンタは、こう言いました


「子供で悪かったわね!」


「あの・・・それ何かの曲芸師ですか?獣見たいな格好で劇の宣伝に来たんですか?」


「は?」


その者は驚きました、まあ当然ですよね~
その者の格好は、上半身は狼みたいな格好で、下半身は人間ですから
そう思われるのでしょうなw



「我は魔王の部下のレーターだ!この村を滅ぼしにやってきたのだ!」


「ま・・おう?」


「何それ?」


「し、知らんのか?」


「うん」


「知らない」


「いいか?魔王と言うのは・・・」


レーターは、学校の先生みたいに魔王とは何か?を話すのでした。はっきり言って馬鹿っぽいですねw


「と言うわけだ!」


「ふ~ん、じゃあ貴方は敵なんですね?」


「む・・結果的にはそうなるな?」


「なら決まりね!」


「は?何がだ?」


「貴方を倒すに決まってるでしょ!」


「そうくるか・・・なら!相手してやる!」


レーターは、そう言って襲い掛かってきました
マゼンタは、それを見ると杖を構えてこう言いました


「喰らいなさい!私の魔法!エレメンタルファイヤー!」


「な!何だと!ぐはああああ!」



レーターは、マゼンタの魔法を喰らって
一撃で倒されました、はっきり言って秒殺です
情けないですねW


「やったわ、この魔法、使えるわね?」


「そう思うんなら、俺を実験に使うな・・・」


リュートは、そう呟いているのでした
家に戻ってこの出来事を親に話すと、何故かリュートの父親が
「そうか・・・この時が来たか・・・」と言いました


「は?何それ?」


そして、父親に案内されて、一つの小屋の中に行きました
小屋の中には、一本の剣がありました


「あの・・・この剣は?」


そうリュートが言うと、父親は
「魔王退治に使われた紫宝石で作られた剣だ!さあ旅に出ろ!」
と言って、無理矢理装備させるのでした


「いきなり!?ちょ・・・俺に拒否権は無いのかよ!」



そう言うと、「当たり前だ」と一言だけしか返ってこなかったのでした
本当に災難ですね~


「・・・・解ったよ・・・やればいいんだろ・・・」


リュートは、どうやら諦めたみたいですね?
そう言って、外に出るとマゼンタがいました


「あれ?リュート?どっか行くの?」


「親父に無理矢理、「魔王退治に行け」と言われてな・・・行く羽目になった」



「ふ~ん・・・じゃあ私も一緒に行くね?」


「は?何で?」


「だって、戦うんだったら戦力は一人でも多かった方がいいでしょ?
それに別の町とかに行って、新しい魔法とか習いたいしね?はい、これ決定」


「まあ別にいいけど・・・」


こうして、リュートとマゼンタの魔王退治の旅が
始まったのでした・・・



~第ニ幕~



さてさて、前回、リュートとマゼンタは
魔王退治の旅に出発する事になったのでした
でも、何か気がつく事はないですか?


「あ!」


「どうしたの?リュート」


「なあマゼンタ?魔王の居場所って解るか?」


「うんうん?ぜ~んぜん解らないよ?」


そうなのでした、リュートとマゼンタは
魔王が何処にいるかも解らないで、旅をしているのでした
はっきり言って、馬鹿ですねw


「五月蠅い!どうする?マゼンタ?」


「そうね・・・とりあえず近くの町にでも行ってみる?何か情報を集める事が出来そうだしね?」


「じゃあ、近くの町に行くか」


リュート達は、町を探す事にしたのでした
数十分後、小さな町を見つけたのでした
その町の名前は、アルベールと書かれてありました


「人々の憩いの町、アルベールかあ」


「何か情報が集められそうね?入ってみましょうよ?」


「そうだな」


リュート達は、町の中に入る事にした
町の中は、中央に噴水があり、まわりにベンチが置いてあり
鳥がいっぱいいて、確かに平和~と思わせる雰囲気を漂わせていた


「さて、どうしようか?」


「そうね・・・あ、あそこでなんかやってるみたいよ?リュート?」


マゼンタは、何かを見つけたようだった
リュートは、その場所を見ると、魔術の実験と書かれたショー見たいな事をやっているのでした



「で?マゼンタは見たいわけ?」


「当たり前よ、新しい魔術の開発の研究にもなるしね?リュートも見てみようよ?」


「そうだな・・・まあやる事ないし、見てみるか」


リュート達は、魔術の実験を見る事にしたのでした

魔導師の館
やっていたのは、紫マントに紫帽子を被った男が、杖を持っています
はっきり言って、魔導師スタイル?と呼ばれている服装でした


「い~ひっひっひ!さあ我が魔術の実験にようこそ!い~っひっひっひ!」

いきなり変な笑い方でリュート達を出迎えました
はっきり言って、怖いです、はい


「なあ・・・なんか怪しくないか?このおっさん」


「魔導師というのはそういうもんなのよ?」


いや、マゼンタさん・・・
その知識は間違ってると思いますけど?


「さあ、今回の実験は、火を水に変える呪文だ~い~っひっひっひっひ!」


怪しい笑いをしながら、ニコニコ顔で言っています
普通の人なら絶対にひくと思いますね~



「これでどうだ!」


魔導師は、見事に火を水に変えたのでした
それを見たリュートは、マジで驚きました


「おお!すげえw」


「さすが魔術の力ね~w私も見習わなくっちゃ」


「い~っひっひっひ!お客さん?魔術に興味がおありかな?」



「はいw出来ればその魔法、教えてほしいんですけど?」


「い~っひっひっひ!なら教えてやろう!変換呪文イッツチェンジを!」


そう言って、魔導師はマゼンタを手招きして、奥の部屋に連れて行ったのであった
そして、数十分後、ニコニコ顔でマゼンタが戻ってきました


「リュートw覚えたわ!早速使ってみるわね?
エレメンタルファイヤー!」


マゼンタは、いきなりリュートに向かって魔法ぶっぱなしました、ひどいですね~w


「うわ!何するんだ!マゼンタ!」


「大丈夫大丈夫!、イッツチェンジ!」


マゼンタの魔法の炎は、一瞬で水に変わりました


「やったw成功w」


「何が成功だ~!ずぶ濡れじゃないか~!」


そうなのでした、マゼンタの魔法の炎は水になったので
リュートに大量の水がかかったのでした、災難ですね~w


「まあいいじゃんw成功したんだし、師匠ありがとうございましたw」


「うむ」


いつの間に師匠になったんですか?


「あ、そうだ師匠、魔王の居場所って知ってますか?」


「魔王?そうだな・・・北の方角がモンスター大量発生と言う噂が流れているのだが、そっちじゃないか?い~っひっひっひっひ!」


「北?ありがとうございます師匠、リュート、北だって」


「北?まあ他に行く所無いし、行ってみるか・・・その前に・・・」


「その前に?」


「マゼンタ!謝れよ!人をずぶ濡れにしといて!」


「あ、そうだったね?ごめんごめんw」


「マゼンタ・・・全然反省して無いだろ・・・」


「では、師匠、ありがとうございました」


「うむ、また気が向いたらいつでも来い、い~っひっひっひっひ!」


こうして、リュート達の行き先がとりあえず決まりました
北に何があるのか?それは、まだ解りませんでした・・・


~エピソード2へ続く~
■作者からのメッセージ
真佐人です。見習い勇者の続編を投稿してみました。
前回と違うところは、名前があることです、前回は勇者や魔法使い、僧侶でしたが、今回はリュートとマゼンタとなっております。
この作品も結構長くなりそうなので、最後まで見てみてくださいませ

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