ミスティックシンフォニ〜外伝1〜突撃!舞波学園〜
作者: 零堵   2010年11月16日(火) 21時58分38秒公開   ID:YynBrr2ofCI
それはある日のこと
学校の放課後にて
「ねえねえ、晶?」
「何だよ?早苗」
そう言ったのは、碧川早苗であった
早苗は、幼馴染の品川晶に話しかける
「実はね?お母さんから聞いたんだけど、もうそろそろ高校の文化祭やるらしいみたい?、ね、晶?暇なら一緒に行こうよ?」
「文化祭?聞いたことないな・・・一体何所の高校の文化祭だよ?」
「えっとね?ここからちょっと遠い、舞波市にある舞波学園と呼ばれる場所が文化祭らしいよ?」
「舞波学園・・・やっぱり聞いた事ないな、早苗は行くつもりなのか?」
「うん、私は行くつもりだよ?晶はどう?」
そう言われて、晶は少し悩んだが
「そうだな・・・別に暇だし、行ってもいいぜ」
「よし、決まりね?、じゃあその日になったら行きましょう?」
「ああ」
そう二人は決めたのでした
そして、文化祭当日
早苗と晶は、電車で数十分の距離を移動して
舞波市にやって来たのであった
「え〜っと、ここの舞波市の舞波学園は・・・」
早苗は、母親から渡された地図を見ながら、歩く
晶はそれに黙ってついて行っていた
「あ、ここみたいだよ?」
「あ、ホントだな」
たどり着いた場所は、校門の前に垂れ幕が飾ってあり
「ようこそ舞波学園文化祭へ」と書かれてあった
「じゃあ、早速入りましょう?」
「ああ、そうだな」
二人はそう言って、校舎の中へと入って行ったのであった
舞波学園校舎内
舞波学園の校舎は四階建てで、結構広々としていた
「結構賑わってるね〜晶?」
「そうだな、まあ文化祭だからな」
二人が歩いていると、実践部「サバイバルゲーム」と書かれた場所にたどり着いた
「なあ?早苗・・・実践部って知ってるか?」
「私が知るはずないでしょ?晶・・・、どうする?中に入る?」
「そうだな・・・どうしようか」
そう二人が悩んでいると、二人に声をかけて来る者がいた
「二人ともこの部屋が興味心身のようね?」
声をかけて来たのは、何故か緑色の軍服を着ている女生徒だった
「あ、はい・・・ところで・・・何でそんな服を・・・」
「この服の事?この服は、部活でいつも使用している服よ
私、ここの実践部員だしね?」
「実践部員・・・」
「そ、私は実践部員、中岡玲子よ」
「あ、私、碧川早苗です」
「俺は、品川晶」
「ふ〜ん、君たちは付き合ってるの?」
「え・・・えっと・・・幼馴染です・・・」
「ま、まあそうだなあ・・・」
「そうなんだ、それにしても二人で来たんでしょ?」
「ま、まあそうです」
「ふ〜ん・・:、あ、とりあえずこの「サバイバルゲーム」やって行く?」
「どうする?晶?」
「そうだな・・・俺はいいぜ」
「じゃあ、入ります」
「了解、お二人様ご案内〜」
そう言って、玲子は実践部の扉を開ける
早苗と晶は、その開けられた部屋へと入って行ったのであった
実践部部室内
中に入ると、武装した男が待ち構えていた
「ようこそ!我が実践部へ!私がここの部長だ!
まず、ルールを説明するぞ!これを持ちたまえ!」
そう言って、二人に小型銃とゴーグルを渡す
「ルールは、簡単だ!これから目標物を登場させる!
