ミッションズ 第1話天使 前編 | |
作者: つかさ 2009年12月13日(日) 02時23分42秒公開 ID:QmnVXXDoBFE | |
とあるマンションの121号室。 「ただいま〜」 翼がトビラをあけ帰ってきた。 「おかえり〜」 赤のかかった短い髪の黒髪の女性が勉強机にて勉強に熱中しながらあいさつをかえした。彼女は天光闇樹、翼の妹である。 「闇樹、あんた勉強してるの?」 「大学受けるんだから当たり前だよ」 「勉強なんかするくらいなら、ゴハンつくってよ」 翼は新聞を取り出し椅子に座り、新聞を広げた。 「え〜、今日姉ちゃんが当番でしょ!」 「や〜だ、料理なんてめんどい、かたづけまでやらなきゃいけないんでしょ」 「わたしだって受験勉強中だよ!少しはわたしのみにも」 「ほほ〜、みためは地味だけど東大受かるくらいのレベルの頭脳をもち、運動神経もよく柔術をたしなむあんたが、容姿端麗あんたより頭脳明晰で合気道たしなんでるわたしにはむかうきかしら?」 翼に妙なオーラが満ち溢れていた。 「(う!だめだ、やっぱり姉さんにはさからえないや。)・・・わ、わかった、わかりました。私が作りますよ」 「よろしい」 翼の妙なオーラがおさまった。センスを広げてえらそうにしていた。 「だいたい、姉さんのほうが料理おいしいんだから、たまには姉さん作ってよね」 「そんなほめ言葉じゃ私はうごかないわよ。私の作る料理は、天下一品三ツ星シェフだろうが五つ星だろうが私の手にかかれば楽勝よ」 そう、天光翼は、小中高大学ともに成績ずっとトップであり、また料理や運動などにおいても全て完璧にこなせるという誰もが認めざるをえないスーパーを通り越した超人なのである。 「というわけよ。あんたもわたしの妹ならわたしを見習いなさい。もっとスマートで華麗に!」 「はいはい、その仲で誰よりも一番姉さんのことを知ってるのは私だけでしょ」 翼のテーブルに闇樹がつくった一皿のカレーとデザートのプリンがおかれた。 「ほほう、今日はカレーか」 翼はスプーンをもち、カレーを一口、口に入れた。 「・・・・・。さすがは、わたしの妹、カレーにしょうゆを味付けしたわね・和風カレーといったところね」 「姉さんのしょうゆ好きにはわたしもこまってるんだから」 「しょうゆは日本の心の味を引き立てる最高の調味料よ。それをけなすやろうは日本人とは認めないわ」 「だからって何でもしょうゆは・・・ってプリンにしょうゆかけるな〜!うにになっちゃうようにに〜〜!!」 闇樹が突っ込みをかまして数秒後に翼の携帯がなりだした。翼は携帯を取り出し電話に出た。 「もしもしご利用ありがとうございます。こちら任務屋新宿支部翼組です」 『お〜翼ちゃんかい?』 「お〜!サブちゃん!任務の依頼者でもみつかったのか?」 『ああ、いま喫茶ホーリウェイにきてるんで、きてくれないかい?』 「了解」 翼は電話をきった。 「姉さん、任務?」 「ああ、いくぞ、闇樹」 「うん!」 二人はマンションを後にしポーリへむかった。 後半にづづきます。 |
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