舞波学園活動記〜最終幕〜
作者: 零堵   2010年11月23日(火) 23時17分16秒公開   ID:YynBrr2ofCI
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季節は、冬
クイズ王との戦いが終わって数日後の事

「ねえ、由香里?」


「何?真」

「僕達なんでこんな事になってるのかな?」


「さあ?けどなんか楽しい事になってきたわよ?」


今、いる場所は極寒の雪の中心部
何故こんな事になったのかというと
学校の帰り道


「真〜」


「何?由香里?」


「実はね?舞波商店街の福引でペアの旅行券当たったの
豪華スキー場の旅だって?日帰りだけど一緒にどう?」


「どうって・・・他に誘う人いなかったの?」


「いないわ?だから誘ってるんじゃない?なんか文句ある?で、
行くの行かないのどうなの?」

「う〜ん・・・まあ他に予定ないし行ってもいいよ?」


「じゃあOKね?あ、出発は明日だから迎えに行くわね?じゃね!」


「え?ちょ、ちょっと由香里!」


そう言って由香里はいなくなった
そして次の日


「真〜!さあ行くよ〜!」

「ちょっと由香里!何でこんな朝早くから来るの・・・
まだ朝の五時半だし、しかもチャイムを何回も鳴らして
僕、親に凄く怒られたんだからね!?」


「気にしない気にしない」


「気にするよ!」


「とりあえず準備出来た?行くわよ?真」

「準備って、あ、ちょっと待って
え〜とこれとこれを入れたから・・・うん、OKだよ」


「じゃあ出発よ」


こうしてスキー場へと旅立つ事になったのだが
二時間後


「さあ、着いたわよ」

「あのさ・・・普通おかしいと思わないの!?
なんでスキー場まで歩きで行くの!普通バスとか乗り物用意するでしょ!?」


「だって券に徒歩って書いてあるし、多分予算の関係で乗り物チャーター出来なかったんじゃないの?あの商店街、案外ケチねえ」


「そういう問題じゃないでしょ!?と、とりあえず旅館で休みたいんだけど・・・」


「しょうがないわね?じゃあ先に旅館に行きましょう」


そう言って二人は、旅館へと足を運んだ
そして数分後


「券に書いてある住所によると、ここみたいね」


「ほ、ほんとにここ・・・?」


その場所は古ぼけた旅館で
窓ガラスが割れていて、枯れた草が壁全体に纏わりついている
ある意味ホラーな旅館でした


「とりあえず中に入りましょう?」


「う、うん・・・」


二人は旅館の中へと入って行った
中に入ると、老婆が一人いて、老婆に部屋へと案内されたのであった


「外もそうだったけど、中も凄いわね」


「な、なんで壁中にお札とか貼ってあるの!?ここ、なんか呪われてるんじゃないの!?」


「大丈夫よ・・・・たぶん」

「たぶんって・・・」


「とりあえず、荷物置いてスキーしに行きましょう」

「そ、そうだね・・・深く考えない事にするよ」


そう言って二人は、スキーしに外に出たのであった


「さあ真、どっちが先に山を下るか勝負よ?」

「なんで勝負するの・・・?普通に楽しもうよ・・・」


「いいじゃない、さあ行くよ〜」



そういって、スキーを始めた二人
そして数十分後


「山の天気は変わりやすいというけれど、ほんとねえ・・・」

「そんなのんきな事言ってる場合!?大雪だよ!」


「これなら雪だるまやかまくらを作るのに苦労しないわね〜かまくらつくろっか?」


「とりあえずこの状況を何とかしようよ!」


「なんとかと言ってもなんともなるわけないでしょ?
温まるためにかまくらを作りましょう?それで大雪がやむのを待つしかないわね?」


「そ、そうだね・・・そうしよう」


二人は急いでかまくらを作り始めた
数分で作り上げ、真の持ってきた道具で中で火をおこし雪が溶けないように調節しながらかまくら内部を温める事に成功したのであった
そして数時間後、雪は止んで、太陽が出始めた


