ルーチェ・フィーロ #13♪人の上には空がある
作者: 南田 恵理   2009年12月06日(日) 20時27分46秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6
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アミ「だいたい見終わったかな?」


シャディ「はい。」



アミ「じゃあ、談話室で話しよ?」


アミさんはイスに座った


シャディ「はい。」


私もイスに座る

























アミ「あの時はごめんね。」



シャディ「はい?」



あの時ってまさか・・・・・・



アミ「あの男の人と一緒にいた時のこと。・・・そういえばあの男の人は?」




シャディ「!」



一瞬 場の雰囲気がピンと張り詰めた



シャディ「あ・・・そ、その・・・・。」



アミ「・・ご、ごめんなさい!そういうつもりじゃ・・・。」



シャディ「いいえ・・・・・。」





アミさんは息をつく



アミ「あたしも・・・オペルのせいで色々大変だったし、気持ちはわかるよ。」



シャディ「大変・・・?」



アミ「うん・・・。8年前の暴動、覚えてる?」



シャディ「はい。確か東の大きな町で起こりましたよね。他の町が襲ってきたって聞いてます。」


アミ「・・・・実はあたし、その町の住人だったのよ。」



シャディ「えっ!?」



アミ「・・・そうなの。」



シャディ「でも、そこの住人や襲ってきた人達はすべてが終わるまで殺戮を続けたんですよね?」



アミ「あたしは・・・オペルを持ってたから・・・・・。」



シャディ「その時からオペルの力は使えたんですか?」



アミ「うん。訓練はしてたんだ。だから物陰に隠れたりして生き延びた。」




シャディ「・・・・・でも。」



アミ「・・・うん。親とかはみんな死んじゃった。あたしはルーチェ・フィーロに入ることになったの。寂しかったな〜。あたしはまだ10歳よ?」



シャディ「・・・・・・どうやって乗り越えたんですか?」




アミ「・・・・・・。」



アミさんは微笑む



アミ「助けてくれた人がいたから・・・。」



シャディ「・・・・・。」
























シャディ「・・・・すみません。話が見えないんですけど・・・。」



アミ「ふふ。レミよ、レミ。」



レミ!?


・・・レミさんってあの暗い(?)・・・?



アミ「レミは暗かったあたしに、お菓子をくれたの。レミの手作りクッキー。まずかったけど。」



シャディ「・・・今、いらないセリフ入りましたよね。」



アミ「とにかく、あたしはそうやってここに溶け込んだ。きっかけはあるものだから、あせらなくていいのよ。」


シャディ「・・・・・。」



私はあることに気づいた



私は自分のことを一番不幸だと思っている


自分のことを一番不幸だと思っていたらもっと不幸な人がいる


では誰が一番不幸なのであろう・・・


そんな疑問は一生解けることはない


大きな不幸の先には


さらに大きな不幸がある


上には上があるという法則だ
■作者からのメッセージ
この最後の文章は思いつきで書きました・・・(?)

これからもがんばります!応援よろしくお願いします!

ちなみにテストの点数が悪かったです・・・

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