ミスティックシンフォニーセカンド!〜第二十一幕〜
作者: 零堵   2011年01月25日(火) 15時32分48秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
未来の世界
時空ポリス署に、新しいフェイクの情報を聞き出すため、ミスティとレイは、
通信室にいる、人型汎用ロボット、通称ロブに、情報を聞くために向かったのでした
「ロブ〜、新しいフェイクの情報知りたいのだけどっって・・・隊長?」
「ん?ミスティ君とレイ君か」
通信室にいたのは、人型汎用ロボットロブと、ミスティとレイの上司
カイゼル髭のレーベン隊長でした
レーベン隊長と、ロブは何故か向かい合って、将棋盤を手にしています
「一体、何してたんですか?」
「ああ、ロブに暇が出来たから、将棋の対戦をしていてな?今、ワシが有利な状況なのだ」
「ウソ、ツカナイデクダサイ、イママデノデータカラ、サンシュツスルト、イマ、レーベンハ、マケニムカッテ、バクシンチュウデス」
「何を言う!これから逆転するのだぞ!」
「ケイサンシタケッカ、ソレハ100パーセント、フカノウデス
ワタシヲアンマリナメナイデクレマス?カリニモ、ロボットデスヨ?」
「ぐ・・・、ということはワシの負けなのか?」
「ハイ、ソレハカクテイジコウデス」
「・・・」
「そ、そうなんだ・・・ところで、ロブ?次のフェイクの情報、教えてくれないかしら?」
「ハイ、ワカリマシタ、チョットマッテテクダサイネ?
ケンサクシマス・・・ナウローディング・・・・ケンサクケッカデマシタ
サナエサンタチガイルジダイニシュツゲンシマス、キセツハフユノキセツデス」
「冬の季節?じゃあ寒そうだわね?厚着して行きましょうか?レイもそうしなさい?」
「うん、解ったよ、姉さん」
「ソウデスカ、ガンバッテ、ホカクオネガイタシマスネ?」
「頑張るんだぞ、二人とも」
「はい、判りました、じゃあ行くわよ」
「了解」
そう言って、二人は通信室から、出ました
「ところで、ロブ」
「何でしょう?レーベン」
「これ、本当にワシの勝つ事はないのか・・・?」
「はい、私、コンピューターですよ?人間風情が勝てるとか、あり得ないですから」
「ソコまで言うか・・・」
そう、二人は話していたのでした
通信室を出た二人は、出かける準備を済ませて、こう言います
「じゃあ行くよ?姉さん、準備出来てるよね?」
「ええ、準備万端よ、いつでもいいわ」
「じゃあ行くよ!ミスティックトラベル!」
レイがそう言うと、二人のまわりに時空の空間が出現して、二人を飲み込んだのでした
二人は、再び過去へと向かったのでした
〜過去の時代〜
季節は冬、ちらちらと雪が降り積もる街の中
雪道を歩いている者達がいました
「晶?雪、結構積もりそうだね?」
そう言ったのは、帽子に手袋と、かなりの厚着をした女子でした
「ああ、そうだな、めずらしいよな?この街って、ほとんど雪とか降らないしな?
まあ、朝から寒かったし、厚着しといて正解だったぜ」
そう言ったのは、厚手のジャンバーに長ズボンを履いた男子でした
「早苗・・・」
「何?」
「一体何枚着てるんだ?見るからに暑そうなんだが・・・」
「お母さんが、着て行きなさいと言ってね?今は、五枚着てるかな?まあ・・・
ちょっと暑いかも・・・」
「じゃあ脱いだらどうなんだ?」
「何言ってんの!?晶!こんな街の中で脱げる筈ないでしょ!?」
「はあ?何言ってんだ・・・?ジャンバーだけ脱げばとか、そう言っただけだぜ・・・?」
「いいの、持ちながら歩くとかなんか嫌だしね、それより・・・晶?一体
こんな雪の日に私を誘って、一体何なの?」
「ああ、丁度天上戦士カミレンジャーのキャストの人がな?この街にやって来て、サイン会と握手会やるらしいんだ、それで早苗も誘ったんだよ、悪いか?」
「せっかく、学校が休みなのに、そんな用事なの・・・?期待して損したわ・・・」
「期待?何をだ?」
「い、いや、何でも無いわよ!」
「何怒ってるんだ?まあ、帰りに食事とか奢ってやるから、それでいいだろ?」
「そうね!だったら高い物、奢ってもらうわよ!」
「何興奮してんだ?意味わかんねえな・・・」
そう二人が話していると、二人の前にいきなり二人が現れました
「うわ!びっくりした!ミスティさんとレイ?」
「はい、お久しぶりです、早苗さんに晶さん」
