改修版ミスティックシンフォニー
作者: 零堵   2010年09月09日(木) 01時36分58秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
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「おいら達が、歓迎するぜ?さあご注文は何だ?」

「ご注文を承りました・・・毎度ありがとうございます・・・
よし、これでOkよね・・・?」

「そうだな?ミリー、でも何か物足りない気がするが
まあ、それはよしとしておこうぜ?」

「な?」

「な?って言われてもね?ちょっと疑問に思うことない?晶」

「思うことって?何だ?」

「確かに早苗ちゃんの言う通りよ、あの人形話してなかった?」

「腹話術で話したんだろ?でも腹話術の人形にしては、なんか違う感じなんだよな?」

早苗達が話していると、美理亜がやって来た

「皆さん・・・一体、何を話してたの・・・?」

「い、いや何も?話してないよ?美理亜ちゃん」

「あ、ああ」

早苗達が、そう話していると
先生が教室に入ってきた

「は〜っはっはっはっは!そろそろ学園祭の開会式だ
皆で盛り上げるぞ?は〜っはっはっはっは!」

「先生、静かにしてください!はっきり言って五月蝿いです」

「お?おお・・・じゃあ私は、職員室に戻るとしよう
ではさらばだ、は〜っはっはっはっは!」

先生はそう言って、教室から出て行った

「結局何しにきたんだ?」

「さあ・・・」

そして、時間が過ぎ、学園祭が始まったのであった
早苗達は、一生懸命に学園祭の行事をやって
何とか成功を収めたのでした

「は〜っはっは、何とか無事終わったな?」

ちなみに先生は、何一つ手伝って無かったのでした



学園祭が無事終わって、数日後
早苗達は、試験という時期に突入していた・・・

「あう〜・・・どうしよう・・・」

教室でそう呟いている女子がいた
早苗である

「早苗ちゃん?どうしたの?」

その言葉を聞いて、律子が話しかけてきた

「数日後にテストでしょ?それをどうしようか迷ってるの・・・」

「あ〜、確かに数日後はテストよね?でも真面目に勉強していれば
問題ないと思うけど?」

「真面目に勉強してないから、困ってるの・・・」

「馬鹿だな?早苗、俺なんかバッチリだぜ?」

そう自身満々に言っているのは、正義の者に憧れている晶であった

「何よ?晶、私の事虐めに来たの?」

「別に?ちゃんと勉強してない早苗が悪いんだからな、自業自得だよ
それにしても学園祭、まあ、なんだかんだいって無事終わってよかったよ」

「私も結構いい写真とか撮れたし、満足よ」

「写真?どんなの?律子ちゃん?」

「ちょっと待って、今、見せるね?」

律子は、机の中から数十枚の写真を早苗達に見せた
写っていたのは、コスプレしている早苗の写真や
ジュースをこぼして慌てている晶の写真まであった

「おい、こんなの撮るなよ・・・
あの時、シャッター音なんて聞こえなかったぞ?」

「それはね?音を消して、撮ったからよ?良く撮れてるでしょ?」

「あのなあ・・・」

「まあいいじゃん、減るもんじゃないし?」

「減ってはいないけど、燃やすかやぶれよ!その写真!」

「まあまあ、この写真は
私のピクチャーブックにバッチリ収めるから安心して?」

「何で安心するんだ?」

早苗達が、話しているとチャイムが鳴った
律子と晶は、自分の席に戻り、授業を受けるのであった
放課後

「じゃあ、私は先に帰るね?早苗ちゃん」

「あ、うん、さようなら〜律子ちゃん
晶は?晶は帰んないの?てか、何やってんの?晶」

早苗は、晶のやっている事に気づく
晶は、必死に何かを書いていた

「何って、復習してんだよ?悪いかよ?」

「へ〜、晶ってヒーローとかに憧れているから
頭の中パッパラパーと思っていたけど
そうじゃなかったんだ?」

「早苗?今、物凄く失礼な事言ったよな?」

「いや?別に言ってないよ?じゃあ私は帰るね?じゃあね?晶」

そう言って、早苗は教室から出て行った
数十分後、晶も帰り支度を整えて、帰ったのであった
教室に残っている者がいた、それは・・・

「なあ、ミリー、この学校もやっぱりテストがあるんだな?」

残っていたのは、美理亜であった

「当たり前よ・・・どの学校もそうだわ・・・」

「どうする?まあ、ミリーの頭なら大丈夫そうだけど
万が一って事もあるからな?魔術に頼るか?」

「いいわ・・・今回は自分の力でやってみる・・・
この学校のテストがどのくらいか知りたいし・・・」

「解った、おいらは何も言わない、頑張れミリー」

「ありがと・・・」

「なあミリー?またなんか起こりそうな予感がするんだよな・・・」

「起こりそうな予感って・・・?」

