ミスティックシンフォニーセカンド!〜第二十三幕〜
作者: 零堵   2011年01月31日(月) 21時03分58秒公開   ID:YynBrr2ofCI
未来の世界
「どう?ロブ」
時空ポリス署の通信室、そこにいたのは
ミスティックトラベルで、戻ってきたレイと、人型汎用ロボットのロブでした
「これは、かなりダメージが大きいですね、修理に時間かかりますよ?」
「やっぱりそうかな・・・」
「はい、修理しときますので、待っていて下さい」
そう言って、ロブは小型の機械らしき物体を、分解作業に入る
「この空間転移装置、通称”ミスティックトラベル”ですが、複数回の使用で
熱暴走していますね、この熱暴走を冷やして、充電すれば
いつもどおりに使えると思います」
「そう、よかった、ところでいつもの話し方じゃないんだね?ロブ」
「あ、なんならこっちのほうがいいですか?・・・・ア、ア〜
コレデドウデスカ?レイサン」
「ん〜僕は普通の話し方の方がいいよ、なんか変だよ?その話し方」
「ソウデスカ・・・ゲンゴキノウヘンコウ・・・、はい、戻しました」
「うん、あ、それと何故か姉さんに連絡とれないけど、このミスティックフォンも壊れてるの?」
「いえ、それはミスティさんのが、ただのエネルギー切れなだけかと思います
レイさんのは、普通に稼働していますしね?」
「そうなんだ・・・姉さん・・・人の事言えないじゃないか・・・
あ、じゃあ姉さんが今、何所にいるか分かる?」
「はい、それは分かってます、早苗さん達と同じ時代に残っていますし
ただ何をしているかとかは、分からないですが」
「そう・・・じゃあ、このミスティックトラベルの修理、どれくらいかかる?」
「そうですね・・・少なくとも、三日はかかりますね」
「三日?そんなにかかるんだ・・・」
「ええ、色々と時間がかかるような物ですから、これ」
「そう・・・、じゃあその間、僕、何してようかな・・・姉さんのサポートをやってたけど、その姉さんがいないし・・・」
そう話していると、通信室に一人の男性がやって来ました
「ん?ここにいたのか、レイ」
「あ、レーベン隊長、お疲れ様です」
「レーベン、一体何の用ですか?」
やって来たのは、レーベン隊長でした
レーベンは、手に何かを持っています
「いやな、ちょっとロブにこれの相手をして貰おうとしたのだが・・・、忙しいか?」
「忙しいです、それにまたですか?レーベン、どうせ私の勝ちですよ?」
「そんなのやって見ないとわからんだろうが?」
「い〜え、やらなくても分かります」
「ぐ・・・なら、レイ!」
「は、はい?」
「これの勝負の相手をしろ!」
そう言って、レーベンは将棋盤を取り出していいます
「将棋の相手ですか・・・あの、僕、ルール知らな・・・」
「ほら、さっさと始めるぞ、用意したまえ」
「だから、ルール知らないって言ってるんですけど・・・」
「いいから、始めるぞ、ほらそこ座れ」
「・・・はい・・・」
レイは、観念したのか、座ったのでした
それを見ていた、ロブはこう言いました
「困ったものですね・・・レーベンは」
そう言っていたのでした
過去の時代
晶と別れて、早苗と美紀は、碧川家の前にやって来ていました
「じゃあ、お母さんに相談するね?」
「はい、よろしくおねがいしますね」
「うん、分かった」
そう言って、早苗は玄関の扉を開けて、中に入る
中に入って、ただいま〜と言うと、エプロン姿の女性が玄関に向かって
早苗に抱きつきながら、おかえりなさい〜と言ってきました
「お、お母さん、恥ずかしいよ?お客さんいるんだから〜」
「お客さん?あら、ほんとね?どちら様?」
「え、え〜っと・・・私の名前は美紀と言います」
「そう、その美紀さんがうちに何の用かしら?」
「実は・・・行く所がなくて困っていたのを、早苗さんに助けて貰ったんです
じゃあ私の家に来ませんか?って、あ、あの・・・よろしいでしょうか?」
「早苗ちゃん、そんな事言ったの?」
「う、うん、ダメ?お母さん」
早苗の母親、碧川恵奈は、少し考えてからこう言いました
「まあいいわよ、早苗ちゃんがそう言ったんでしょ?断るのもなんだしね?」
「ありがとう!お母さん!」
「いえいえ、じゃあ美紀さんと言いましたっけ?これからもよろしくお願いしますね?」
「あ、はい、よろしくお願いします」
こうして、美紀は早苗宅に、居候する事になったのでした
早苗の部屋
「それにしても・・・」
早苗の部屋に案内された美紀は、着替えている早苗にむかって、
美紀が、話しかけてきました
「あの人が早苗のお母さんですか?」
「うん、そうだよ?恵奈お母さんだよ」
「なんか・・・思ったんですが、いつもあんな感じなんですか?」
「そうだよ?いつもあんな感じかな?、まあ私はそんなお母さんが
大好きだから、別に問題はないけどね?」
「そうですか・・・」
着替えが終わって、早苗は美紀に話しかけました
「ところで、気になっていたんだけど・・・」
「なんですか?早苗さん」
「いっつもそんな敬語なの?」
「いえ、そういう訳ではないです、ただ仕事上、敬語使うように
心がけているって感じですね、何かおかしいでしょうか?」
「ううん?別に、おかしくはないけどね?
私の事、呼び捨てでもOKだよ?レイだって呼び捨てにして、貰ってるしね?」
「そうですか・・・じゃあ、そうしますね?とりあえず・・・
早苗、ありがとね?私の事、助けてくれて」
「なんか照れるなあ・・・でもね?なんか・・・お姉ちゃんが出来たみたいで
ちょっと嬉しいんだ、私、一人っ子だしね?」
「そうなんだ?じゃあ、お姉さんらしくふるまうわね?
確かに私も、弟のレイしかいないから、妹というのも、なんか新鮮よ?」
「そう言って貰えるとうれしいな〜、いつまでいられるか分からないけど、よろしくね?美紀さん」
「ええ」
そう言って、夜がふけていくのでした・・・
■作者からのメッセージ
はい、零堵です
ミスティ編三章目をお送りします
レイは、レーベン隊長の将棋相手に付き合わされて
ミスティ(美紀)早苗ちゃんのお姉さんみたいな感じになりつつって感じかな?
感想くれたルーク様、ちびハチ公様、ありがとうございました〜

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