「姉さん、目標位置完璧だよ、ずれや誤差とか無いみたい」
「二人が現れたと言う事は・・・」
「はい、もうすぐ、フェイクが現れます、協力して下さいね?」
「おう、了解だぜ!」
「こっちもちょっとイライラしてるから、やってやるわよ!」
「早苗、何で怒ってるの?」
「レイには関係ないわよ!」
「???」
そう話していると、二人の腕に装着しているフェイクレーダーがなり始めた
「来ます!注意して下さい!」
そうミスティが言った瞬間、空間の歪みから、雪の体をした人型の女性が現れました
「ゆ、雪女?」
「何ですか?それ?あれは識別結果、雪型フェイクです、火の攻撃とか浄化されるので、
注意して?」
「それにしても・・・えらく顔恐いな、夜、枕元に立たれたら、絶対寝れないって」
「うん・・・そうよね・・・お化けみたいだよぅ・・・」
「あれはフェイクです、早苗さん、手伝って下さい」
「ま、まあそうよね?行くよ?晶」
「おお!」
そう言って、二人はあの言葉を言う
「ミスティックシンフォニー!」
「ミスティックシンフォニー!」
二人のグローブが光だし、早苗達の体を包み込む
早苗は、杖を持った魔術師風の格好
晶は、大振りな剣を持った、剣士風の格好になりました
「やっぱり剣士が一番しっくりくるぜ!」
「私はやっぱり魔法使いかな?その方がいいしね〜」
「二人ともお願いしますね!」
「判ったぜ!うおりゃああ!」
晶は、雪型フェイクに剣を突き刺す
が、雪型フェイクは全く動じていませんでした
「な、効いてない?」
「雪だからね・・・体が無いのと同じなのかも・・・」
「じゃあ、魔法ね?行くわよ〜エア・スラッシュ!〜」
早苗は杖をかざして、呪文らしき言葉を言う
杖から空気の刃が発生して、雪型フェイクの体を真っ二つに切り裂いたのでした
「これならどう!?」
「下半身は動きを止めたけど、上半身は動いてるから、ますます不気味だな・・・
表情も強面になってるし」
そう言った途端、雪型フェイクの口から吹雪を吐き出しました
「うわ!危ない」
「防御シールド展開!〜ブロック・シールド!〜」
早苗の呪文が発動し、四人の周りに厚い空間が発生して、吹雪を防御する事に成功したのでした
「レイ、あの雪型フェイク、ダメージとかはある?」
「まって?調べてみるね?・・・判ったよ
あの顔面が弱点みたい、晶さん、あの顔面に剣を突き立てて!」
「判ったぜ!うりゃあ!」
そう言って、晶は大降りの剣を雪型フェイクに突き刺す
雪型フェイクは、悲鳴をあげ苦しんでいるみたいでした
「今がチャンスみたいですね!行きます!ミスティックフォース!」
ミスティの言葉によって、雪型フェイクのまわりに空間が発生して、雪型フェイクは
跡形もなく、消滅したのでした
「任務完了、お疲れ様、二人とも」
「ふ〜、今のはちょっと危なかったわね・・・」
「そうだね、あ、ちなみにさっきの吹雪、マイナス50℃だったから、食らったら
一瞬で氷ついてたよ?助かったよ、早苗」
「そ、そう・・・(本当に助かったのね・・・)」
「これで、だいぶフェイクは捕まえられました、二人ともありがとうございます
じゃあ、私達は次のフェイクの情報を集めるので、行きますね?行くわよ?レイ」
「解ったよ、姉さん、じゃあ行くよ・・・ミスティックトラベル!」
そう言って二人は、ぱっと消えたのでした
三十分たったのか、二人の衣装が元通りになりました
「行っちゃったな・・・」
「ほんと・・・、忙しそうだよね?二人とも」
「じゃあ、俺達も行こうぜ?天上戦士カミレンジャーのところへ」
「そうね・・・」
そう二人が話していると、二人に声をかけて来る者がいました
「あの〜・・・」
「あ、はい・・・って、えっ!?」
早苗は、声をかけてきた人物を見て、驚きました
それはと言うと・・・
「私だけ、取り残されてしまいました・・・」
そう言って、現れたのは、さっきミスティックトラベルで空間転移した筈のミスティだったのでした・・・
■作者からのメッセージ
はい、零堵です
この回から〜ミスティ編〜突入です。
過去に取り残されたミスティ、さあ一体どうするのか?って感じですかね?
時間が出来たら、続き登校しようと思います。
感想くれた皆様、本当にありがとうございました。

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