魔属となったボク〜第九話〜
作者: 零堵   2011年03月16日(水) 12時38分37秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
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ローエンさんの持ってき物質変換銃のおかげで一時的にヒトに戻った僕は
一度、家へと帰る事にしたのでした

月野町にある一軒家、二階建ての家の前に辿り着いた僕は、どう言おうか迷っていた
「何日も行方不明だったし、それに新聞で死亡って書かれたしなあ・・・
いきなり帰ってきたら、驚くかな?」
そうぶつぶつ話していると、がちゃっと玄関のドアが開いて
中から黒髪にツインテールの髪をした女子中学生ぐらいの女の子が出てきた
「いってきま〜っす、って・・・・」
「あ・・・え、え〜っと・・・」
僕は、とりあえず妹の城ヶ崎奈美に会ったので、こう言った
「え〜っと、ただいま、奈美」
「・・・・もしかして、恵兄さん!?」
「う、うん、僕だよ」
「兄さ〜〜〜ん!」
そう言って僕にタックルするような勢いで抱きつく
ちょ!力強いって!?折れる!折れる!
「な、奈美!痛いって!」
「あ、御免なさい、私・・・兄さんが死んだって知らせがあって
急に行方不明になったから、凄く心配したんだよ!?」
「う、ご、ごめん」
「もう、いなくならないよね・・・兄さん」
「え〜と・・・」
どう言ったらいいのか?僕は迷った
この姿は一時的なものだし、まだボクは魔属マリオネットだったから
とりあえず、奈美に説明する事にした
「ごめん、ちょっととある事情があってまた行かなくちゃいけないんだ
でも心配しないで?僕は生きてるからね?用事が終わったら戻ってくるよ」
「え〜・・・また行っちゃうの・・・?」
う、そんなうるうるした眼で見られても困るんだけどな〜
そう思っていると・・・
「あ、恵君だ!」
「あ、ほんと・・・恵君!」
僕の家に何故か、霧島真奈美さんと柳小夜さんがやってきました
二人とも僕の家に何の用なんだろ・・・?もしかして?
前に出会った(マリオネット時)事で何か言いに来た?
「恵君・・・生きてたんだ・・・よかった・・・」
「あ、あの霧島さんと柳さん?僕に何の用があって?」
「あ〜実はね?マナちんが恵君を探す!とか言ってずっと探してたんだ
これも恋する乙女の力って所かしら?」
「ちょ、ちょっと小夜、何言ってるのよ!わ、私はクラスメイトとして心配してたの!」
柳さんがそう言うと、霧島さんが何故か顔を赤くして抗議している
「そ、そうなんだ・・・とりあえず僕は無事だよ?ありがとね?」
そう笑顔で言うと、何故か霧島がどもりながら
「べ、別に・・・ぶ、無事で良かったわ」
「マナち〜ん?何赤くなってるの〜?」
「う、うるさい!」
僕はその光景を見て二人ともやっぱり仲がいいなあ〜?と思っていると
体が急にドクンと波打った
「う・・・」
「兄さん!?どうしたの!?」
「恵君!?」
もしかして、時間切れ?と思った僕は、急いでこう言った
「奈美に霧島さんに柳さん、僕は行く所あるから行くね!じゃね!」
そう言って、僕は一目散に走り出した
「え、兄さん!ちょっと!」
「恵君!?」
僕はかなり走って人気のない所に辿り着いて、気がついたら
「元の魔属、マリオネットに戻った・・・」
僕は、自分の体を調べて見ると、魔属に戻っていて、タイマーを見ると
2時間たったと表示されていた
「元に戻ったから、ユウリさんの所に戻りますか・・・」
そう言って、僕はユウリさんの屋敷に戻る事にしたのでした・・・


「良かったじゃない?マナちん?恵君が無事でさ?」
「そうね・・・」
私、霧島真奈美は、小夜と一緒に恵君の家に行って
やっと恵君に会えたのは嬉しかった、でも・・・
「恵君、またどっかに行っちゃった・・・小夜?どこにいるか分かる?」
私はそう小夜に聞くと、小夜は首を振って
「ん〜ん、全然分かんない、もうこの付近にはいないって感じがするしね」
「そう・・・」
そうがっかりしていると
「あの・・・聞きたいことがあるんですけど?」
「わ、私?」
「はい、貴方です、霧島さんと言いましたっけ?兄さんの事好きなんですか?」
「え!?え〜っと・・・」
私は兄さんと言うのは恵君の事よね?と思い、という事はこの子は妹さんという事で、恵君を好きなの?と言われて・・・
「そうだよ?マナちんは恵君の事好きなんだよ〜」
「ちょ、小夜!」
「そうですか・・・ひとつ言っておきます、兄さんは誰にも渡しません!
じゃあ私は行く所があるので!」
そう言って、恵君の妹さんはどこかへと行ってしまった
「凄いブラコンな妹?なのかな?マナちん」
「さあ・・・」
とりあえず私は恵君が無事だと言う事は分かったので、よかった〜と思っていたのでした・・・


⇒To Be Continued...

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