「もう帰ろうか・・・なんか疲れたし」

「そうだね・・・」


「え〜い!、あの商店街の福引のおっちゃんめ〜今度会ったら絶対にいちゃもんつけて値引きとかさせてやるわ!」

「いいのかな・・・」


こうして日帰りのスキー旅行は終わった
二人は旅館に荷物を取りに行って、再び二時間も歩いて家へと帰って行った

「結局、この旅行、リラックスどころか疲れるだけだったな・・・」

真はそう思っているのであった

〜2〜
季節は冬、雪の降っている季節
この季節に新しく舞波学園にやって来る者がいた


「ここが新しく私が着任する学校ね?舞波学園・・・一体どんな生徒がいるのかしら?楽しみね」


彼女の名前は、皐月麗羅(さつき れいら)
舞波学園に親任教師としてやってきたのであった
教室内


「おい、雄一」


「何だよ?誠二?朝っぱらから何の用だ?」


「聞いたか?」


「何を?」


「何をって・・・おいおい知らないのかよ?実はな?新しく先生がやって来るらしいんだどうやら社会科の先生らしいぞ?しかも俺の掴んだ情報によると結構な美人と噂だ!」


「じゃあこれまでの社会科の先生はどうなったんだよ?」


「なんかとある事情によりお休みするらしいぞ?だから、そのかわりとしてやってくるらしい、楽しみだ!」



誠二はそう笑顔でいっていた


「お前は相変わらずだな・・・まあいいけど」


雄一ははっきり言って、呆れていた
そして社会科の時間


「初めまして、この学園の社会科の担当する事になった、皐月麗羅です、よろしく、じゃあ皆?自己紹介してくれるかな?」



皆、自己紹介をしていき雄一と誠二の番になった


「有坂雄一です」


「三坂誠二っす!」


「よし、これで全員ね?じゃあ他に何か聞きたい事とかあるかな?」


「はいはいはいはい!」


「え〜と、はい、誠二君」


「先生はどういった男性とかタイプっすか?」


「そう言った質問は答えられないわね?いきなりそんな事聞く?もっと別の事聞いてほしかったわね?」


「う・・・」


(おお、誠二が押し負けている・・・珍しい)


