フェアリーテイル 第10話 Welcome to witch's world | |
作者: モモ 2009年10月30日(金) 20時36分34秒公開 ID:.YGsdf.9cjE | |
恐怖のおにごっこ 前編 ルナの部屋、日曜日と国民の日と体育の日が重なった3連休の2日目… そこではルナのたたくキーボードの音と、光がマンガのページをめくる音が響く… 「ねぇ…、ルナ〜、もうこのマンガあきたぁ〜。それとこの「じょーきょー」、昨日もこんなん一日つぶれちゃったんだからさぁ〜。休みはもっと楽しむべきなんじゃない?」 「・・・・・」 ルナからの返事はない。 そこで光はルナのつけていたヘッドホンをと取っていった。 「ル・ナ!!パソコンばっかしてないで遊ぼうよ〜っ!!」 「ビックリした…。耳元でほえるな!」 「だってぇ〜。私の3連休のなかみはマンガ1冊だけになっちゃうよ!?そんなのいやだぁ〜!つまらないよー」 子供のようにダダをこねる光。 「―…わかったよ、11時半になったら駅前のマック行こう!」 ルナは出来るだけ明るく言った。 「おごり?」 光は目をキラキラさせて聞く。が 「割り勘。」 そう聞いて肩を落とす。 (私の休みのなかみは、マックとマンガ一冊だけ…) 最悪だ〜。そう思っていた光にルナが言った。 「あと、午後はダイヤ達と遊ぼう!」 「マジ!?」 光の中で休みのなかみが「れんと」一色にそまった。 やったー!最高だー!! 「でもそのかわり、時間まではWebラジとアニメのスタッフブログのチェックタイムだからお静かにね♪」 ルナはそう言ってヘッドホンをつけながら笑った。 その笑った笑顔は、光には悪魔の笑顔に見えた。 ♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+. 12時、光とルナは約束通り駅前のマックに来ていた。 光は、てりやきバーガーとポテトLとコーラ(氷なし)Lを買った。 向かい合ってすわったルナは、WバーガーとポテトLとジンジャエールのLを買った。 2人の間には、チキンナゲットの箱が1つ。 コーラをのみほした光と、ポテトをつまんでいたルナの手が、チキンナゲットの箱の上で重なった。 そんな2人の間に見えない火花が散る。 2人はその手をこぶしにした。 「じゃんけんポンっ!」 ルナがパー、光がグー。ルナがニヤリと笑う。 「ずるいよ〜。ふつー「最初はグー」でしょ!」 「負けたのをみとめなさい」 ルナがイヤミっぽく言いながら、そのチキンナゲットをほおりこむ。 この店ではトレイを片付けるときにお金を払う。 光は自分の分の代金を財布から出す。 「割り勘だよ?」 ルナが悪魔の笑顔で言う。 はっ!そうだった! 光の食べた分より、ルナの食べた分の代金の方が多かった。 …だったら私も同じくらいたのめばよかった。 ♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪゚+. 「ただいまぁ…」 やっと家についた。 気分はもう少しでお気に入りのアトラクションに乗れるみたいな気分。 帰ってくるとルナはまたパソコンに向かった。(ヘッドホンはつけてない) そしてニヤっと笑って、無表情なった。 それから一時間。 「…ねぇルナ、2つ目の約束忘れてないよね?」 「私が約束やぶると思ってるわけ?」 ハイハイ聞いた私がバカでした。 「私が行くって言うまで準備でもしてたら」 「わかった!」 よしっ!まずは服から!! 時計を見ないで私はルナの部屋から出ようとする。 「あ、動きやすいほうがいいと思うよ。」 「?」 よくわからなかったからさらっと聞きながす。 未来がわからないというのがこんなにもコワイとは、このとき思ってみなかっただろう。 ★゚+.o.+゚☆゚+.o.+゚★゚+.o.+゚☆゚+.o.+゚★゚+.o.+゚☆゚+.o.+゚★゚+.o.+゚☆゚+. 今、時間は21時30分。 いつもより早くご飯を食べてお風呂に入って・・・、2時間近く眠っていたのだろう。 ―ん?何か忘れてない? 記憶をまき戻す。 えっと…ルナとマックを食べてじゃんけんに負けて…、もっと前。 これだ!「あと、午後はダイヤ達と遊ぼう!」 それだーーーーー!!! 「ルナ!!」 「あらやっとお目覚め?ノックもしないでどうしたの?」 「ねぇ、2つ目の約束、忘れてないよね!?」 ルナは光の必死の言葉をさらりとかわして笑った。 「忘れてない、ちゃんと出かけるよ。10時に約束してあるから。」 「2つ聞いてもいい?どこへ行って何をするの??」 ルナはコートをはおって言った。 「川の土手でお・に・ごっこ♪」 ルナは悪魔の笑顔をうかべている。 そして、絶句と言う言葉に意味を知った。 ⇒To Be Continued... |
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