アイシテル、そして、有り難う。
作者: 夏冬   2010年01月04日(月) 00時21分12秒公開   ID:6leafgn7tLE
アイシテルということは、僕にすべてを
注いでくれる、ということ。

アイシテルということは、私の心を
こじ開けてくれる、ということ。

嗚呼、アイシテルとは、素晴らしい。

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「ねぇ、お金。貸して?」

「・・・また?」

アイシテルんだから、いいじゃない?
彼の目が、そう言っている。

「後で返すよ、ね?」


「・・・わかった、返してよね?」
そういって、私は財布から一万を取り出した。

アイシテルって、都合のいい言葉。

「有り難う、な?」


彼は、目を細くして笑った。
『アイシテル』

そういって、私にキスをした。

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「ねぇ、ネックレスが欲しい」

「・・・また?」

愛してるんだから、いいじゃない?
彼女の目が、そう言っている。

「いいじゃない、ね?」

だから、お金が無くなるんだよ。
僕は、その言葉を飲んだ。

「わかった、安いのでよければ」

安いのっても、最低三万。
堪ったもんじゃない。

愛してるって、何だっけ?

「アリガトウ、ね?」

感情のない、アリガトウ。

彼女は、目を細くして笑った。
『愛してる』

そういって、僕にキスをした。

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「ねぇ、別れよう」

「えぇ、そうね」

別れ話は、スンナリ進んだ。

「有り難う、アイシテタ」

「愛してた、アリガトウ」

僕たちは、お互いの顔を見て、最後にそう言った。

どちらがどちらの言葉なのか。

君たちには、すぐにわかっただろう?

でも、僕たちには、わからなかった。

『愛してる、有り難う』

心から、そう言える人間になりたい、そう思うんだ。






終わり
■作者からのメッセージ
これ、大丈夫かな、のるかな?
まだ乗せ方が曖昧だよ・・・。
ていうか、初だよ・・・。

感想くれれば嬉しいな・・・。

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