WHO IS THAT KING?・・・2・・・
作者: みのか   2009年12月23日(水) 21時09分08秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6
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そしてものすごい速さで月日が過ぎた



気がつくと病院の中に女の子がいた



静かにクマのぬいぐるみを抱えながら

座っている



僕は誰かわからないまま

その子の隣に座った



誰だっけ?


思い出せない・・・










女の子「いい匂いがする・・・。」








リミット「へ?」



女の子は静かに言った


いい匂いというのは多分母さんに見舞いで持ってきたスイートポテトだろう


1つ残ってしまったものだった



リミット「食べる?スイートポテトなんだけど余っちゃってさ。」


僕はスイートポテトを差し出す


すると・・・



女の子「わかっているじゃないか。」



女の子はバグッと取る



・・・ありがたみのないヤツ・・・



この大胆さ

どっかで・・・



すると世界が反転した



たどり着いた場所は母さんがいるはずの病室




しかし誰もいない・・・




そうか・・・


もうすべてが終わったんだ




母さんは死んだ



何か・・・わかってたのに・・・



すごく悔しい・・・!





僕は心なしか走って病室を出た



廊下には女の子が立っていた



女の子「おい!また何か持ってきたんだろ?余ったのよこせ。」



女の子は満面の笑み





僕は泣き崩れた



そしてなぜか女の子を抱きしめていた



女の子「おいっっ!?鼻がつぶれる〜!どうしたんだよっ!!?」


























リミット「・・・母さんが。」









女の子「・・・・ああ?」




リミット「死んじゃったんだ・・・。」



女の子「・・・・・。」




リミット「・・・うぅ・・・。」




女の子「・・・・・何、メソメソしてる?これから強く生きていけばいいんだろ?」



女の子はズバズバ言う



でも、最もだった




リミット「君ははっきり言うんだね。」



女の子「俺は思ったことを言ったまでだ。」



リミット「すごいね。大違いだ。」



女の子「お前と同じほうが嫌だ。」




突き刺さる言葉・・・




女の子「ま、俺に優しくして欲しければ、何か持って来い。」



リミット「は?」



ちょっと待て・・・



女の子「この前はスイートポテトだったから次はケーキな。」




この感じ・・・


こいつ・・・




女の子「じゃあ、また。」



手を振る女の子



まさか・・・・!










(夢から覚める)




リミット「・・・アル?」
■作者からのメッセージ
今回は二人が会ったきっかけですね?


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