ジュエルプリンセスMiracle 第4話 未来と注意
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年01月17日(日) 20時39分34秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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 その頃、生徒会室ではようのいない会議が行われていた。


「この生徒会ってメンバーが一人いないと、なーんかやる気で無いなぁ。いろんな意味で」


 詩羽しうは退屈そうに言う。そして今日のおやつのプチシューを1つ食べる。

「仕方ないですわね。日向ひなたくんにも都合とかあるわけですし」
「一日ぐらいは仕方が無いと思う」

桃奈ももなしゅうは資料を見ながら言う。

「そうですね、秀くんと同意見です」
「うん。陽だもんね、すぐ元気になると思うし」

有紀ゆうき叶氣かなきも言う。
 けど、叶氣だけは嫌な予感が少ししていた。昨日の鳴課の言葉が関係あるかもと思っていたのだ。その時





「あっ! 雪だぁ!!」





 詩羽が一番に反応する。確かに雪がチラチラと舞い散っている。そして、窓に皆集まる。

「本当だ」

秀も窓辺を見て言う。

「綺麗ですわねぇ」
「はい」
「そうだね」

 桃奈たちも、うっとりしながら窓辺を見て言う。でも、叶氣には不安が残っていた。





「雪……」




叶氣は小さな声で呟く。











――この日の雪はとっても綺麗だな。

陽もココにいたら一緒に、この雪を見れたのかな?

















雪は、すごい綺麗なのに、どこか寂しい。

たった一日、陽がいないだけのに、何でこんなに寂しく感じるの?




















いつもはこんなに寂しくはならない。

どうして今だけ、すごく泣きそうなぐらいに寂しいの?



















鳴課なるかちゃんの言葉で本当に不安になってきた。

どうしてこんなに嫌な予感がするの?













大丈夫なのかな、陽――……。







叶氣はそう思うばかりだった。





⇒To Be Continued...

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