「さあ・・・それが解らない、でも・・・それを見てみたいって言う気もするな」

「そう・・・なら私も・・・」

美理亜はそう言った後、教室から出て行ったのであった
一方早苗はと言うと

「あ、教室に忘れ物しちゃった、取りに戻らないと」

早苗は、忘れ物に気がついて学園に戻る事にしたのであった
時刻は、夜の7:00、辺りはもう暗くなっていた
教室

「あ、あった、こんなに暗くなるなら忘れ物しなきゃよかった・・・
あれ?何あれ?」

早苗は、何かを見つけた
それは、銅像の形をした浮遊物体であった

「ま・・・まさか・・・お化け!?」

早苗は恐怖を感じて、教室から逃げ出そうとする
その時、腕に装着しているフェイクレーダーが鳴り出した

「え?フェイクレーダーが鳴ったということは・・・・フェイク!?」

「そうです、あれはフェイクです」

「あ、ミスティさん」

「いつの間に・・・それに何で晶までいるの?」

「途中でミスティと会ったんだよ、待ってって引き止められて
そしたら、ミスティが「学園にフェイクが現れます」って言ったから
ついて来たんだ」

「私が調査した所、フェイクがこの学園にやって来るという情報が入ったんです
さあ早苗さん、晶さん、フェイクを弱らせて下さい!」

「フェイクと解れば怖くないわ、お化けじゃないしね?行くわよ!
ミスティックシンフォニー!」

「俺も加勢するぜ!ミスティックシンフォニー!」

早苗と晶の手のグローブから光だし、体を包み込む
早苗は格闘家に、晶は騎士になっていた

「この装備なら勝てる気がする!テレビで見て覚えようとした私の拳法、喰らいなさい!」

「おい、そんなもんで大丈夫なのか・・・ま、俺も戦うぜ!
騎士とは己の力を信じて進むのみ、おりゃああ!」

早苗と晶は、フェイクに向かって攻撃しました

「喰らいなさい!自己流!連打拳!あたたたたたたたたああ!」

「喰らえ!正義の剣技!五月雨斬!(さみだれざん)」

早苗と晶のむちゃくちゃな攻撃により
フェイクはかなりボロボロになったのでした
周りから見ると、集団リンチ?に見えるような光景でした

「今ですね!最後の仕上げです!ミスティックフォース!」

ミスティが、そう言ってフェイクを捕まえたのであった
フェイクが捕まったと同時に銅像の姿も消滅したのでした

「おっし、勝利!正義は必ずか〜〜つ!」

「ふう、これ・・・癖になるかも・・・w」

「まだまだフェイクが現れるかも知れないです
私は、情報を集めに行って来ます
では早苗さん、晶さん、また会いましょう」

そう言って、ミスティは行ってしまった
その光景を影から見ている者がいた、それは・・・


「しかし、あの原理はどうなってるんだろな?ミリー?」

「私にも解らないわ・・・でも・・・」

「でも?」

「ちょっと、ああゆうの欲しいかもね・・・・ただそれだけよ・・・」

そう言い残して、去って行ったのでした
こうして早苗達の学園では、テストが行われようとしていた・・・
テスト日前日
早苗達のいる教室では、早苗が唸っていた

「あう〜!テストだ・・・」

「早苗ちゃん?あれからちゃんと勉強した?」

「う・・・してない・・・」

「今から勉強したって、絶対高得点にはならないな?」

「で、でも高得点出さないと、親に叱られちゃう!」

「じゃあ、真面目に勉強したらどうなんだ?」

「う・・・確かに言われて見ればそうだけど・・・」

「どうしたの?早苗ちゃん?」

「何所がテストに出るか、わかんないよ〜・・・」

「おいおい・・・明日は、テストだぞ・・・」

「そうなのよ・・・」

早苗は、物凄く困っているみたいである
律子と晶は、その光景を見てこう考えていた

(早苗ちゃん・・・・大丈夫かなあ・・・?)

(おいおい、ま、自業自得だからしょうがないか)

「う・・・本当にどうしよう・・・」

早苗が悩んでいると、チャイムが鳴って
先生がやって来た

「ハ〜ッハッハッハ!諸君、明日は
日頃の学力が試されるテストだ、皆、頑張るように
もしも、赤点を取ったら補習だからな?ハ〜ッハッハッハ!」

そう言って授業が始まった
早苗は、授業中こう考えてた

(こうなれば・・・あれをやるしか無いわね・・・?)

その光景を見ていた、晶と律子は、小さい声でこう話していた

「何か、早苗の奴、怪しい顔浮かべてるんだが・・・何、考えてんだ?」

「確かに・・・でも、早苗ちゃんの事だから、良い事を思いついたんじゃない?」

「俺はそんな風に見えないんだが・・・」

授業が終わり、放課後、早苗はこう言っていた

「何としても、高得点取らなくては・・・!」

早苗はそう言うと、さっさと帰って行ったのであった
早苗の家
早苗の家は、二階建ての家に住んでいて
二階の小部屋が、早苗の部屋であった
早苗の部屋には、勉強机やテレビ、色々な雑誌や資料
勉強するには、最適の条件が揃っていた