雄一は、そう思っていた
そして授業が終わり、麗羅は職員室でどんな部活があるのかをリスト表を眺めていた


「へえ・・・色々な部活があるのね?実践部?何をするのかしら?ん?これは・・・自由部?なんか楽しそうね?」



麗羅は、放課後、自由部という部活を尋ねる事に決めたのであった
部活を尋ねると、一人の少女がいた

「あれ?貴方は?」


「私?私はここ、自由部の部長斉藤由奈よ?貴方は?」


「私はこの学園に新しく入ってきた皐月麗羅よ?よろしくね?で、斉藤さんだっけ?この部活は一体何を目標にしてる部活なの?」



「目標?そんなの無いわよ」


「無い?じゃあ何をしてるの?部活で」


「ここは、私が何かを決めて部員全員でそれを実行する部活よ!
何でもありだから自由部、わかった?」


「なるほど・・・じゃあ部員は何人いるの?」


「え〜と、ユウに由香里に真に美香だから私を入れて五人よ」


「そんなにいるの?珍しいわね・・・じゃあ顧問の先生は?」


「そんなのいないわよ、部活には顧問の先生がいるけど私、そう決めた者の弱みを握ってるから、それをうやむやにして貰ってるしね?楽しいからやってるのよ?悪い?」


「・・・なるほど・・・結構楽しそうな部活みたいね?うん・・・」


麗羅は何かを考えたあと、こう言ったのであった


「よし、決めたわ?私、この部活の顧問になるわね?」


「え?」


「ほら、ここ顧問の先生いないのでしょ?
私がいた方が何かと便利よ?それにそういう発想、私も気に入ったしね?どう?」


「そうね・・・」


由奈は何かを考えたあと、こう言いました


「いいわ、やって貰おうじゃない?じゃあ改めてよろしく!私は由奈でいいわよ?」


「解ったわ、じゃあ早速手続きしてくるわね?これからもよろしくね?由奈」


「ええ」


こうして皐月麗羅が自由部の顧問となった
自由部は顧問がいる事になったので
正式に部活として活動する事になったのでした

〜3〜
それは、ある日の冬の一日
それは自由部部長、由奈の一言から始まった

「さあ、顧問も加わったし、新しい事を始めるわよ?」


「新しいこと?」


「何かするんですか?部長」


「おっと、その前に紹介がまだだったわ、この部活の顧問よ?」


そう言って、入ってきたのは新しく入ってきた


「皐月麗羅よ?よろしくね?みんな」


「よろしく〜」



「で、部長、結局何をするんだ?」


「次、やるのはこれよ!」


そういって由奈は、数枚のCDを取り出した
CDのタイトルに「RPG大戦」と書かれていたのでした


「今日やるのは、このゲーム「RPG大戦」よ!」


「で、部長・・・それをやるのは判った
でも、どこでやるんだ?それ・・・どうみても機械がないと遊べないんだが?」


「そんな事は解ってるわよ、ユウ、場所は取っといたわ?、コンピューター室よ」


「由奈?場所とれたの?確か勝手に使用禁止というのがあったはずだけど?」


「それなら問題ないわ?だってそんなの顧問がお願いすればいい事でしょ?」


「ええ?私がお願いするの?まだこの学園に新任教師として入ってきたばかりなのよ?」


「大丈夫」


そう言って、由奈はポケットから一枚の紙を取り出しました


「この紙を教頭先生に渡しに行ってくれる?」


「え?ええ?わかったわ」


そう言うと、麗羅は教頭に会いに行くために部室を離れました
そして数分後


「許可下りたんだけど・・・一体この紙に何書かれていたの?
教頭が「何でこんな事を知っておるのだぁぁ!」とか叫んでたわよ?」


「な〜にちょっとした情報で知ったものよ?
とりあえずこれで使用許可が下りたわ
じゃあ早速部屋を移動するわよ!」

そう言って、自由部メンバーはコンピューター室へと移動したのでした
コンピューター室


「あれ?誠二、お前ここで何してんだ?」


コンピューター室に先にいたのは、雄一の同じクラスの誠二でした


「うお!雄一と美女の皆さん!何故コンピューター室に?」


「美女って・・・僕も含まれてるの・・・?」


「何でって・・・部長命令だ、それよりお前は何してたんだよ?」


「あ?え〜と・・・ここ落ち着くからなあ・・・はっはっは」


「お前、挙動不審だぞ」


「ば、馬鹿をいうな!だ、誰が挙動不審だって?」


「明らかにおかしいわよ」


「確かにおかしいね〜」


「ボクもそう思う、だって変な笑い方だったし」


「う・・・お、おっと!これから用事があるんだった!じゃ、じゃあまたな!」


そう言って誠二は一目散にいなくなりました


「結局何やってたんだ?あいつ?」


雄一は、誠二の使っていたPCを覗いてみるとそこには「ナンパの極意とは」とか「女にモテる必勝法伝授」とかそういったサイトでした


「しょうもないことしてたんだな・・・あいつ」


「ほんとよね・・・そんな事より、早速これを始めるわよ?」


「でも由奈?これってどういうゲームなの?RPGというだけで何も内容分らないんだけど?」


「ちょっと待って、今、説明書読むわね?え〜と?」


由奈はCDに付いていた、説明書を読み上げました


「え〜と何々?「世界は暗黒に包まれた、光の剣を目指し、我らが勇者が立ち上がる世界に安息を、魔物に絶望を、正義を持って悪を滅ぼせ!夢と冒険のファンタジーRPG大戦」だそうよ?」


「なんか・・・凄い内容だな・・・」


「とりあえず光の剣を探して、悪を滅ぼそうと言う事は解ったよ?」


「なんか難しそうだけど、大丈夫かなあ?」


「これ通信で連携できるようになってるから、仲間を組んで旅をしてもいいし
敵同士になって、どっちが滅ぶまで戦うのもいいし、人数分渡すから、早速始めるわよ?」


「了解〜やってみないと面白いか解らないしね?」


「ボクもこういうゲーム、結構楽しめるかも」


「あ、そうだ皆、こうしない?まずキャラを一人決めてそれで旅をする、で、誰にも何のキャラを使ってるかは内緒よ?で、出くわしてバトルするか会話して初めて誰なのか教えるってどう?」


「その方が面白いかも?それ賛成〜」

「うん、僕もOKだよ」


「ボク、何のキャラを使おうっかな?」


「私もやってみようかしら?まずは何のキャラかよね?」


「俺はどうするかだよな・・・」


「皆、反対はないわね?じゃあ早速始めるわよ!」


こうして、自由部活動「RPG大戦」が始まったのでした

〜4〜

雄一達は、PC室でゲームする事にしたのでした
「世界は暗黒に包まれていた・・・
けどそれを打ち破るため伝説の光の剣が必要なのであるさあ立ち上がれ!勇者たちよ!」
〜RPG世界〜