その目標物は、プレイヤーに向かって攻撃してくるので、それを避けろ
ちなみに銃の中身はBB弾だ、安全を考慮してゴーグルを付けたまえ!」
そう言われて、早苗と晶はゴーグルをつける
「じゃあ、作戦を開始せよ!」ミッションスタート!」
そう言って部長と思われる男が、移動した
部長が移動したとたん、目標物と思われる物体が現れた
「晶!行くよ!」
「おお、わかってる!」
そう言って、二人は銃を目標に向かってぶっ放す
数分後
「ミッション終了だ!結果発表と行こう」
どこからか現れた部長らしき人が言う
「結果は、目標物全て撃破、プレイヤーの勝利だ、おめでとう
これは、参加してくれた景品だ、ありがたく受け取りたまえ」
そう言って、二人に軍服を着た可愛らしいぬいぐるみを渡す
「あ、ありがとう、これ・・・なんてキャラだろ?晶?知ってる?」
「どっかで見たことはあるんだけど・・・、思い出せないな・・・」
「そう、じゃあ他の場所に行ってみよ?」
「そうだな」
二人は、実践部から出て行ったのであった
「なかなかいい腕をしてる二人だったな?」
「部長、あの二人・・・どうやら中学生みたいですから、この高校に入る事になるかもですよ?」
「おお、リョウ、そうか・・・レイ、次のお客さんの呼び込み、頼むぞ」
「了解、雅治部長」
そう言っていたのであった
実践部を出た二人は、三階へと移動し、廊下を歩いていた
「なんか、色々な物が出展されてるね?」
「そうだな、あ、なんか喫茶店あるみたいだから、入ろうぜ?」
「うん、そうだね、え〜っと・・・コスプレ喫茶「フリーダム」?
主催が自由部・・・一体何をする所なんだろ・・・」
「まあ入ってみようぜ?」
「そうね、中に入ったら分かるだろうしね」
そう言って、二人はコスプレ喫茶「フリーダム」へと入って行ったのであった
中に入ると、色々な格好をした女性が数人いた
「フリーダムへようこそ、お二人様ご案内〜」
そう言ったのは、スーツを着たストレートな髪の美人であった
「綺麗な人〜、私もここまで綺麗になれるのかな〜?」
「早苗は、今のままでもいいって・・・」
「何?何か言った?」
「い、いや、なんでもない・・・」
「ういういしいわね〜、じゃあここに座って?」
「あ、はい」
二人は言われたとおりに、席に座る
「あの・・・ちょっと気になる事があるんですけど、いいですか?」
「ん?何なの?」
「ここの主催の自由部ということなんですけど・・・一体何をする場所なんですか?」
早苗がそう聞くと、女性はこう答えた
「この自由部は、部長がテーマを決めて一緒に活動すると言う部活よ
つまりフリーダム、だから自由部ってわけ
で、私がその自由部の部長、斉藤由奈よ」
「へ〜、由奈さんが部長なんですか〜、他に何人いるんですか?」
「そうね、いま接客に出てるのが私を含めて四人で、調理が一人だから
今の所五人で活動しているわね、ちょっと由香里に真に美香、来てくれる?」
そう由奈が言うと、他の客に接客していた三人が由奈の所にやってくる
「何〜?由奈」
「一体どうしたんですか?」
そう言ったのは、ツインテールに魔女っぽい格好をした者と
頭にカチューシャをつけた、メイドの格好をした者だった
「いや、この二人に私達の事聞かれたからね、由香里に真に美香、自己紹介してくれる?」
「りょ〜かい、私は田中由香里だよ〜、由奈と同じクラスで真の幼馴染だよ?よろ〜」
「僕は、風祭真、よろしく」
「で、ボクが澤部美香ね?よろしくだよ〜」
アニメに出てくるような格好をした美香がそう言った
「で、調理してるのが、ユウって訳、ユウ〜」
そう由奈が言うと、男子制服を着た者が調理場から出てきた
「何です?・・・由奈先輩」
「ちょっと、この子達に自己紹介しなさい」
「はあ?・・・ま、いいけど・・・、俺は、有坂雄一」
「もっと他に言う事ないの?ユウ」
「一体何を言えばいいんですか、今、頼まれたスイーツ作ってるんですから
話しかけないでくださいよ?じゃあ、俺は戻りますね」
そう言って、雄一は調理場へと戻っていった
その光景を見ていた晶は、何か考えているみたいである
「どしたの?晶」
「いや・・・なんか、あの雄一って人、うらやましくないか・・・