「まず、明日のテストをどうするかよね・・・
高得点を取るには・・・やっぱりイカサマ行為かなあ・・・」

そう言って、頭でカンニング方法を考える
しかし、何も浮ばなかった

「駄目だわ、それじゃ・・・カンニングの方法が解らないし・・・
結局、教科書の片っ端から勉強するしか無いかあ・・・」

そう言って、早苗は猛勉強したのであった
そして、次の日学園では

「なあ?早苗はどうしたんだ?まだ来てないんだが?」

「そう言えば、早苗ちゃん、私に電話してきたよ?夜に
なんか何所がテストに出るか教えてほしいって言ってたわよ?」

「てことは、早苗の奴、猛勉強して寝坊って事だな・・・」

そう言ってると、息を切らした早苗がやって来て自分の席に着く

「よう、早苗、勉強のせいで朝寝坊したのか?」

「な!何で解ったのよ?晶!?」

「いや、考えれば解るって、だって目にクマ出来てるし?
で?どうだ?高得点取れそうか?」

「う・・・それは解んないよ、やってみないと・・・」

そして、テストが始まった
皆、考えてテストを受けている中、早苗はこうやっていた

「う〜・・・解んないよ・・・そうだ」

早苗は、筆箱から鉛筆を取り出すと、数字をつけてコロコロと転がした

「よし、1ね?合ってるといいけど・・・」

そんな事をやってたのであった
そして、テストが終わって数日後、結果はどうなったのかと言うと・・・

「やった、合ってた、ラッキー♪」

「合ってたって?もしかして高得点だったのか?」

「いや、高得点じゃ無かったけど、平均点を超えたからよかったよ・・・
晶はどうだったの?」

「俺か?俺は、まあまあだな」

「律子ちゃんは?」

「私?私は満点よ?」

「え?」

「は?」

早苗と晶は、律子のテストを見た
確かに、100点と書かれてあった

「律子ちゃん・・・勉強とかしたの?」

「うんうん?全然してないわよ?」

「・・・何者だよ・・おい・・・」

晶は、そう呟いていたのであった・・・
テストが終わって数日後、学園にて
早苗に話しかけて来る者がいた

「ねえ〜?知ってる早苗ちゃん?」

「どうしたの?律子ちゃん?」

「新しくこの町に遊園地が出来るんだって?それでね?
オープニングセレモニーって事で、初日は無料何だって?」

「へ〜そうなんだ?」

「遊園地か・・・無料なら行くかな?早苗はどうする?」


「もちろん、私も行くよ、遊園地好きだし♪」

「じゃあ、決まりね?今度の日曜日一緒に行きましょう?」

「了解、日曜日が楽しみ」

「まだまだ子供だな・・・早苗は・・・」

「何よ?晶?晶こそ何、そんな笑顔で言ってるの〜?
本当は凄く行きたいんじゃないの〜?」

「な、何言ってんだよ!別に俺はそんなんじゃ無くて・・・」

そう言っているが、誰がどう見たって
楽しみにしているような顔をしていた

「やっぱり行きたいんじゃないの?」

「あー!解った、行きたいんだよ!これでいいだろ!?」

「何でヤケクソになってるの?」

律子がそう呟いて、授業が始まったのであった
そして今度の日曜日

「ここが、ドリームパークね〜」

早苗達は、町外れの場所に建てられた遊園地
ドリームパークに辿り着いたのであった

「今は、オープニングセレモニー中だから
無料よ?さあ入りましょう?」

「無料は嬉しいんだが・・・人、多くないか?」

確かにそうなのであった、入場門には大勢の人がいて
入るに一時間程かかりそうなぐらいいっぱいいるからである

「皆、考える事は同じって事ね・・・
せっかく来たんだし、並ぼうよ?」

「そうだな」

早苗達は、最後尾に並んだのであった
そして一時間後、やっと中に入れたのでした
中は、広々としてドリームパークのマスコットキャラクター
ドリーム君が、ようこそと出迎えてくれた