「俺の名前はユウ、職業は剣士光の剣で悪の親玉
魔王をぶっとばしてやるぜ!っとは言ったものの光の剣ってどこにあるんだ?」

そういってうろうろしていると、ユウに話しかけて来る者がいた


「その格好剣士ね!」


「誰だ!」


「誰だと言われて名前を名乗る馬鹿はいないでしょ!さあ、勝負よ!」


「いきなりかよ!」


現われたのは、帽子に盗賊のマントをつけた少女だった


「勝負!」


「く!やるしかないか!」

ユウは、剣を構えました
こうして戦闘が始まった


「行くわよ!フェイントナイフ!」


少女は、無数のナイフを地面に突きつけた


「な、何だ!?」


ユウは、何が起こるかとまどったが何も起こらないとわかると
剣を構えて突撃した

「かかったわね!」


「なんか誰だかわかるような気がするけど・・・負けないぜ!」



ユウは、剣を構えると少女に向かって切りかかった


「真空剣!」

剣から風の刃を発射させて攻撃する


「そんなもの!はっ!」


少女はそれを余裕でよけると、再びナイフを用意していた


「これでも食らいなさい!スパイラルナイフ!」


「何の!」

ユウは、その飛んでくるナイフを剣で捌く
そして・・・その攻防が何回か続いたあと


「・・・・なかなかやるわね・・・」


「そっちもな・・・」


「なんかお互い闘って無傷というのも、あるいみ凄いわね?」


「そうだな・・・」


「でも・・・私の勝ちよ!」


「何!」


少女は、ナイフを再び構えて上空にとナイフを投げる
そしてすばやく移動した


「行くわよ!ストライクシーフ!」


少女はユウに素早く近づいて、手を動かす
そして一瞬のうちに、ユウの持っている剣を盗んだのであった


「あ・・・」


「チェックメイトよ!」


そして上空に投げたナイフを取って、ユウの首筋にナイフを当てつけてきた


「ま・・・参った」


「私の勝ちね、ということでさ・よ・う・な・ら!」



少女はそう言って、ナイフで切りつける


「うわあああ!」



ユウは何発か攻撃をくらってパラメータがゼロになって、戦闘不能に陥ったのであった



「よしこれで一人目ね?私が優勝するわよ!さあ次は誰!」


そう言って少女は移動することにしたのであった
一方


「はあ・・・一体どうすれば」


ここは、どこかの森の中、ここに一人の少年がいました



「え〜と、魔王を倒すためには剣が必要って言ってたけど一体どうすればいいんだろ・・・?」


そう迷っていると、森の奥から誰かやってきました


「あ!敵ね!」


「え?」


やってきたのは、腰に二本の剣を装備している少女でした
少女はいきなり、剣を構え


「いざ尋常に勝負!」


「いや勝負って!」


「とりゃああ!」


少女は少年に向かって、剣で切りかかってきました


「こうなったら戦うしかない!」


少年は剣を構えて応戦の構えをしたが、少女の早さにおいつけず


「喰らいなさい!一文字真空斬!」



「うわあああ!」


少年はまともに攻撃をくらって吹っ飛びました
そしてパラメーターが一撃でゼロになり、戦闘不能になりました


「よし、勝ったわ、さて次は何所へ行くかって事ね?」


そう言って少女は、森から離れていったのであった・・・
現実世界

「あ・・・ゲームオーバーになっちゃった」


「俺もゲームオーバーだ」

そう言ったのは、PC室で由奈達と一緒にゲームしている真と雄一であった


「と言う事は、あと残ってるのは私と由香里と美香と麗羅ね?」


「そういう事みたい、由奈〜?私、負けないよ〜?」


「なあ、ゲームオーバーになった者は何をすればいいんだ?」


「そうね?じゃあ丁度喉乾いたし、ユウと真?皆の分のジュース買ってきなさい」


「は?」

「ええ?」


「貴方達二人が最初に負けたんだから、罰ゲームみたいな物よ?何か文句でもある?」


由奈はそう笑顔で言いました

「・・・僕は別に文句ないけど・・・」


「しょうがないな、じゃあ行ってくる」


そう言って、二人はPC室から出ていくのでした


「さあ続きをやるわよ!」


「負けないよ〜」


こうして四人の戦いが始まろうとしているのでした
そして再びゲーム世界


「え〜と、真を倒したからあと残ってるのはと・・・」


そう言いながら歩いていると声がしました


「見つけたわ!さあ勝負!」


「ん〜もしかして・・・由奈?」


「よく解ったわね?そういう貴方は由香里ね?」


「そう〜じゃあ悪いけど・・・私が勝つよ?」


そう言って二人は戦闘モードに入りました

「一文字真空斬!」


「スパイラルナイフ!」


お互いに攻撃をしたが、どっちもダメージを与えることは出来なかったのでした


「なかなかやるわね?」


「そっちこそ〜」


「でもこれで終わりよ!」


そう言って、ナイフを数十本構えると
由香里に向って連続で投げたのでした


「え・・・ちょ、ちょっと〜!」


由香里は何とか弾き返そうとしたけど数が多すぎて
少しづつダメージを喰らって、戦闘不能になってしまったのでした


「私の勝ちね?あとは・・・二人ね!」


そう言って、由奈は移動するのでした
現実世界


「あ〜負けちゃった〜」


PC画面が真っ暗になり文字で「YOULOSE]と書かれてゲームオーバーになったのでした


「あ、由香里も負けちゃったの?」


「ちゃんと買ってきたぞ」


最初に負けた二人、雄一と真が数本のジュースを買ってきてPC室に戻ってきました


「あ、丁度のど乾いてたのよね?これいただくわ」


そう言って由奈はコーラを受け取るといきおいよく飲んだのでした


「ん〜おいし、やっぱりコーラはいいわね」


「私はオレンジ頂くわね」


「はい、オレンジ、他には何かいる?」


「ボクはいいよ、喉乾いてないし」


「私もいいですね、生徒から頂けませんよ」


「え〜とあと残ってるのは、美香と麗羅先生ね?」


「うん、そうだよ?」


「私も残ってますよ」


「言っとくけど、手加減しないわよ?全力でかかってきなさい!」

そう言って再びPC画面に熱中するのでした



「もう帰っていいかな・・・俺」


雄一はそんな事を呟いていたのでした
ゲーム世界


「あとは二人ね・・・?何所にいるかだけど・・・」