考えてみたら、男一人に女四人だろ?これってハーレムじゃないか?」
「あ、そう言えば言われてみれば確かに・・・」
それを聞いた真は、すぐに
「あの・・・僕、男だけど・・・」
「え!!?」
「嘘だろ!?」
「な、なんでそんなに驚く!?」
「だ、だって男に全く見えないですよ!?」
「ああ、ショートカットの美少女に見えるぞ!」
「・・・・由奈・・・やっぱりこの格好脱ぎたいんだけど・・・」
「あら、駄目よ、今日一日この姿でいなさい!」
「う・・・」
それを聞いて真は、さらに落ち込んだみたいであった
「ところで、聞いていいかな?」
そう由奈が、早苗達に話しかける
「なんですか?」
「その腕につけている物は何?そっちの彼も同じのをつけてるみたいだけど?」
「あ、これですか?これはですね、まあ所謂・・・変身グッズです」
「ああ、そうだな、これのおかげで変身出来るし」
「変身?面白そう〜なんかボク、見てみたいかも〜」
「変身ね・・・興味ぶかいわ、やってみてくれないかしら?」
「え・・・でも、ここじゃ人が多いし・・・」
「大丈夫よ、私達がうまく誤魔化してあげるわ、それでいい?」
「あ、じゃあ・・・OKかな?ねえ晶?」
「あ、ああそうだな、じゃあやるぞ!早苗」
「うん!」
そう言って、二人はある言葉を言う
「ミスティックシンフォニー!」
そう言った途端、二人の体が光りだし、着てる服が変化する
早苗がメイド服に、晶が執事服に変化していた
「え〜と、こんな感じです」
「すごいわね〜!ちょっと触ってみてもいい?」
「あ、いいですよ」
そう言って、由奈は服の生地を触りまくる
「よく出来てるわ、まるで本物そっくり、一体どんな現象で変化するのかはわからないけど、ほんと、すごいわね」
「うん、ボクもそう思う、いいなあ〜ボクもこういうの欲しいかも」
「これって便利そう〜」
そう三人が言っていた
「あ、でもこれ時間制限があって、30分たつと元に戻っちゃうんです」
「こっちも同じ、30分になると元に戻るんだ」
「へ〜そうなんだ、ますます興味深いわ」
そう話していると、厨房にいた雄一が出てきた
「由奈先輩、人が多くなってきたみたいだぞ?なんか行列できてるし」
確かに周りを見てみると、行列が出来ていた
「あ、確かにそうね、ねえ?二人とも手伝ってくれないかしら?
ちょっと人手不足になりがちなのよね?」
「私はOKですよ?晶は?」
「俺も断る理由ないし、いいぜ」
「じゃあ決まりね、お願いするわ、はい、みんな、作業開始するわよ!」
そう言って、由奈達は接客へと戻っていく
早苗と晶も30分しか効果ないので、30分だけ手伝う事にしたのであった・・・
そして帰り際に、由奈達はこう言った
「とても助かったわ、ありがとう、服装の事はマジックですとかなんとか言ってごまかしたからね?」
「ありがとうございます」
「いえいえ、貴方達まだ中学生でしょ?高校選ぶとき、気に入ったらぜひ舞波学園を希望してみてね?」
「はい、分かりました、じゃあ行こう?晶」
「ああ、そうだな、お世話様でした」
そう言って、二人はコスプレ喫茶フリーダムから、出て行ったのであった
家に帰る帰り道、早苗と晶はこう話していた
「いい学校だったね?なんか変な部とかあったけど」
「ああ、そうだな、あの高校に通ってみるのも意外といいかも知れないな」
そんな事をいいながら、電車に乗ったのでした
一方その頃
「あの二人、面白いわね?」
「由奈先輩?なんか笑顔が怖いんだけど・・・」
「もしこの舞波に入ったら、是非自由部へと勧誘するわ!その時はユウも手伝うのよ!」
「は!?強制ですか!?」
「当り前よ!」
そう話していたのであった・・・


〜終わり〜
■作者からのメッセージ
はい、零堵です
今回はミスティックと舞波のコラボを書いてみました!
うん、舞波のなつかしいキャラとミスティックのキャラ
以外に組み合わせると、面白い感じがしますね〜
時間がまた出来たら投稿しようと思います〜
感想くれたチビハチ公様ありがとうございました。

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