沈黙の心とその笑顔に 6
作者: 檸檬  [Home]   2010年01月31日(日) 21時32分11秒公開   ID:xadqGTcF5PQ
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―――― 寂しかった

 辛かった

        死にたいって

    思ってた・・・





「次は何してやろっかぁ」

「やめて・・・どうして私だけ・・・」

「うっるさいわね、豚!」

「あんたがうざいからよ」

遠い日の、私は、いじめられていた

「顔、傷つけてやろ♪」

普通に過ごしていたのに 私はターゲットになった

その時私の目前にはナイフがあった

「いっそ殺す?」

その言葉で私の背筋は凍りついた

それが振り下ろされた時

「ああああああああああ!!!」


私の中の 何かが 切れた

意識が飛んだ




気付くと私は ナイフを握っていた

それには真っ赤な血が付いていた

「・・・私・・・」

そして 顔を上げると そこには

血まみれで横たわっているいじめっ子がいた

「・・・私・・・

 殺しちゃった?」

その瞬間から 私の心は 音を立てて砕け散っていったのだ・・・








「正当防衛ってことで何も罪は課せられなかったわ」

「そー・・・だったんだ・・・」

希有は話づらそうにしている

「私は、自分と戦わなくてはならない」

今迄心を捨てて逃げていた自分への試練

「・・・そうだね」

希有は優しく笑ってくれた

しぃは「あたしも手伝うよ」と言ってくれた


真央は「あたしだって頑張るからね、碧は悪くないよ」と言ってくれた





⇒To Be Continued...

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