由奈は、残ってる二人を捜すべく歩いていたのでした
しばらく歩くと、海が見えてきました


「奇麗な海ね〜?よく出来てるわ」


そう感心していると、砂浜の方から真っ黒いローブをはおった者がやって来ました



「敵ね!?貴方はもしかして美香?」


「当たりだよ?ここではボクはMIKAと名乗っているよ、さあ勝負!」


そう言ってMIKAは服の隙間から何本も剣を出しました


「やる気満々ね?でもこっちも負けないわよ!」


そう言って、由奈も戦おうとナイフを装備して応戦しました



「スパイラルナイフ!」


「スピードショット!」


由奈の投げたナイフを無数の剣ではたき落してMIKAは由奈に特攻をしかけました


「え!突っ込んで来るの!?」


「このスピードでは避けられないよ!食らっちゃえ!」



MIKAが攻撃しようとした瞬間、何かがぶつかってMIKAの剣を弾いたのでした


「な・・・誰!?」


「もしかして麗羅先生?」


「はい、そうです、ここではレイと名乗らせて貰いますこの勝負、私が頂きます!」


そう言って現れたのは、巫女服っぽい服装を着た大人の女性でした
手に何かの模様が刻まれた剣を握ってます


「全員揃ったと言うわけね…?職業的には私が盗賊でMIKAが魔剣士
レイが召喚剣士とか感じかしら?」


「そう見たいだよ」


「手加減はしませんよ?」


「望むところね?じゃあ始めましょうか・・・!」


三人とも武器を構えて戦いの準備をしようとしたが、それは叶わないのでした
それは何故かと言うと、現実世界


「部長、もう夜になったので警備員やってきますよ?」


「あ、ほんとだな?暗くなってるし、不味いんじゃないか?勝手にPC室占拠してるからな」


「あ、そうでしたね、顧問としては部活を終わらせないと怒られますし」


「そうね・・・残念だけどここで部活は終了ね、美香もそれでいい?」


「ボクは構わないよ?結構楽しかったし」


「きまりね?心残りがあるけど今日の自由部活動は終了
各自警備員に見つからずに帰宅すること、以上」


「以上って・・・」


こうして、自由部の活動は終わったのでした
その後勝手にPC室使用した人がいると騒いでましたが
どういうわけか誰が占拠していたか、分からなかったのでした

〜5〜

冬になって一カ月以上過ぎたある日のこと
教室にて


「すっかり寒くなったわね〜」


「確かにね?でもこの時期って結構イベントあったよね?」


「イベントね、確かにあるわね
今は二月だから節分やバレンタインといったところね?」


「近いのは節分かな?」


「そうね・・・」


由奈は少し考えたあと、こう言いました


「確かにね、じゃあ今度の活動、それ中心に行くわよ!」


由奈はそう言ったのでした
2月3日、雄一達の教室では


「おい、雄一」


「何だよ誠二」


「今日は何の日か知ってるか?」


「知ってるぞ、確か・・・節分だろ?それがどうかしたのか?」


誠二は、何かを考えたあと、こう言いました


「いやな、こんな節分と言うイベントがある日
雄一の所に先輩方が来ると思うんだよな?俺は」


「はあ、そう言われてもな、約束したわけでもないのに来るわけないだろ」


「ユウー!いるわね?」

そう言って、由奈が入って来ました



「ほら来た、な?俺の言った事、当たっただろ?」


「・・・」


雄一は、少しあきれてました


「で、由奈先輩、何か用ですか?」


「用があるから来たんじゃないの
今日の放課後活動することにしたから部室に来なさい
丁度いいわ、誠二君も来ていいわよ」


「本当ですか!?何が何でも行きます!」


「そ、そう、じゃあ待ってるわね」


由奈はそういうと、教室から出て行きました
そして放課後、雄一と誠二は自由部部室へと行ったのでした
自由部部室


「遅いわよ、ユウ、もう皆集まってるわよ」


「ねえ、由奈、今日は何するの?」


「そうね、今日はこれを用意したわ」


そう言って皆に見せたのは、見るからに怖そうな鬼の面と豆まきに使う豆でした


「今日は、節分よ、だから誰か鬼に決めて皆で豆をぶつけて厄払いしましょうじゃない」

「確かに、今日節分だしね、いいかもね」


「撒いたあとは汚れると思うから、皆で片づけましょう」


「ボクはやるからには徹底的にやるよ?」


「今日はそういう事するのか」


「何か楽しそうだぜ、ここ女性の比率高いし得したかもなあ」


「じゃあ早速鬼役を決めるわよ?とりあえず人数多いしジャンケンで決めましょう?」


そう言って皆でジャンケンをするのでした
ちなみに七人でジャンケンしているのであいこが数十回続いた結果


「お、俺が鬼・・・?」


「どうやら決まったわね」


鬼に決まったのは、部活メンバーでもない三坂誠二でした


「じゃあルールを決めるわよ、この部室じゃせまいし外でやりましょう?ルールはこうよ、まず三坂君に豆を当てられたらOK、私がカウントをとるわね?
素直に豆を当たるのは面白くないから、三坂君は全力で豆を避けてね?より多くの豆を当てた者は私から丁度貰いものの商品券をプレゼントするわ」


「了解〜由奈」


「とりあえず僕が鬼じゃなくてよかった・・・」


「よーし、いっぱい当てちゃおうっかな?」


「皆、他の人に迷惑かけちゃ駄目よ?」


「誠二、俺も手加減無しで当てるぞ」


「雄一、俺はお前になんか絶対に当たらないぞ?どうせ当たるんだったら、女の子に当てて欲しいしな?」


「じゃあ誠二君、準備してくれる?」


「了解っす」


誠二は、いかつい鬼の面をつけた瞬間、いきなり叫びだしました


「う、うおおおおお!」


そう言って何処かへと走りさって行きました


「一体どうしたんだ?誠二」


「なんか豹変した感じがするんだけど・・・?」


「あのお面、何処で手に入れたの?」


「神社から貰ったのよ?いわくつきのお面をねまさかあんな風になるとは思わなかったけど、これは楽しくなりそうね・・・?じゃあ、今から始めるわよ!」


そう言って、皆で誠二を追いかける事にしたのでした
自由部のメンバーは、人からお面をかぶってる生徒はいないか聞き込みをして
その人物は一階にいると聞いたので、一階に行ってみると、女生徒を追いかけてる誠二を見つけました