「さ〜て、最初何に乗ろうか?晶と律子ちゃんは何か乗りたい?」

「俺はまず、ヒーロー戦隊!ガンバルダーが見たいな?」

「晶・・・何それ?」

「知らないのか!?
あんなに激しい動きをして悪と戦う戦隊特撮物だぞ?
あれが見たいから、俺は来たんだよ」

「晶君・・・それを見るためにここに?」

早苗と律子は、せっかく来たんだからアトラクションに乗りなよ・・・
と思っているのであった

「こっから俺は、別行動とるからな?じゃあな」

そう言って晶は、入り口で貰った案内誌を見ながら
早苗達と別れたのであった

「そんなに見たいのね?そのヒーロー戦隊ガンバルダーって奴を・・・」

「私達は普通のアトラクションに乗ろうか?律子ちゃん」

「そうね?そうしましょう」

早苗達はそう言って、ジェットコースターに乗りに行った
ジェットコースター

「ねえ?このジェットコースターって
十回転ループに急降下ダイブだって?
凄くない?」

いや凄すぎだと思う

「そうね?でも本当に乗るの?早苗ちゃん?」

「もっちろん、あ、律子ちゃんは乗らないの?もしかして怖いとか?」

「いいえ怖くは無いわよ・・・」

そう言っているが、見事に足が震えていた

「足震えてるじゃん・・・無理しなくていいよ?律子ちゃん」

「大丈夫よ・・・さあ、乗りましょう?早苗ちゃん・・・」

「ええ・・・」

早苗達は、ジェットコースターに乗った
数分後

「・・・・・・・」

「ちょっと!律子ちゃん!しっかりして!何か白目向いてるよ!?」

早苗は、必死に律子を起こそうとする
数分後、何とか意識を取り戻した

「あ・・・あれ?私は・・・」

「大丈夫?律子ちゃん?だから言ったのに、無理しなくていいって」

「ありがと、やっぱり乗るんじゃ無かったわね・・・」

「そうですよ?無理な事なら、しない方が懸命です」

「え?って!ミスティさん!?どうしてここに!」

早苗は思いっきり驚いた
話しかけてきたのは、ミスティであった

「何を驚いているのですか?早苗さん」

「ミスティさん・・・何でここにいるの?
まさか、フェイクがここに出現するとか?」

「いいえ?私だって、こういう場所好きですし
遊びにきたんですよ、フェイクの情報が無い時は
こうして遊びに行ったりしていますよ」

「そうなんだ?でもいいの?時空ポリスなんでしょ?」

「バレなきゃいいんです
早苗さんも私がここに来た事誰にも言っては駄目ですよ?
それでは・・・」

そう言ってミスティは、行ってしまった

「警官でも普通の人間なのね?」

「そうだね・・・」

早苗達はそう呟いているのでした
一方その頃、晶は

「うお!すっげえ!やれ!そこだ!いけえええ!」

晶は、ヒーロー戦隊!ガンバルダー!を見ているのであった・・・


早苗達が、ドリームパークに行ってから
数日後の事・・・学園にて

「楽しかったわね?ドリームパーク」

「私は・・・あまり思い出したくないかも・・・」


「俺はよかったな、結構楽しめたし」


「あ、そう・・・」

「そういえば・・・」

「そういえば何?律子ちゃん」


「そういえば、そろそろ運動会よ?早苗ちゃんは、何に出場する?」

「そうね・・・とりあえず借り物競争とかやってみたいかも?なんか楽しそうだし?」

「俺は・・・パン食い競争かな?美味そうだし
それに、今年から去年までは、アンパンだけだったのが
今回は、カレーパン、メロンパン、クリームパン、ジャムパンと
豪華になるって話だからな?」


「そうなんだ?でも、何故?」

「さあ?アンパンばっかなのが、つまらないからじゃないか?」

「そう言う理由かなあ・・・?」

律子は、そう呟いたのであった
そして、運動会当日
天気は快晴、運動会をやるのには絶好であった


「さ〜って、頑張るぞ〜」

「頑張りすぎてへばるなよ〜?」


「もう何言ってんのよ!晶?
私が、そう簡単にへばるわけ無いでしょう?」


「それはどうかな〜?今日は、夏ぐらいの日差しだから
倒れるかもな?十分気をつけろよ?」


「晶もね!」


「やっぱり仲がいいわね〜」

律子は、ニコニコしながら呟いているのであった
そして、運動会が始まった


「よっし、最初に私の出る科目は〜え〜と?百五十メートル走?」


「百じゃないのかよ・・」

「まあ何だか分からないけど、頑張るわ」


「頑張ってね〜早苗ちゃん」


「うん♪」


そう言って、早苗はスタート位置に並ぶ
そして、先生の合図と共に、走り出す


「はっはっはっ・・・」


早苗は、思いっきり走る
だが・・・

「あっ!?」


早苗は、石につまずいて派手に転ぶ
早苗が派手に転んだせいで、前を走っていた者にぶつかり
転倒、それが続いて結局ゴールするのがかなり遅れたのであった

「ある意味すごいな・・・」

「ええ・・・そうね・・・」


晶と律子は、そう言っているのであった

「よし、今度は俺の番だな
よーくみとけよ?俺は早苗みたく、ドジは踏んだりしないからな?」

「ひっど〜い!こっちは怪我人なのよ?何でそんな事言うの!」


「早苗ちゃん、怪我人って言ってる割には、元気そうね?」


「まあ、慣れてるし」

「慣れてるって・・・何に・・・」

「と、とにかく俺は行くからな」


そう言って、晶はスタート位置にいる
そこには、何故か美理亜がいた


「何で、伊藤がここにいるんだよ?」


「それは、私もこの競技に参加する事だから・・・」

「その通りさ、お前らミリーの強さを知らないな?
あとで後悔するぞ!あ〜っはっはっは!」

「うわ!人形が喋った!?」

「人形とは失礼な!、おいらはジョニーと呼べ、そして、相方のミリーだ」


「そう言う事よ・・・」

「そう言う事って何なんだよ・・・」


晶は、疑問に思いながらスタート位置で待機する
そして、先生の合図でスタートした


「さ〜て、いっちょやるかって・・・早!?」

晶は、驚いた
美理亜は、猛スピードでパンを奪っていた

「いくらなんでも早すぎだろ・・・あいつはマラソンの選手か?」

それは無いと思うが、晶は何とか二着でゴールした
ちなみに美理亜が一着である


「ふう・・・疲れた・・・・」

「さすがだな、ミリー」

「どうってことないわ・・・ただ、私はクリームパンが食べたかっただけだから・・・」

そう言って、用意された自分の席へと座る
その光景を見ていた早苗と律子は

「美理亜ちゃん、足速いんだね?」

「あの速さなら、陸上部が逃さないと思うけど・・・」

「それにしても、伊藤って本当に何者なんだ?」

そうして運動会は進んでいき

「う〜ん」

休憩地にて、一人悩んでいる者がいた

「どうしたの?晶?」

「いやな、今までのクラスの点数を見てみると
今の所、うちのクラスが負けてんだよな?挽回するには・・・
この次のリレーか、綱引きで勝たないと勝算が無いって事なんだよ」


