ミスティックシンフォニー〜セカンド!〜第十七幕〜
作者: 零堵   2011年01月15日(土) 03時37分56秒公開   ID:YynBrr2ofCI
過去に出現したフェイクを捕まえるため
早苗と晶は、ミスティとレイと一緒に
300年前の、戦の時代へと飛ばされたのでした・・・

城下町
「ここが、お城みたいですね?」
「そうみたいだな」
城下町にいる晶とミスティ(変装ver)は、フェイクレーダーの反応があった場所
お城へとたどり着きました
お城の前には、門番らしき人が武器を構えて、待ち構えています
「フェイクレーダーの反応は、このお城の内部になっていますですけど・・・
見張りがいますね・・・」
「そうみたい・・・どうやって中に入るかだよな・・・」
「私にいい考えがあります、ちょっと協力してくれませんか?」
「協力?まあ、分かった」
ミスティは、そう言って、晶に何かを話しました
「それでうまくいくか微妙なとこなんだけどな・・・?」
「じゃあ他に方法ありますか?」
「う〜ん・・・駄目だ、思いつかない、その方法でいってみるしかないか」
「じゃあ、決まりですね、では、行きますよ」
そう言って、ミスティは、門番に話しかける
「すいません!ここのお城の殿に話があります!」
「そこの女、何用だ!」
門番は、そう言いました
ミスティは、こう言います
「とても重要な話です、どうか通して下さいませ」
「重要な話?、おい、それは我らには話せないことなのか?」
「はい、門番が勝手に重要な話を聞くのはまずいのではないですか?」
「む・・・少し、待て」
そう言って、門番はお城の中に入って行きました
そして、数分後
「許可が出た、中に入って良し、ただし!妙な真似をしたら即刻叩き出すぞ!」
「分かりました、では、行きましょうか?」
「お、おお」
こうして、ミスティと晶は、お城の中に入りました
お城の中
お城の中は、かなり広く、部屋の数も豊富でした
「まず、ここの殿さまに挨拶しないとですね?」
「そうだな、大体殿さまって、上の階にいるんじゃないか?」
「それはそうかもです、じゃあ上の階を目指して、行きましょうか?」
そう話しながら、上の階を目指しました
階段を見つけて、登って行って、孔雀の間と書かれた部屋を見つけました
孔雀の部屋の前に見張りがいます
「見張りがいると言う事は、ここに殿がいる可能性ありそうですね?」
「確かに護衛がいるしな、ちょっと聞いてみるか」
二人は、見張りに話しかけます
「ここに、殿さまがいるのですか?」
「そなたらは何者だ?どうやってこの城に入った?」
「殿に用があって、門番に入れさせてもらいました」
「そうか・・・しばし待て」
そう言って、見張りは孔雀の間に入りました
数分後、見張りが出てきます
「殿がお会いになられる、失礼のないようにな?」
「了解致しました」
そう言って、二人は孔雀の間に入りました
孔雀の間
孔雀の間は、結構広く、内装も華やかで
座布団に二人座っていました
「お主らが私に用があると申したか、名はなんという」
髭を生やし、強面の男がそう言いました
「は、私の名前は美紀と申します、こちらは晶です」
「は、はい、晶です」
(ミスティさん、何故?偽名?)
(私の名前はこの時代だと、外人と同じ扱いになるからです
だから、晶さんも話あわせてくださいね?)
(あ、ああ)
そう二人は話しました
「そうか、私はこの町の殿、武光と申す、で、こっちが姫の瑞希だ」
「瑞希です、よろしくですわ」
「よろしく・・・・えっ!?」
「どうしましたか?」
「い、いえ・・・」
晶は瑞希を見て、驚いていました
それはなぜかと言うと、早苗にそっくりだったからです
「ところで、私には話があるという事だが、一体何の話だ?」
武光はそう言いました
「はい、実は・・・この城に物の怪がいるんです、私たちはそれを退治する為に
やって来ました、ここ最近、何か変わった事ありましたか?」
「物の怪!?怖いですわ・・・」
「物の怪か・・・そう言えばここ数日前、新しい馬を購入したのだが・・・
その馬、どうも妙な感じがしていたが・・・もしやそれが?」
「はい、それです、見事退治してごらんになります」
「ん・・・どうします?殿」
「そうじゃな・・・よし、分かった、その物の怪とやらの退治、任せるとする
見事、退治してまいれ」
「は、了解いたしました、では、その物の怪が何所にいるか、案内して下さいませ」
「あい、分かった、おい」
そう武光が言うと、見張りが孔雀の間にやって来ました
「およびでしょうか、殿」
「この者達を、馬小屋に案内するのじゃ」
「は、了解しました、では、二人とも、こちらでございます」
「分かりました、行きましょうか、晶」
「あ、ああ、ミスティ・・・じゃなかった、美紀」
こうして、二人は見張りに案内されて、馬小屋へと向かったのでした
馬小屋
「こちらの馬です、では、よろしくお願いいたします」
そう言って、見張りは、いなくなりました
「美紀、この馬か?」
「はい、間違いないです、正確には白馬に黒い模様が浮き出ているのが
フェイクです、晶さん、黒い模様の所だけ、弱らせて下さい」
「分かった、じゃあ行くぜ!ミスティックシンフォニー!」
そう晶が言うと、晶の着ている服が変化して、武闘家みたいな恰好になった
「剣とか使うと、馬まで傷つけそうだから、今回は素手でやってやるぜ、とりゃあ!」
そう言って、晶は白馬の黒い部分に拳を叩きこみました
白馬はヒヒーンと鳴いて、暴れます
「もう少しです、大分弱っています!」
「分かった、行くぜ!おりゃりゃりゃああ!」
そう言って、拳を連打すると、白馬から黒い物体が飛び出してきました
「今が好機、行きます!ミスティックフォース!」
そうミスティが言うと、馬に取り付いていたフェイクが、すーっと闇の中に消えていったのでした
「ふ〜これで任務完了です、幸い馬の元の状態に戻りましたし
早速殿に報告しに行きましょう」
「そうだな、よし、行くか」
そう言って、二人は武光に任務完了した事を知らせに言ったのでした
孔雀の間
「そうか、ご苦労さまであった、馬も無事だそうだな?」
「はい、もちろん無事でございます」
「そうかそうか、ところでこれからどうするのじゃ?この城を出ていくのか?」
「そうですね・・・私たちは、仲間がいるんです
それに合流しようかと思うのですが・・・」
「なら、この城で待つがよいぞ?幸いこの城は大きいので目立つ
その仲間とやらも、やってくるかもしれんぞ?」
「ほんとですか?いいのですか?ここで待っていても?」
「よいよい、私はそんな意地悪はせんぞ、姫もいいと言っておる、そうだな?」
「ええ、私もいいですよ?ごゆっくりくつろぎ下さいませ」
「助かります、じゃあ御世話になります」
そうミスティが言いました
こうして、二人はレイに通信を送ろうとしましたが、通じなかったので
お城の中で待つことにしたのであった・・・



■作者からのメッセージ
はい、零堵です
昔編三作目です
いや〜結構昔編続くかもですね
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします〜

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集