ミスティックシンフォニーセカンド!〜第二十六幕〜
作者: 零堵   2011年02月11日(金) 14時35分29秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
季節は冬の時代
雪がちらちらと降り積もる中
学校の教室の放課後に、数人集まって、何か話していた
「明後日はクリスマスだよね?」
そう言ったのは、黒髪にツインテールの碧川早苗でした
「そうね〜、今年はどうする?早苗ちゃん」
そう言ったのは、早苗の親友の篠崎律子でした
律子は、何故か普段つけていない眼鏡を装着していたりしました
「そうね〜、去年何やったっけ?晶?」
そう早苗が話しかけると、傍にいた品川晶はこう言いました
「去年は、早苗の家に集まって、クリスマスパーティやったぜ?確か」
「あ、そうだったね?じゃあ、今年は晶の家でOK?」
「何で俺んちなんだよ」
「だって、晶の家って滅多に行った事なかったしね、駄目なの?」
「い、いや駄目って言う事じゃないんだが・・・、準備するの
大変そうな気がするんだが・・・」
「それなら、私と律子ちゃんで準備するよ、それでいいでしょ?」
「まあ、早苗がそう言うなら・・・」
「じゃあ決まりね?で、それでいい?律子ちゃん」
「ええ、構わないわよ」
「じゃあ、決まりだね?晶」
「ああ、そうだな」
こうして、晶の家でクリスマスパーティをする事が決まったのでした
それから明後日になり、クリスマス当日
品川晶の家の前に、数人の男女が集まっていました
「今晩は〜」
「今晩は〜律子ちゃん、あ、武人君と美理亜ちゃんも来たんだ?」
「ああ、そういう事になるな」
「ええ・・・」
「おいらもいるぜ〜」
「去年と大体同じメンバーね、あれ?そう言えば零夜君は?」
「零夜君に声、かけたんだけど、「僕、用事あるから行けないや、ごめん」と
言って、断ってきたから今日はいないよ?」
「そうなの、用事って一体なんなのかしら?武人君何か聞いてる?」
「私が知る筈ないだろ、そう言う事聞かれても困るのだが・・・」
「そうね、じゃあ早速晶君の家に入って、クリスマス会の準備しましょうか」
「そうだね、律子ちゃん」
そう言って、晶の家のチャイムを押しました
押して数秒後、は〜いっと女性の声がして、中から出てきたのは
小学生ぐらいの女の子でした
「いらっしゃい、お兄ちゃんから聞いてるよ?クリスマス会やるって」
「久しぶりね、芽衣ちゃん」
「あ、早苗お姉ちゃん、久しぶり〜」
彼女の名前は、品川芽衣、晶の妹で、小学四年生でした
「この子が晶君の妹さん?」
「そうだよ?律子ちゃん」
「あの晶にこんな妹がいるとはな・・・、知らなかったな」
「ええ・・・そうね・・・」
「よう、おいらの名前はジョニーって言うんだぜ?よろしくな?」
「うわ〜凄い〜!腹話術?どうやってるの〜?」
「腹話術じゃない!おいらはジョニー様だ!」
「お姉ちゃん凄いね〜、私にも出来るかな?」
「おい、人の話聞けって!」
「ジョニー・・・、信じそうにないから腹話術って事でいい・・・?」
「う・・・・・っち、ミリーがそう言うならそう言う事にしといてやるぜ
感謝しろヨナ〜・・・」
「と、とりあえずクリスマス会の準備しようか?あ、ところで芽衣ちゃん
晶は?」
「お兄ちゃんなら、買い出しに行ってるから
あと三十分ぐらいで戻ってくると思うかな?」
「そう、じゃあ私達は飾り付けね、皆、張り切っていこ〜」
「早苗ちゃん元気ねえ、ま、やりますか〜」
「こっちも色々と持ってきたからな、道具の事なら私に言ってくれ」
「じゃあ私も・・・出来る限りやってみるわね・・・」
「そうだな、おいらもやってやるぜ〜」
そう言って、四人は晶の家へと入って行ったのでした
そして・・・
「ただいま〜」
晶が家に帰ってきて、晶は驚きました
「あ、お帰り〜、晶〜」
「お、おう・・・ただいま・・・」
「何、驚いてるの?」
「驚くだろ、なんだこの部屋・・・」
晶は、本当に驚いているみたいでした
いつも使っている部屋にクリスマスツリーやアクセサリーの飾りつけ
何に使うか解らない機械があり、部屋の隅に赤色の魔方陣が書かれてありました
「おい・・・この部屋の模様は何なんだよ・・・」
「あ、それはね?皆の個性を取り入れてみたんだ、あっちの機械が武人君が担当して
で、あの隅の魔方陣は、美理亜ちゃんがやったんだよ?」
「それは解った・・・何故、魔方陣なんだ・・・?伊藤」
晶がそう聞くと、実理亜は、こう答えました
「これは召還に使う魔法陣よ・・・ちょっと、やってみたくなってね・・・」
「安心しな〜、やばい物は召還しないつもりだぜ〜」
「安心出来んわ!ちゃんと消せるんだろうな?その魔方陣」
「ええ・・・大丈夫よ・・・」
「なら、いいんだが・・・」
「ところで、晶は何買ってきたの?」
「あ、ああ、クリスマスだからな、ケーキ買って来たぜ」
そう言って、テーブルに大きいサイズのクリスマスケーキをおきました
「じゃあ、皆で頂きましょうか?」
「そうね?早苗ちゃん」
そう言って、ケーキを皆の分に切り分ける
グラスを用意して、中身はジュースを注ぎ込み、早苗はこう言いました
「じゃあ、メリークリスマス〜乾杯〜」
「メリークリスマスー!」
「メリークリスマスだな」
そう言って、皆で乾杯しました
数分後
「なあ・・・晶」
「何だよ、武人」
「伊藤の作り出した魔方陣からなんか
犬っぽい物が出現してるのは、私の目の錯覚か?」
「いや・・・俺にも見えるぞ、芽衣が喜んでるみたいだし・・・
武人的には、あれはどう解釈する?」
「あんなもん科学で解明不可だろう・・・召還術なんて・・・
これは見なかった事にして、楽しんだ方がいいのだろうか・・・」
「そうしとけ・・・、クリスマスの奇跡って事にしとけ・・・」
そう二人で、話し合っていました
犬っぽい何かを召還?した美理亜は、こう言っています
「召還成功ね・・・ジョニー、種類わかる・・・?」
「こいつはたしか、地獄の番犬けるべろすだったか?犬頭が三つあるしな?」
「そう・・・、とりあえずこの魔方陣はOKって事よね・・・」
「ああ、そうだな、召還は無事成功だ、次の魔方陣を考案といこうぜ?」
「そうね・・・」
そう言って、美理亜は何処からか杖を取り出して、何か呪文らしき言葉を言うと
魔方陣がぱっと消えて、中にいた犬っぽい生物も消滅したのでした
それを見ていた芽衣は
「すっごい〜!手品師みたい〜」
と言っていて、早苗と律子はと言うと
「あれ・・・本物だったのかな?律子ちゃん・・・」
「さ、さあ・・・でも、これはネタになりそうだわ・・・」
とか言っているのでした
こうして、晶の家のクリスマスパーティは、無事?に終わったのでした・・・
■作者からのメッセージ
零堵です
クリスマスの話を書いてみました〜
うん、伊藤さん・・・何者!?って感じですね(笑)
これからも出来る限り続けようと思いますので、読んでやってくださいませ〜
感想くれたルーク様、ちびハチ公様、ありがとうございました


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