「次のリレーって何だっけ?」

「確か、借り物競争じゃない?」


「そっか・・・じゃあ、私が出るわね?参加者募集してたし」

「え?大丈夫なの?早苗ちゃん?」

「大丈夫大丈夫♪」

早苗がそう言っていると、アナウンスで
これから、借り物競争を開始しますと言うスピーチが聞こえた


「じゃあ、行って来るわ」

早苗は、スタートラインへと行くのであった
その光景を見ていた晶と律子と美理亜がこう言う


「あいつ、大丈夫か?」

「さあ・・・でも、早苗ちゃんはりきってるし、大丈夫じゃないかな?」


「そうね・・・早苗さん、頑張って・・・」

「そうだ!おいらが応援してるんだ!相手を呪ってやってもいいんだぜ〜?」

「そ、それは・・・フェアプレーじゃないよ・・・?美理亜さん」

「そう・・・?」

「ッチ、せっかく色々と試そうと思ったのにな?」


「おいおい・・・」

晶達が、話していると、借り物競争がスタートした

「さ〜て、借り物競争だ〜借り物は何かな〜?」

「あらあら早苗ちゃん、何だか楽しそう」

「おい・・・こっちに向かって来てないか?」

早苗は、晶の所にやってきてこう言った

「晶、ちょっとお願いがあるんだけど?」

「ん?何だ?」

「さあ、一緒に来て」

「おい何だよ?一体?」

そう言って、晶を引っ張る
そしてゴールに向かう、早苗は全力で走り、一位を取ったのであった


「よし、一位、晶、サンキュ〜♪」

「おい、紙に書かれてあった事は、何だよ?教えろよ?」

「え?え〜と・・・それは・・・私の大事な人・・・かな?」

「そ、そうなのか?」

「そう思っていて・・・」

そう言って、早苗は律子の所に行く
律子は、さっきの言葉が聞こえたらしく
早苗に質問をする

「ねえねえ?さっきの事ってほんとなの?早苗ちゃん?」

「実は・・・”熱血馬鹿”って書かれてあったの
晶の前じゃ、そんな事言えないでしょ?」


「そうだったんだ、あ、晶君
なんか恥ずかしそうな顔をしているけどこの事は・・・
言わないようにしたほうがいいわね・・・」

律子は、そう呟いているのでした
そして、最後の競技、綱引きとなった


「今の所、得点は同点だ、これで勝ったら逆転だ〜
皆!気合いれて勝つぞ〜〜〜!」


晶だけ何故か、猛烈に熱血している
晶の後ろにいる美理亜はこう呟いている


「なあ、ミリー、こいつ妙にうざったいから、やるか?」

「いえ・・・晶さんもこのクラスの為にやってるんだから、しょうがない事よ・・・」

「そうだな、とりあえずウチのクラスが勝てばいいのだな?
ジョニー様にまかせな!」

そう言って、ジョニーは綱を握る
そして、綱引きがスタートした


「行くぜ!うおおおりゃあああ!」

「オーエスオーエス!・・・ん?ねえねえ律子ちゃん?」

早苗は、引っ張りながら律子に質問をする

「何?早苗ちゃん」

「何で掛け声ってオーエスって言うのかな?別にバンバラビョーンでもいいんじゃない?」

「早苗ちゃんは、それで力はいるの・・・?
というか、その変な呪文らしき言葉は一体・・・」

律子は、疑問に思っている、まあ当然か

「行くぜ、ジョニー様の力をとくとみやがれ〜!」

「行くわ・・・」

美理亜とジョニーは、思いっきり引っ張る
綱は猛スピードで引っ張られ、早苗達が余裕勝ちしてしまった


「あら・・・普通にひっぱっただけなのに・・・・勝ったわね・・・」

「普通か?それが・・・」

晶が、そう呟いていた
こうして、運動会は無事終了した
早苗達のクラスは、総合ランキング1位になったので
トロフィーが送られたのであった・・・
運動会が終わって、数日後
学校にて・・・