「あいつ何やってるんだ?」


「女の子追いかけまわしてる、なんか顔、笑ってるというか笑顔っぽいんだけど・・・」


「とりあえず変態な感じがするのは気のせいかな・・・?」


「私もそう思う」


「これは、とりあえず後で注意しないといけないわねえ〜」


「とりあえず目標は見つかったわ、まずこの箱に入ってる豆は全員分で全部で百粒あるわ、私が何発当てたかカウントするから思いっきり当てていいわよ、お面を割るぐらいの勢いでね」


「分かった、じゃあ思いっきり当てる」


「私もやっぱり、掛け声あった方がいいよね?由奈」


「そうね、当てる時は「鬼は外〜福は内〜」がいいわね」


「了解、じゃあ行くよ〜」


皆は豆を誠二(鬼面)に向かって、豆をぶつけました


「鬼は外〜」


「福は内〜」


「ウオオオオオ!グ・・・」


「123456789・・・・皆、結構やるわね?せっかく避けてって言ったのに、マトモに当たってるのは気のせいかしら?」


「え〜とじゃあ、ボクも鬼は外、福は内!」


「グハアアア!」


美香の放った豆がもろに鬼の面に命中し、鬼の面は真っ二つに割れたのでした


「あ、割れた」


「あれは痛そうだな・・・」


豆をまともに食らった誠二は、意識が無くなって地面に倒れたのでした


「勝負あり!この勝負、鬼の面を割った美香の勝ちね豆も全て当てたみたいだしね」


「まあ、文句はないかな、確かに全部当てたみたいだし」


「ちょっと悔しいかな、まあおめでとう?美香」


「僕、少ししか当てられなかったなあ」


「じゃあ、私は誠二君を保健室に連れて行くわね、それと、皆?ちゃんと後片付けしてね?」


そう言って、麗羅は誠二を保健室に連れて行くのでした


「これにて今日の自由部の活動は終わりよ、はい、美香、これ商品券ね?じゃあ皆で豆を片づけるわよ」


こうして自由部の活動は、終わったのでした
その後、数十分後に保健室で目覚めた誠二はと言うと


「あれ・・・俺、どうしたんだ?お面を被った後の記憶が曖昧なんだが・・・痛ててて、何でこんなに顔が痛いんだ???」


誠二はそんな事を思っていたのでした

〜6〜
節分の日が終わって何日かがすぎ、2月13日になったのでした   
ここは、由奈達のクラス

「ねえ、由香里?」


「何、由奈?」


「明日は、バレンタインじゃない?誰かにチョコとかあげる予定はあるの?」


「う〜んとね・・・多分
今年も去年と同じく真にあげると思うそう言う由奈は、誰かにあげる予定とかあるの?」

「私?そうね・・・去年は真にとか色んな人にあげてたけど今年はユウが入ったし、ユウにあげようかな?とか思ってるわね?そういえば美香はどうする?」


「ボク?う〜ん、まだどうしようか決めてないかな」


「そうなんだ、あ、そうだどうせなら皆でチョコ作ってユウと真にあげようか?」


「そうね、じゃあ私もそれに賛同するわ?美香はどうする?」


「一緒に部活として活動してるし、義理でもいいんだったらあげてもいいかな?ってボクは思ってるかな」


「じゃあ決まりね?早速集まって作りましょう?」


こうして、三人はあしたのバレンタインの為にチョコを作ることにしたのでした
そして次の日、バレンタイン当日の朝
雄一たちのクラスでは


「雄一?」


「何だよ?誠二」


「今日は待ちに待ったあの日だな?俺は今日、この日をどんなに待ちわびた事か・・・」

「今日、何かあったか?」


「何かあったかだと!?おいおい何を言ってるんだよ?今日はあれだろ?」


「あれって、あ、今日はバレンタインか」


「そうだ、今日は待ちに待ったバレンタインの日だ!女の子が男の俺達にチョコを渡すというビックなイベントだぜ?ところで雄一?」


「何だよ?」

「どっちが多くもらえるか、勝負だ!」


「勝負する必要ないだろ?」


「ちなみに俺は勝つ自信あるぜ?」


「何でだ?」


「きょうの為に色んな女子にチョコくれ!って頼んだからな?だから来るのが楽しみなのだ!」


「お前・・・情けなくないか?」


「何とでもいえ!、俺の為にチョコをくれるという行為が嬉しいんじゃないか
そこからラブに発展するかもしれんしな?」


「おいおい・・・」


「とにかく、勝負だ!今日の学校の終りに何個貰えたか教えろよ?
一個も貰えなかったら、俺がなぐさめてやるぜ?」


「いや、いい・・・勝負とかはっきりいってどうでもいいし」


雄一はそう、呟いていました


「おいおい・・・張り合いがないぜ?
まあとりあえず何個貰ったか、あとで教えろよな〜」


誠二はそう言って、雄一から離れて行った
そして授業が始まり、授業が終わると雄一はとりあえず自由部の部室に行くことにしたのであった
雄一が自由部の部室に行くと、他のメンバーは既に部屋の中にいた


