ジュエルプリンセスMiracle 第8話 始まった闇
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年02月19日(金) 20時26分19秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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由梨ゆりお姉ちゃん。どうしてこんな深いキズを……」


 黒いショートヘアーに緑の瞳の少女――有理ゆうりは由梨の胸のキズに手を当てる。そして


「お姉ちゃんを元通りにしてください。……バックタイム


由梨の胸のキズが、みるみるうちに治っていく。そして

「ゆう、り?」
「お姉ちゃんっ!! よかったぁ!!」

由梨の目が覚めたとき、有理はうっすら涙を流しながら由梨に抱きつく。

「ココは一体……?」
夢の中だよ。私の力、お姉ちゃんは、よく知ってるでしょ?」

 有理は夢の中でこれから起こることを予測したり、回復させることが出来る。それが有理の力だ。
 でも、最近は有理とは夢でよく会う。有理は、あの子……叶氣かなきは会わないのだろうか?
 そんなことは今はいい。とにかく有理が、このキズを治した。最初にお礼を言うのが先だ。

「胸のキズは貴方が治してくれたのね? 有理」
「うん。だって私とお姉ちゃんには














あの頃の約束があるじゃない」













 有理は最高の笑顔で言う。それは、その約束を言った時と同じ眩しい笑顔だった。由梨は言葉が出ない。




「だから大丈夫だよ、お姉ちゃん。私がついてるから。死んじゃった私の分まで生きて欲しいの。今まで私がやり残したことを、全てお姉ちゃんがやって欲しいの。


お願いね。そして




































またね」






有理が、すぅっと消える。その時




「待っ……」


















「て!」







と手を天井にあげて言ったときは自分のベットに寝ていた。




 夢、だったわよね? でも疑いたくなるわ。それに、ちゃんと胸のキズも治っている。これは現実? 幻覚? 有理のは全て……いや、夢だって本人は言ってた。コレは一体、何なの?――……









































一方




なる…………?」
よう!! 目が覚めたのね!!」


鳴課は陽に抱きつく。陽は鳴課を優しく抱きしめる。











そう。これが闇の始まりとなるのだった。









「計画通りだわ♪ これからが楽しみ」
「計画?」
「ええ。陽とこれから一緒にいられるの。嬉しいわ!」
「オレも嬉しい」

2人は笑う。





















二人はお互いの顔を近づけ、二人の唇が重なる。




そして二人は笑顔でお互いを見合わせるのだった。











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⇒To Be Continued...

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