私のスクールデイズ 第9話 ヤンデレ少年とクールな少年 | |
作者: モモ 2009年11月17日(火) 19時41分43秒公開 ID:.YGsdf.9cjE | |
「結ちゃん一緒に帰ろー!!」 結に後ろから声をかけたのは、 「亜依ちゃん!いいですよ!」 「やったー!最近なんか結元気なかったから心配だったんだよー。」 「スミマセン。心配おかけしてしまって」 「いーの、気にしないで♪」 「あの、少しいいでしょうか」 結が亜依と楽しく話していると、知らない男の子が話しかけてきた。 「…はい?」 「あの、ボク、 「か、観察ってストーカと同類なのでは…」 真面目な結は鋭く指摘したのにかぶせて、さっと何かを出して、 「それとこれ、恥ずかしいのですが」 青柳留季という子は結に一冊のノートを差し出した 「えと、『妄想日記』ですか…。」 妄想とは…、本当にこんな人いるんですね。 まぁ、ちょっと気になりますし 結は勇気をだして、そのノートを開いてみた 。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。゜+゜。。+゜゜ ルキのモウソウにっき☆ No.10! 10月×日 キャー、結さん今日もうつくしい!! 10月×○日 結さんがボクのことを誘ってくれた! まさか、あんなコトやこんなコトを―/// 。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。+゜゜。。゜+゜。。+゜゜ これを読んだ結は、わたしはなぜこんなものを読んでいるのでしょう、と口をポカーンとあけて立っていた。 「頭の良い白咲さんはお気づきかもしれませんが あのっ、ボクっ、白咲さんのコトが好きです!!」 「悪いけど、お断りさせていただきます。」 結は即答した。 「どうしてっ…」 留季は驚きを隠せない様子で結を見ている。 「私、こんなことをしている人を好きにはなれませんし、好きではありません。」 「そんな…、だったらこうしてやるっ!!」 ごそごそとカバンの中からミニナイフみたいなものを出して、 「やぁーーーー!!!」 大声を出して結に襲い掛かったきた。 「キャッ!」 結は短く悲鳴をあげて、目を閉じた。 …あれ? 「流生くん!!」 目を開けると、目の前には流生がいた。 「流生クン、なんでキミはボクのことをいつもいつも止めようとするの?」 「…危なっかしいから」 「流生クン…、ボクのコトそんな風に思っていたんだね。ひどいよっ!!」 もっていた凶器を地面に捨てると、あきらかにウソ泣きっぽく泣いて、走っていってしまった。 「流生くん!!どうしてここに」 「…まえが、お前がここで青柳と話しているのを見て危ないとおもったから」 「わざわざ、助けに来てくれたの?」 「べつに、通りかかっただけだから」 流生が行こうとすると、結は流生を呼び止めた。 「待って!」 「なんだ」 「なんだって、怪我してるじゃない!」 「別にこんなの…」 流生に腕にそんなに深くはないが切り傷があった。 「なに言っているの。すごく痛そうよ…」 「…気にすんな」 「でも…」 結の方を一度も見ずに、歩いていってしまった。 結は留季に襲われた時の恐ろしさと、流生が助けに来てくれた安心感で、その場に膝から崩れた。 私、流生くんに嫌われているのでしょうか……? それと同時に悲しい気持ちも込みあがってきて、 結はすごく複雑な気持ちで、道端に座っていた。 Next Story→第10話 |
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