「あ、ユウ、丁度よかったわ」


「丁度よかった?」


「そう昨日ね?皆でチョコを作ったのよ、真とユウの分をね,はい、チョコレート」


「私も頑張って作ったよ?ユウ君もどうぞ〜」


「ボクも皆が作ると言ったから、作ってみたけど・・・味は保証しないよ」


「あ、ありがとう・・・何か悪いな」


机の上に、ラッピングされたチョコが置かれていて、それぞれ違うラッピングになっていた


「で・・・どれから頂けば・・・?」


「ちなみに私のはね?ロシアンチョコにしてみたわ?普通のチョコが面白くないからね,まあ食べてみて」


そう言って、由奈は雄一にチョコを渡す
チョコは小型のチョコで十二個入りになっていた

「ちなみにハズレは何なんだ・・・?」

「それは食べてからのお楽しみよ?さあ、食べてみて?」

由奈は、そう言って雄一にチョコを渡す
雄一は少し迷ったが、覚悟を決めてチョコを食べることにしたのであった


「う・・・な、何だ!この味は!」


雄一は、顔を青くしながら「水、水!」と叫んでいた


「あ、どうやら当てちゃったみたいね?ちなみにあたりは、普通甘口チョコと思わせといて、逆に超激辛のチョコを用意したのよどう、お味は?」


「味なんか辛くて分らん!とにかく水、水だ!」


雄一はそう言って、水を飲みに行ったのであった


「あれは当分帰ってこさそうにないわね〜、じゃ、真もどうぞ〜」


「ぼ、僕も食べなくちゃダメ・・・?」


「ダメよ、ユウはちゃんと食べたでしょ?真も食べなさいよ」


「う、うん・・・(神様・・・どうか辛いのだけは・・・)」


真はそう言いながら、由奈の用意したチョコを口に入れる


「あ、甘い、よ、よかった〜」


真は心からほっとしていた


「どうやらユウにだけ当たったみたいね?これで私からのチョコはおしまい
ホワイトデーのお返し期待してるわよ?真」

「え、ええと・・・何をあげたら?」


「それは楽しみに待ってるわ、ね?由香里」


「うん、なるべく高いのをお願いするよ?真」


「じゃあボクも、いいの頂戴ね?」


「なんか大変そうなホワイトデーになりそうだなあ・・・」


真は、そう思っていたのでした
そして雄一は、誠二の所に行ったのであった


「よう雄一・・・」


「どうした?なんか元気ないな?誠二」


「ああ・・・」


「確か女子にチョコくれって頼み回ったんじゃなかったんじゃないか?その結果はどうなったんだよ?」


「聞いてくれよう!雄一〜、確かに俺はチョコくれ!って言いまわったそして今日貰いに行ったら、「そういうのは頼むもんじゃないでしょ?」とか「情けなくないの?」とか散々言われて結局貰ったものは、市販の三十円ぐらいの安っぽいチョコ数個だったんだ・・・うう・・・俺は悲しいぜ・・・」


