ルーチェ・フィーロ #3♪捕らわれた花は闇に落ちる
作者: 南田 恵理   2009年11月18日(水) 21時30分25秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6
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そして夜になった



私は布団にもぐりこむ



でもさっきから震えが止まらない


寒いからとかじゃない



怖いんだ・・・



あんな非日常的なことがあると

体が慣れなくて怖くなる



私は自分で自分を抱きしめた



自然に涙が出てくる






シャディ「・・・・うっ・・・・ひっ・・・・。」


私が泣いていると横から足音が聞こえる



初めて会ったときと同じ足音・・・








ゲイル「泣いてるのか?」



ゲイルはますます近づいてくる


シャディ「・・・・・・・。」


ゲイル「寒いのか?」


ゲイルは後ろから私の体に腕をゆっくり回した


そしてキュッと抱きしめてきた



シャディ「・・・・・・!」


私は涙目でゲイルの方を見た



ゲイルの顔はもう5センチもなかった



ゲイル「寒いなら・・・ずっとこうしてるから・・・・。」



寒いんじゃない・・・


怖いんだ



誰を?



ゲイルを・・・・



でも私はゲイルが触れていることを躊躇ったりはしていない




そっか・・・・


好きになってしまったんだ




私の心はもうすでにゲイルのモノだったんだ



ゲイル「まだ寒いのか?」


ゲイルは私の首にハァッと温かい息をかけてくれた


シャディ「・・・んっ・・・・・・!」


少しくすぐったい



でもとても安心していた
■作者からのメッセージ
第3話!!!

見てくれた人はありがとうございます!(パチパチ!)
これからもがんばりますよ〜!えいえいおー!!!

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