フェアリーテイル　第１３話　不思議な先生と男の子

作者： モモ   2010年01月03日(日) 21時29分34秒公開   ID：.YGsdf.9cjE

【PAGE 2/4】 [1] [2] [3] [4] 日向、どうしていなくなったのかな… あんな会話をしていた同時刻、 ガールズガーデンを飛び出していった唯は、いつもより早く教室の自分の席にすわっていた。 香織ちゃん、なんとも思ってないのかな。。。 深刻な気分な当人とは裏腹に、教室はいつもどうりざわざわしていた。 席にすわって、腕を組んでその上に顔をのせて考えている唯には、教室の騒がしさなんて関係ナシ。 みんなは日向のことを知らないと言っているけど、日向がすわっているはずの席は、いつもどおり日向がいるかのように、空席になっている。 「ねぇ、唯ちゃんどうしたの…？元気ないね…」 そんな唯に声をかけてくれたのは、クラスメイトで、クラスの中で遥を抜いて唯一の親友・芙実《ふみ》。 「ふみちゃん…」 唯の顔を覗き込むよう見ていた芙実を顔をあげて見たとたん、唯は泣き出してしまった。 「ふみちゃん！！」 「どしたん！？」 「そっかぁ、、ガーディアンのみんなともめてしまったんだ…」 唯は魔法のこととかをなんとかごまかしつつ、芙実に事情を話した。 「でも、その先輩も唯ちゃんのことをいじめるためじゃなくて、唯ちゃんのために言ったんだと思うよ。」 事情を話している途中は、魔法などのことをごまかすためにがんばって話していたのは少し怪しまれたが。 「唯ちゃんはその先輩のことがだいすきなんでしょ？」 「うん。」 「だったら今日、先輩のところにいって誤解を解いてきたらいいじゃない。」 「…そうだね。」 「あと、「日向くん」って言う人がどんな人かはわからないけど、唯ちゃんはその人が大好きだったんだね。私も応援するよ！」 そんなことを言われたのは初めての唯は、顔が赤くなっている。 「ありがと芙実ちゃん、なんか元気出たよ。」 「それはよかった。」 ―キーンコーンカーンコーン 「チャイムなったから、私、席戻るね。」 「うん。」 日向、…きっと戻ってくるよね。 元気を少し取り戻した唯は、忘れていた大事なことを思い出した。 「バック、ガーデンに置いてきちゃった…」 ⇒To Be Continued...

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