「運動会も終わったし、あとは、何だろ?」

「なんか忘れてる気がするんだよな?何だっけ」

「そういえば・・・」

早苗は、思い出してみる
そして、何かを思い出したらしくこう言った


「そうだった、フェイク探ししないと!」

「あ、そういえば全然、してなかったな
はっきり言って、忘れてたぜ」


「確かにそうね・・・ここの所、全然フェイク出なかったからねえ」

「まあ、フェイクレーダーが鳴らないからしょうがないか・・・
あ、授業が始まるから、晶と律子ちゃん、席に戻った方がよいよ?」


「そうだな」

「そうね」

晶と律子は、言われたとおりに席に着く
そして、チャイムが鳴り、授業が始まったのであった
そして、放課後


「さ〜て、帰ろうかな?って・・・あれ?」

早苗が帰り支度をしていると、フェイクレーダーが鳴り出す
早苗は、本当に驚いた


「あ、フェイクレーダーが鳴ってる!晶!久々のフェイクよ」

「あ、本当だ、よっしフェイク捕まえるぞ!」

「私も一緒に行くわね」

こうして早苗達は、レーダーに導きかれるままに進んだ
着いた場所は、科学研究部であった


「この中にフェイクがいるって事?」

「そうらしいな」

「じゃあ、早速中に入りましょう」

「そうですね、どういった形のフェイクかは知りませんが
油断しないで下さい」


「あ、ミスティさん!いつの間に・・・」

「私の事は後にして、今はフェイクを捕まえる事が先決です
さあ、中に入りましょう!」


「え、ええ!」

こうして、四人は科学研究部に入った
科学研究部の中では、武人が意味不明な言葉を呟いていた


「私の科学絶対なのだ〜、凄いのだ〜、天才なのだ〜」

「何か台詞にだ〜がついてて、変な感じね・・・」

「そうだな、何か馬鹿っぽいし」

「私を馬鹿にしたな〜、お前ら誰だ〜
勝手に進入してゆるさんのだ〜これでも食らえ!なのだ〜」

そう言って、武人は体から黒い波動?見たいな物体を出す


「今回のフェイク、な、何だ!?あれ!?」

黒い物体は、形を作り出し、機械になった
手には二本の剣が握られている

「どうやら・・・今回のフェイクは、相手に憑依するみたいね・・・」

「さあ、やっつけるのだ〜」

武人は、そう命令する
黒き物体は、その命令に答えるように早苗達に攻撃して来た


「うわ!あぶね!」

「いきなり何するのよ!」

早苗達は、何とか避けた

「このままじゃ、勝ち目が無いわ・・・
行くわよ!晶!」


「OKだ!」

「ミスティックシンフォニー!」

「ミスティックシンフォニー!」

早苗と晶の手のグローブから光だし、体を包み込む
早苗と晶は、科学者になった


「あら?今回は、お揃いなのね?」

「そうみたいですね?さあ早苗さん晶さん
黒い物体を倒して下さい
弱った所を、私が捕まえますから!」


「了解!」

「いっくぜ〜!」

早苗は、怪しい小瓶、晶は注射器を取り出した

「さあ、喰らいなさい!あらゆる薬品を混ぜたこの液体を!えいや!」

早苗は、黒き物体に向かって、小瓶を投げる


「行くぜ!うりゃああ!」

晶は、その小瓶目掛けて注射を投げる
注射は見事命中して、小瓶は砕け散る


「ぐはあああ!な、何するのだ〜」

「今です!最後の仕上げです!ミスティックフォース!」

ミスティの攻撃により、武人の体から何かが抜けてく
そして、武人は倒れたのであった


「ふう、これでフェイクは捕まりました、早苗さん晶さん
ご協力有難うございます
私がここにいると何かとまずいのでいなくなりますね?では」


そう言って、ミスティは去って行った

「よし、これでフェイクは退治したわね?けど・・・武人君・・・大丈夫かな?」


「さあな、とりあえず保健室連れてこうぜ」

「そうね、そうしましょ」

早苗達は、武人を保健室まで連れて行ったのであった
翌日


「昨日ね?私は壮大なコスモを見たのだよ、それは凄かった
まるで映画みたいだったな、謎の二人は変身するし、妙な怪物は現れるし
まあ、科学的に解明できると、私は信じているけどね?」


「何か・・・変な記憶がこびりついたみたいね・・・」

「そうだな・・・あいつまさか、馬鹿になったのか?フェイクに乗っ取られて」

「さあ?」

早苗達は、そう呟いていたのであった
学校が休みの日曜日、早苗は律子に家に呼び出されたのであった
律子の家
律子の家は、早苗と違って二階建てでは無く、一軒家であった

「律子ちゃん、来たよ〜いったいどうしたの?」

早苗が、そう言う
律子は、こう言った


「実はね?書いていた絵本が出来たから
早苗ちゃんに見て貰おうと思ってね?」

「そうなんだ?よかったじゃない、早速見せて?」

「うん、解った、じゃあ読むからちゃんと聞いててね?」

そう言って律子は、絵本を読み始めたのであった
〜白ウサギと黒ウサギ〜
昔、ウサギしか住んでいない村に
二匹の白ウサギと黒ウサギがいました
白ウサギは他のウサギにこう言っていました

「何だてめ〜この白ウサギ様に歯向かおうってのか?あ〜ん?」

白ウサギは、言葉が乱暴でしたが
白ウサギが尊敬している先輩がやって来ると

「今日もお疲れ様です、僕はいつものように良い子にしてましたよ?」

こんな感じに性格が変わる奴でした
一方黒ウサギはと言うと

「やっやめて下さい、僕、何もしてないじゃないですかぁ」

他のウサギにいじめられていましたが
黒ウサギには秘密があったのです、それは・・・


「やめろって言ってるでしょ〜〜!」

そう言って、他のウサギを一撃で吹っ飛ばしました
黒ウサギは力が強かったのです
そんなある日、白ウサギは黒ウサギに出会いました
白ウサギはいつものようにこう言いました


