ジュエルプリンセス 第16話〜第20話までの総集編
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年02月20日(土) 17時13分33秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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第18話 劇と闇、そして(前編)







それは、ある放課後の生徒会室での出来事。






「ええーーっ!? そんなこと聞いてないよ!! なんで言ってくれなかったのーーーー?!」





 私は驚く。だ、だって由梨ちゃんが私たちの味方だなんて……。陽たちは前から知っていたらしくて、私は今知りました。

「なんで言わなかったのか?」

陽が言う。由梨ちゃんは有紀くんが入れた紅茶を少し飲んでからこう言った。

「貴方たちが言うかと思ったからよ?」
「自分のことは自分で言え」
「嫌だ。面倒くさい」
「お前なー……」

陽があきれた顔して言う。

「大丈夫だよ。い、今知ったから。由梨ちゃんが味方になってくれると心強いし」

私は言う。由梨ちゃんは黙って紅茶を飲む。


「ごちそうさまでした。紅茶はおいしかったわ。では、私はこの辺にて。会議の邪魔になるだろうしね。お邪魔しました」


由梨はテレポートしたのか消えてしまった。

「あ、あいつ、ただ話して飲んで帰っただけだよな……」
「え、ええ。でも姫様も由梨さんのことを、おわかりになられたと思うし」

桃奈がそう言ったとき、有紀は由梨が飲んだ紅茶のカップを片付ける。

「そういえば、本題の話は? 劇とかなんとかの」

私は皆に言う。

「あ」
「今からでも遅くは無いと思いますけど……ギリギリに終わりますね

陽と有紀は言う。

「そうですわね。説明しますわよ。まずは…」

と桃奈は話をする。




















そして、話をまとめると


この中学は毎年1・2年が一緒に劇をやることになっていて、3年生は1・2年の手伝いをするだけであり、本番を見届ける……というものらしい。

「でも今年度で最後なのですわよね。企画した委員会の事情で最後らしいんですの」

桃奈ちゃんが言う。陽も続いて

「でも、今回は3年生が考えてくれるらしい。去年みたいに誰かを好きになるとか…」
「陽くん、顔が赤いですよ?」
「そ、そんなわけ…」
「嘘ついても無駄ですわよ〜?」
「そうですよ。バレバレなんですから。で、好きな人って誰なんです?」

空上姉弟そらかみきょうだいにいじられる陽。叶氣は飽きれながらその様子を見ていた。

「叶氣、ちょっ! 助けろよー!」
「……桃奈ちゃん、お皿片付けてくるね」
「ええ。どうぞ。さあ日向くん答えて!!」
「えっ?! ちょっ……無視かよ!!」


叶氣は台所へお皿を片付けに行ったのだった。













⇒To Be Continued...

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