ミスティックシンフォニ〜セカンド!〜第二十二幕〜
作者: 零堵   2011年01月28日(金) 18時18分00秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
天上戦士カミレンジャー握手会会場
ここに、早苗と晶、そしてミスティがやって来ていた
「ミスティさん・・・」
「はい?何ですか?」
「かなり目立ってますよ?ほら、その髪の色で・・・」
早苗はそう言う、確かにミスティは目立っていました
周りの視線が、ミスティに集中している感じが
ヒシヒシと伝わってきます
「確かにそうかもしれませんね?じゃあ、ちょっと待ってて下さい」
そう言って、ミスティは早苗達がいる場所から、離れて行き、数分後、やって来ました
「これでどうですか?」
早苗達の前にやって来たのは、黒髪の綺麗な女性でした
「もしかして、ミスティさん?」
「ええ、そうです、そういえば、晶さんは知ってましたね」
「ああ、そう言えばそうだな、確か・・・スプレーで変身だっけ?」
「はい、そうです、ちなみに美紀と呼んで下さい」
「分かったわ、じゃあ美紀さん、何でこの場所に留まってるの?」
早苗がそう言うと、ミスティ改め美紀は、溜息をつきながら、こう言いました
「実は・・・、あのミスティックトラベルをやって
空間移動したのはいいんですけど、どうやらオーバーヒートしたみたいで・・・
レイだけ、移動して、私がこの時代に取り残されてしまったんです
場所も数十メートルしか離れていませんでしたし」
「じゃあ、レイに連絡して、迎えにとかは無理なのか?」
「それは試しました、でもミスティックフォンが音信不通で
レイからの連絡が出来ない状態になっているんです」
「そうなんだ・・・あれ?でも、昔に会った時に一人じゃなかったかな?」
「あの時は、ミスティックトラベル、まあ空間移動装置ですが
私が使っていたのをレイにあげたんです、あの空間移動装置がないと
この時代に来られないんです
そのレイが今、音信不通なので、レイからの連絡待ちって、感じなんですよ」
「そうなんだ・・・色々大変なんだね?美紀さん」
「はい、まあ・・・あの・・・ところで」
「何?」
「この人の集まりは一体何なんですか?」
「それは晶に聞いて・・・」
「この人の集まりはだな?天上戦士カミレンジャーのキャスト
カミホワイト役の白鳥翼さんが、サイン会と握手会にやって来るんだ
だから人が集まっているという訳だな」
「は、はあ・・・天上戦士カミレンジャーって、何です・・・?」
「晶が今、はまっている特撮物だよ・・・美紀さんは
そういうの見た事ないの?」
「はあ・・・子供の頃に見た記憶がありますが・・・
今じゃ題名すら覚えてませんね・・・」
そう話していると、司会者の人がマイクを持って、こう話す
「さあ、いよいよお待たせしました
天上戦士カミレンジャーのカミホワイト役の白鳥翼さんの登場です!」
そう言って、用意されたステージに白煙が舞う
中から現れたのは、白い服を着て、結構美系の二十代ぐらいの男性が現れたのでした
「やあ、皆!集まってくれてありがとう!僕がカミホワイト役の白鳥翼さ!」
そう言うと、観客から歓声と「翼さま〜」と女子の悲鳴が聞こえた
それを聞いて、早苗と美紀はこう話している
「凄い人気ですね・・・」
「ほんと、そうよね・・・ところで、美紀さんはあ〜いったタイプはどうなの?」
「そうですね・・・、私は興味無いですね、早苗さんは?」
「私もないよ・・・、晶は夢中みたいだけどね・・・」
そう言って晶を見ると、確かに尊敬するような眼差しで、翼を見ていました
「ところで、これからどうするの?美紀さん?」
「そうですね・・・連絡が無いと戻れませんし・・・
はっきり言って行く所が無いんです、これからどうしようかって事なんですが・・・」
「じゃあ、私の家に来ない?」
「いいんですか?早苗さん」
「私はOKだよ?あとはお母さんに相談してOKなら、全然問題ないしね?」
「じゃあ、そうする事にしますね?ありがとうございます、早苗さん」
「うん」
二人が話していると、翼にサインを貰ったのか
うきうき顔の晶がこう言ってきました
「いや〜、いい経験したぜ〜、またこういうイベントあったら
また来たいぜ?早苗もどうだ?」
「わ、私は遠慮しとくわ・・・」
「大変ですね、早苗さん・・・」
「うん、ほんとそう思う・・・」
「さてと、用事は終わったし、言ったとおりに奢ってやるぜ?どこがいい?」
「じゃあ、あの店、最近新しく出来た店に決めるわ」
「そうか、美紀さんも来るのか?」
「はい、奢ってくれるなら、私も行きます」
「いいでしょ?晶?こんな綺麗な美女二人がお願いしてるんだからさ?」
「綺麗かどうかは微妙なんだが・・・、まあいいぜ・・・」
「微妙ってどういう事よ!」
「いや、何でもない、ほら行こうぜ」
そう言って、三人は新しくオープンした店へ行ったのでした・・・
■作者からのメッセージ
はい、零堵です
ミスティ編二章目を投稿します
一体レイは、どうなったのかって感じですかね?
ミスティは、早苗ちゃん宅にお邪魔するみたいです
これからもがんばって書こうと思うので、よろしくです、では〜

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集