「おいそこの黒ウサギ! なんか目立つ格好しやがって、何かむかつくな?」

「なっ何です?貴方は」

「白ウサギだよ、何か文句あんのか?」

「いえ、別に・・・」

それが黒ウサギと白ウサギとの出会いでした
白ウサギは黒ウサギに襲い掛かりました
でも、黒ウサギは強かったので、決着がつきませんでした
黒ウサギと白ウサギは、決着がつかないのでお互い認め合うようになって
仲良くなりました、そんなある日


「おい、黒ウサギ」

「何?」

「最近、この村に悪さをするウサギがいるらしいんだ
お前ならどうする?」


「僕?僕だったら・・・相手をいたぶって反省させるか
更正させるとかかな?」

黒ウサギの言っている事は、結構野蛮でした

「じゃあ、早速とっちめようぜ!」

「そうだね」

こうして、白ウサと黒ウサギは、悪さをする者を懲らしめる事にしました
村の中を捜索していると、笑いながら家をぶっ壊しているウサギを見つけました


「こら!ここは俺様達の縄張りだ!とっとと別の所へ行け!」

白ウサギは、悪さをしているウサギにこう言っています

「さあ、大人しくしなさい!この僕が相手になる!」

黒ウサギは、戦う気満々で言っています
悪さをしているウサギは、やかましい!と言って、襲い掛かってきました

「はん!そのぐらいでやられるか!は〜っはっは!」

「とりゃああああ!」

白ウサギと黒ウサギは、応戦しました
そして、どうなったのかと言うと
二対一で白ウサギと黒ウサギの勝利でした


「ほらな?これで解ったか!解ったなら、とっとと失せろ!」

「そうだよ?失せないと・・・もっと攻撃するよ〜?」

悪さをしているウサギは、その言葉を聴いて何処かにいなくなったのでした
こうして、村に悪さをしたウサギはいなくなりました
それからどうなったのかと言うと
白ウサギと黒ウサギはタッグを組んで悪さをしている
ウサギを懲らしめていくのでした
村では二匹の英雄として語り継がれていくのでありましたとさ
めでたしめでたし・・・


