ジュエルプリンセスMiracle 第12話 三角
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年03月24日(水) 15時35分36秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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放課後の生徒会室にて。


パンパカパーンッ!! お兄ちゃん以外に取れたて、もぎたてビックニュース持って来たよっ!」
「へ?」

 詩羽しうの元気で明るい声が生徒会室に響く。「ビックニュース」というのだから、叶氣かなき空上そらかみ姉弟は詩羽に注目する。しゅうは読書中で注目なんてしない。


「じっつはね、日向ひなた先輩は鳴課なるかっていう女に「毒の香水」を掛けられて過去の日向先輩に戻ってるの。でも、ちょっと過去の日向 陽と違って「悪と過去の自分」が混ざってるんだよ


詩羽は、まとめて言う。

「ええっ!? そうなの?」

叶氣たちは驚く。

「実はね、前に日向先輩が「敵同士だから」って言った時、あの時は言いづらかったの。お兄ちゃんも同じ考えをしていて。だから今、話したの。日向先輩は「悪の自分と過去の自分」が混ざってるってことを。そして、元に戻す方法は、今のところわからないんだけどね……」

詩羽は真剣に言う。いつものハイテンションモードを覆すような感じだ。

「あの、詩羽さんの話を聞いていて思ったコトがあるんですけど、いいですか?」
「何?」

みんなの視線が有紀ゆうきに向く。


「詩羽さんの話に出てきた「毒の香水」はブラックパフュームですか?」


「えっ?! 有紀先輩、知ってるの?」
「え、あ、はい」

皆驚く。叶氣は、どこかで聞き覚えのあった気がした。

「その、姉さんの…」
あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!! 思い出した!!」

叶氣は思い出したようだ。

「はい、姫様プリンセス。そのことです。……実は一時期、姉さんは鳴課さんに操られていたときがありました。そして、その時に姉さんがジュエリーチェンジをしていた、パワージュエルはアイオライトだったんです」
「あのブラックパフュームの元となってるものを?」
「はい」

 叶氣と有紀以外、皆驚く。特に桃奈ももなは自分が、操られている時に変身していた宝石がアイオライトだったなんて、知らなかった。

「その桃奈ちゃんがジュエリーチェンジして、その技がブラックパフュームだったんだよ」
「そう、ですの……」

叶氣の言葉に、桃奈は頭が真っ白だ。詩羽は驚きながらも

「そうだったんだ。でも、あの香水は強力だからね。それに強力だから、効果が切れるまでが非常に長い時間を要するんだって。もし、このまんま解決できなかったら























日向先輩は、おそらく一生敵同士になるかも……」

























叶氣はショックを受けた。初めて事実を知った空上姉弟以上よりも。


「とにかく、今は敵として日向先輩を倒すことしか出来ないよ」
「えっ!?」


叶氣と空上姉弟は言う。

「それしかない。詩羽の言うとおりだ」
「そんな……」

秀は真剣に言う。叶氣は今にでも泣き出しそうな顔だ。









(未来の私……。私は向こうに行ったほうがいいのでしょうか?




















教えてください。ヒントを、答えを――……)









⇒To Be Continued...

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