ジュエルプリンセスMiracle 第3話 クリスタルと闇の影
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年01月10日(日) 21時55分08秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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帰りに叶氣かなきは気配を感じた。強い気配を。


(なんだろう……この強くて重い気配)

叶氣は思った。すると、目の前に見覚えのある「女の子」が通った。








「え……」






叶氣ははっとした。この人は……間違いなく











鳴課なるかちゃん!!!!」








叶氣が、そう呼んだら…




「何かしら? 叶氣ちゃん…いえ、かなさんとでもいいましょうか」
「……っ!」

(なんかすごく……強そうな気配!!)

叶氣は鳴課に今までに無い殺気を少し感じた。


「い、今までどうしてたの?! 私や学校の皆も心配してた…」
「そんなことは、どうでもいいの。ちょうど良かったわ。貴方に忠告しておきたいことがあったの」
「え……?」




叶氣の最初の言葉は鳴課にかき消された。そして鳴課は叶氣に指を指す。



















日向ひなたくんは、日向くんじゃなくなるかも、ね」







ようが……陽じゃなくなる!?)

叶氣は驚く。そして鳴課は指を指したまま、話を続ける。


「たぶんね。もうすぐ彼は苦しみ始めるかもしれないわ」
「な、なんで?!」



叶氣は聞き返す。



「過去に行って時間を少しやり直したの。やり直したら、今という時間にも何か影響が出るでしょ? まあ、詳しくは一つの楽しみにしておこうかしらね。じゃあね。






















……叶さん」





鳴課の笑顔、それは見たことの無い闇色に染まった笑顔だった。









「どういうことなの……?」








叶氣はその場で数分、立ってるしかなかった。






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⇒To Be Continued...

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