「どう?」

「こ・・・これはこれで・・・凄いわね・・・」

早苗は、そう呟いているのであった

「まあ、思いつきでこんなの書いたし
でも、これからも勉強してもっといい絵本書かないとね?
今日は、私の絵本聞いてくれてありがとね?早苗ちゃん」


「そのぐらいいわよ?あ、もうこんな時間
じゃあ、私は帰るわね?じゃあね、律子ちゃん」


「さようなら〜」

こうして、早苗は律子の家から出て行ったのであった・・・

早苗が、律子の部屋に遊びに行って、数日後
季節は、冬になったのであった
早苗達は、休み時間にこう話していた

「そろそろ冬ね〜」

「そうね?初雪近いんじゃないかな?寒くなってきたし」

「そうかもしれないね?」

「寒くなるのは、嫌だよな・・・」

晶は、そう呟く
それを聞いて、早苗はこう言った


「晶?何で?」

「だって、寒くなると学校に行くのも嫌になるぜ?
家で暖まっていたほうがいいと思うしな?」


「確かにそうよねえ・・・」

「もう律子ちゃんまで、そんな事言わないの
あ、そろそろ授業が始まるみたいだから、晶、律子ちゃん
席に戻れば?」


「そうね?」

「そうだな」

そう言って、晶と律子は席へと戻った
そして、授業が始まって、授業中


「ふ〜退屈・・・」


早苗は、そう言って窓の外を見る
外は、今にも雨か雪が降り出しそうだった


「おい、早苗?何で窓の外見てんだ?」

晶が、早苗に気がついて話しかける

「ん?だってほら、今にも雪が降り出しそうでしょ?
積もったら、雪合戦とかしない?晶」


「寒いのは苦手なんだが・・・」

「じゃあ、遊び終わったら温かい物作ってあげるよ?それでいい?」

「ああ、それなら参加する」

早苗達がそう話してると、授業のチャイムが鳴り
授業が終わったのであった


「じゃあ、さっき言ってた事だけど、雪が降り積もるか?解らないからね?
降り積もったら、明日、休みだし、公園で雪合戦しない?」


「解った」

「じゃあ約束ね?言っとくけど、私は負けるつもりは無いわよ?」

「もちろん俺もだが?早苗だからと言って決して手加減はしないぜ」

「二人の話を聞いてると、二人で遊ぶの?」

「え?あ・・・律子ちゃん、聞いてたんだ?」

「ま、まあな・・・そう考えれば、そういう事になるな?」

「じゃあ邪魔しちゃ悪いわね?丁度明日は、私は予定あるし
二人で楽しんでね?公園デート、それじゃあ、じゃあね〜」


そう言って、律子は帰って行った

「デートって・・・早苗もそう思っているのか?」

「え・・・?そう思ってほしい?」

「な、何言ってんだよ!俺は、帰るからな?じゃあな!」

晶は、照れながら慌てて帰っていった

「もう・・・晶ったら、ま、久しぶりに晶と二人っきりだし、思いっきり楽しんじゃおうっと」


早苗は、そう言って、家に帰るのであった
そして次の日、二人は公園に来ていた


「見事に積もったな?早苗」

「そうだね」

早苗達は、辺り一面に積もっている雪を見ながらそう言った

「じゃあ、早速雪合戦でもするか!」

「了解!、いっくっよ〜晶〜」

「早苗、手加減はしないから覚悟しろよ?」

「私だって、手加減しないわよ?晶」

早苗と晶は、お互いに雪を持って、今にも投げようとしていた
すると、そこへ誰かが叫んでいるのを見つけた


「わ〜初雪だ〜、綺麗〜僕、感激〜」

「あれ・・・?あそこにいるのは・・・」

「同じクラスの零夜じゃないか?何してんだ?こんな所で」

早苗と晶は、同じクラスメイトの星野零夜を見つける
零夜は、公園に降り積もっている雪を見て、はしゃいでいた

「なあ・・・思うんだけど」

「何?晶」

「零夜の行動って、なんか子供っぽいな・・・」

「確かに、でも私達も同じじゃない?公園に来て雪合戦をしようとしてるんだし?」

「確かにそうだな・・・まあ、人の事言えないか」

「じゃあ、雪合戦、始めよう〜」

早苗は、そう言って、晶に向かって雪を投げつける

「晶〜♪喰らいなさい!」

「こっちだって、負けないぜ!喰らえ!早苗!」

こうして、早苗と晶の雪合戦が始まった
しばらくして、早苗と晶のフェイクレーダーが鳴り出す


「え?フェイクレーダーが鳴ってる・・・もしかしてフェイク!?」

「こっちも鳴ってる!ってことは、近くにフェイクがいるって事か!」

「そうです、早苗さん、晶さん、この公園にフェイクがいます!」

公園の外から、ミスティが声をかけてきた

「ミスティさんがここに来たって事は、どうやら本当にいるみたいね?」


「そうだな?でも、真っ白でどれがフェイクなんだ?」

「あれです」

ミスティは、公園の隅を指差した
指差した方向に真っ白な雪男みたいな物が姿を現したのであった


「あれが、フェイクみたいね?」

「そのようだな!」

「行くわよ!ミスティックシンフォニー!」

「俺も行くぜ!ミスティックシンフォニー!」

二人はそう叫んだ、早苗と晶の手のグローブから光だし
体を包み込む早苗と晶は、拳銃を持ったスナイパーになった
その光景を見ていた者がいた


「あれ?早苗さんと晶君・・・?な、何!?・・・す、すっごい〜!」

零夜は、本当に驚いていた

「どうする?晶?やっぱり撃ち抜く?」

「そうだな?なんか撃ち抜いても
すぐ復活しそうな気がするけど、やるぜ!とりゃりゃあ!」

「私も撃つわよ!いっけぇぇ!」

早苗と晶は、銃を構えて撃ちまくった
撃った弾は一発ももらさずに、フェイクに当たる
フェイクが弱り始めた所をミスティがこう言った


「これでも喰らいなさい、ミスティックフォース!」

ミスティの攻撃により、フェイクは消滅したのでした

「これで大体のフェイクは回収しました、けどまだまだあるかと思います
私は、その調査をしますね?では」


そう言い残して、ミスティは去って行った

「さて・・・どうする?」

「そうだな・・・」

早苗達は、どうしようか悩んでいた
何故悩んでいたのかというと


「早苗さんと晶君って何者なの?
もしかして地球を救うために現れた極秘の正義の味方とか?」

「え?え〜っと・・・(ちょっと?どうしよう?晶?)」

(しょうがない、こうなったら)

晶は、何かを決めたようにこう言った

「実は俺達はある所から依頼されてな?
あ〜ゆう化け物を退治している仕事をしているんだ
零夜、もし他の奴にしゃべったら
記憶消去銃でお前を撃ち抜くぞ?だから秘密にしてくれ、頼む」

「ふ〜ん、そういうことだったんだ?いいよ
僕、秘密とか守るの大好きだからね?」

「さんきゅ〜(な?上手くいったろ?早苗)」

「ありがと〜零夜君(うん、でもこれでいいのかなあ?)」

早苗は、そう思っていたのであった・・・
苗と晶が、雪合戦をした日から二週間ぐらいが経過していた
学校にて


「すっかり寒くなったよな」

「ほんとよね・・・はあ・・・寒いの辛いかも」

「確かにな、でも色々と行事があるぜ?」

「確かにそうね?クリスマスにお正月、イベントいっぱいよ?」

「クリスマスやっぱりパーティよね」

「パーティ?」

「そ、丁度冬休みに入るじゃない?だから皆呼んでクリスマスパーティっていうのはどう?」

「それ、いいわね?早苗ちゃん」

「そうだな、じゃあ何処でクリスマスパーティやる?」

「じゃあ、私の家に集合しよう、私、お母さんに頼んでみる♪」

「解った、じゃあ日にちはクリスマス・イブの二十四日早苗の家に集合な?俺も色々知り合い誘ってみるから」

「ね?どうせなら、何か発表しない?一人ずつ」

「いいね?律子ちゃん、じゃあ何をやるかは個人で決めて?」

「解った」

「いいわよ」

こうして、早苗の家でクリスマスパーティを開く事になったのであった
そして、迎えた十二月二十四日、早苗宅に数人の男女が玄関前で出くわした


「あ、晶君に武人君に零夜君、こんばんは〜」

⇒To Be Continued...

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