「そ、そうか・・・まあ気を落とすなよ」

「ところで雄一はどうだったんだよ?」


「俺か?俺は・・・まあ同じ部活の人ぐらいしか貰ってない」


「貰えるだけでいいじゃねーか!俺にも食わせろ!」


そう言って誠二は、雄一の持っていたチョコ(由奈製)のを全て食べたのであった


「旨い旨い・・・ん?うお!何だこの辛さ!み、水〜〜〜〜!!!」


そう言って、誠二は水を飲みに雄一の傍からいなくなった


「まだあったんだな、辛口チョコ・・・」


雄一はそう呟いていた

〜7〜
それはバレンタインが過ぎたある日のこと
自由部の部室に集まって、メンバーは由奈がこう言っていました

「皆、集まったわね?」


「由奈?次の自由部の活動、一体何やるの?」

「そうね?色々考えたんだけど、今の季節って冬じゃない?
だから冬らしいことをやろうと思うのよ?そこで、ユウ!冬といえば何?」


「いきなり振られてもな・・・冬・・・やっぱり雪とかじゃ?ここらへんって結構積ってるし」


「そう、雪、と言うことで次にやる自由部の活動はこれよ!」



そう言って。由奈はノートを用意していたらしく皆に見せたのでした
書かれてあった内容は「雪を使って色々とやってみようぜ!」とか書かれていた


「なんかびっしり書き込んであるな・・・」


「由奈、これ・・・いつ作ったの?」


「ん〜授業のあいまにね、色々考えたら止まらなくてね?ついつい書いちゃったのよ」


「あらあら、授業はちゃんと聞くものでしょ?教師としては、点数下がることだけはやめて欲しいわね」


「早速書いたんだから、色々とやってみるのもいいかもしれないね?」

「まあ楽しそうだし、僕はいいよ?」


「この部活の方針はもうわかってるつもりだから、俺はもう何も言うことはないな・・・」


雄一は、そう呟いていたのでした


「じゃあ、早速まずこれからやってみるわよ、今日は校庭に雪、結構積ってるしね?早速皆で行くわよ!」


こうして、自由部のメンバーは、雪の積もった校庭へ行く事になったのでした
〜雪の積もった校庭〜


「結構積ってるね〜」

「ほんと・・・なんか物凄く寒い気がする・・・」

「雪、冷たいからな、ちゃんと防寒着とか着ないと風邪をひくかも知れないな・・・って、由奈先輩!?」


「ん?何、ユウ」

「あの・・・寒くないんですか?その格好」


由奈の服装は、半そでにミニスカートを履いていて
いかにも夏の服装?みたいな感じでした


「大丈夫よ、こっちの方が動きやすいからね?ユウ?
そんなに厚着してちゃ、まともに動けないわよ?体動かせば次第に温まってくるわ」


「凄いね・・・由奈、ボクにはとても真似できそうにないよ・・・」


「ほんと、風邪引いても知らないわよ?」


「でも、この学校入ってから、由奈って何気に去年皆勤賞貰ったから、あるいみ凄いのかな〜」


「凄いんじゃない?それ」


「つべこべ言ってないで、早速始めるわよ?最初にやるのはこれよ!」


由奈は、そう言ってノートに書かれてあった文章を読み上げました


「最初に雪合戦やるわよ、さあくじを作ってきたわ、丁度六人いるから
3対3でわかれて戦うわよルールは
顔面に雪玉をぶつけられた者から脱落していって最後に残った人が勝ちね?ちなみに石とか入れるのは危ないからなしよ?」


「それは当然だな」


「よ〜し真!、もし別々になったらおもいっきり当てるわね?♪」


「何でそんなに嬉しそうなの?由香里」


「ボクは、やるからには全力でやるよ〜ふふふ」


「ま、お手柔らかに頼むわね」


「さあ、皆、クジ引きなさい!」


こうして、皆は由奈の作ったクジを引いたのでした
そして、組み分けはというと


「私と美香と真ね?」

「じゃあ、こっちは由香里先輩と麗羅先生か」


「じゃあ、早速始めるわよ?まずバリゲードつくりから始めるわ、お互い五メートル以上離れて作るわよ?わかった?ユウ」


「了解、やるからには負けたくはないかもな」


「その意気よ、こっちも当然、負ける気はしないわ」

こうして、両チーム離れていって、雪でバリゲードを作って雪玉を作ることにしたのでした


「さあ、バトル開始よ!」


そして、雪合戦というバトルが始まりました
雄一達は、まず作戦を練る事にしたみたいです


「どうする?このまま突っ込んで当てに行くか?」


「そうね・・・先生は、即効で当てに行った方がいいわ、このゲーム早く終わらせて暖まりたい気持ちが凄く出てきたしね?」


「私もそう思うよ、どんどん雪玉作って、当てに行きましょう♪」


「何か楽しそうですね・・・由香里先輩」


「そう?日頃のストレス発散にもなるし、それにね?なんか当てて悔しがる真も顔も見たいしね〜♪」


「そ、そうか・・・」


こうして、雄一達は即効で終わらせる作戦を考えました
そして・・・


「行くよ!ユウ君!」


「了解!」


「先生は後ろでサポートするわね?」


そして三人は、由奈達がいると思われる場所に即効で移動し
由奈達がいると思われる場所まで行きました
そこにいたのはというと


「三人で突っ込んできたんだ?ボク、驚いたよ?」


雪のバリケードにいたのは、美香だけでした


「あれ・・・?他の二人が見当たらないけど、まあいいわ、美香ちゃん、覚悟!ユウ君も加勢して!」


「りょ、了解!」


由香里と雄一は、美香に向かって雪玉を投げつけました


「フフフ・・・見切ったよ!」


美香は、余裕の笑みで雪玉を軽々と避けています
数分後、雄一達の用意した雪玉がなくなり始めた頃


「痛!な、何だ!?」


「どうしたの?ユウ君」


「どっからか雪玉が・・・もしかして隠れて狙撃されてる!?」


「え?何所?ッて、キャア!」


バスっといい音がして、由香里の顔面に雪玉があたりました


「由香里先輩!?大丈夫ですか?」


「いた〜〜〜い・・・おまけに冷たい〜」


「由香里は顔面に当たったみたいね?次はユウ?今度は外さないわよ?」


「その声は、由奈先輩!何所だ?何所にいるんだ!」


「見つけられるかな?ふっふっふ〜さあ、真、一気に攻めるわよ!」


「う、うん判った」


そう聞こえた瞬間、雄一に向かって無数の玉が飛んできました


「うお!避けきれん!マジで冷たいし!」


雄一は無数の雪玉を食らいましたが、何とか顔面には当たってませんでした


「む、しぶといわね?」


「いいのかな?こんなこと、なんか虐めに近くないかなあ・・・?」


「何言ってるのよ?真、これはゲームなんだから虐めではないわ♪」

「何かえらく楽しそうだね?・・・由奈って、うわ!」


「ど、どうしたのよ?真!」


「そこにいたのね、見つけたわよ」


そう言ったのは、麗羅でした
麗羅は、声がした方を冷静に調べていて、雪玉を真の顔面にぶつけたみたいです


「や、やるわね・・・先生」


「いえいえ、こういうの結構得意な方なんですよ、さあ雄一君、反撃しましょうか?」


「あ、はい、判りました」


「美香、こっちも戦うわよ!」


「了解〜、先生の実力、とくと拝見と行こうかな?」


こうして、2対2の戦いが始まりました
一方雪玉を食らった由香里と真は


「由香里、大丈夫?」

「真こそ、大丈夫?それにしてもやっぱり寒いわね?」

「うん、早く帰りたいかも・・・」


由香里と真は、そう言っていたのでした
そして、どうなったのかというと

⇒To Be Continued...

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