スカイボーン〜天空の落とし子〜七〜
作者: ヘレン   2010年01月28日(木) 20時57分25秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




「シンプルだな・・・。」




俺は新型のマスクを付ける



「そうでしょう?あんた達の町のマスクは古すぎんのよ。」




「・・・・そうか。」



俺はあの町が一番発達した町だと思っていた




俺は盗賊団だったとはいえ、広い世界をあまり見たことがない






「・・・ん?」



ある時シャラはあることに気づいたらしい




「ドクソン、髪伸びたね〜。」




え?




俺はドクソンを見る




「髪が『バッサァ!』ってなってるよ。切ってやろうか?」




は?




「おい、お前・・・髪を切れるのか?」




「馬鹿にするな!」



シャラは震えながらポケットからハサミを出す




「髪くらい・・・切れるぞ?」




・・・心配だなぁ










と、いうわけで



ドクソンの髪を切ることになりましたとさ・・・




強くてイケメンのドクソンの髪を切ることには少しためらいがあったが

シャラの助手としてそばにいることになった



なぜかドクソンに耳ふさぎをしている








「どこを切るんだよ。」



「・・・まずは無難に目立っている所だろう。この辺とか?」





シャラはピョン!とはねている所を指差す




「切りすぎんなよ。」



「大丈夫大丈夫♪」





ジャキッ!




「・・・・・。」



「・・・・・。」



「・・・・・。」






「緊急事態だろ・・・。」



ドクソンの横髪が右だけ短くなった




短すぎだろ・・・




「いや・・・。前はこんな髪型だったぞ?大丈夫だって!」




ジャキッ!





「地球最大の危機だろ?」





左の横髪が右より短くなった




「いやっ・・・!まだ大丈夫だ。」




「おい・・・。お前、顔が半端ねぇくらい青ざめてるぞ・・・!」




終わったな・・・




「大丈夫だ!ドクソンは私を怒ったりしない!」






「俺は怒られるんだよ!!」






どうする・・・




ドクソンの髪を・・・なんとか修復しなければ・・・・!





「貸せ。」



俺はシャラからハサミを取る




「お前は髪が切れるのか?」




「前に盗賊団の仲間の髪を切ったことがある。」








チョキ・・・



チョキ・・チョキ・・・・









そして10分経過・・・




「ふぅっ!」



何とか整ったな・・・




「おお・・・。」




シャラも関心している





ドクソンの髪はさっぱり綺麗に整った




「ドクソン、終わったぞ!」



シャラは耳ふさぎを外し報告する





しかし・・・



新たな問題が発生した









「鏡が・・・ない・・・・。」






「・・・・・・。」




■作者からのメッセージ
今回の話はドクソンの髪の話でした!

やっぱり旅人は髪を手入れするお金も余裕もないようですね^^
テラの盗賊団での経験は役に立っているようです!@−@

それにしてもシャラは不器用ですね・・・


<違う話>
足をネンザしちゃいました〜^^;

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