最強五人衆!4!
作者: アルミ缶   2009年11月04日(水) 21時54分29秒公開   ID:ov6RKaAr3rc
〜マイマイの家〜


「つ、つかれた・・・。」



息切れをして手で顔を仰いでいるのはメグ(鳥居 恵)。


思いっきりバテているが、他のメンバーほどではない。



「ちょっとーっ!髪が乱れちゃったじゃないっ!」



声が違う人みたいにガラガラになっているのはオカユ(石岡 百合)。


オシャレ魂・・・いずこに?



「でも久しぶりに運動になったー!」


そういって笑いながら両腕を万歳しているのはリョージ(沢村 良子)。


『どんなに辛くとも、いつかは報われるさ!』とか言い出しそうだ。(爽やかという意味ではなくて。)


「防犯システム・・・恐るべし・・・・。(ブツブツ)」


髪を振り乱し、何かホラーなものと勘違いしそうなのはピューターさん(鈴木 アヤ)。


眼鏡の奥がキランと光って、尋常じゃないくらい怖いです・・・。(慣れてなきゃ泣き叫ぶかも・・・。)



「申し訳ありません。あの防犯システムはあくまで脅し用なのです。」


みんなが息切れをしている中、一人だけすごく落ち着いているのはマイマイ(遠藤 舞)。


あまりの落ち着きようにみんながむかついている。




「じゃあ、少し休んだら何して遊ぶ?」



メグが先陣をきって喋る。



「ここは〜、愛のストーリーを見ましょうよ!」



オカユがすごくはしゃいでいる。


「愛のストーリー?」



リョージがハテナマークを4つ頭の上にかかげている。



「要するにドラマって言いたいんでしょ?」


オカユのことはメグが一番わかっている。



「オカユは何を見たいの?(ブツブツ)」



ピューターさんは自前のパソコンをカタカタしながらオカユを見つめる。



指の運動量が半端ないっす・・・。



「う〜ん、ここはぁ・・・【つばき】だよね〜♪」



「「「「つばき??」」」」






純情ドラマ【つばき】


そのあらすじは

主人公の少女 麗華は友達と夏祭りに出かけた時に、迷子になってしまう。そして暗闇の中を歩いているとそこには椿の花が・・・。

そしてそこには一人の美少年 椿が立っていた。
少女はその少年のおかげで友達の元に帰ることが出来たが、お礼を言う前に椿がいなくなってしまったため、お礼をその時言えなかった。

しかしひょんなことからまた椿に会い、麗華の恋心は高まっていく・・・。








「そのドラマなら、私の家にもDVDがあります。見ますか?」


マイマイはいつ持ってきたかわからないが

手に【椿】のDVDを持っていた。





〜ドラマを見る〜



『何であたしには何も言ってくれないのっっ!』



今は麗華が、椿が肉親を亡くして、そのどうしようもない悩みを誰にも言わず

麗華にも黙っていようとした椿に抱きつくシーン。



オカユの顔が涙でグジャグジャになってます・・・。




『お前には心配をかけたくなかったんだよ・・・!』



『嘘ばっかしっ!そんなの・・・言い訳じゃないっ!』




そろそろクライマックス・・・!



「嘘ばっかしっ!」



「!」



オカユが麗華の真似をした。



「そんなの・・・言い訳じゃないっ!」



あれ?

気のせいかわからないけど、声が似ているような気がする。



ドラマは流れ続ける。



「そんなの・・・あたしに迷惑しかかけてない・・・。」



うえぇぇ!!??


オカユがとうとう泣き出したぁ!!



「違うって!!」


ん?


何か違う低い声・・・。



リョージだった。



リョージはオカユの肩をつかむ。




「俺はっ!お前を・・・・好きだから・・・・!」



本っ当に低い声だ。


こんな声・・・女性が出せる声じゃないよね・・・・。




「好きだったら・・・!悩みの一つや二つ相談してみなさいよっ!」



オカユはリョージの肩に拳を弱弱しく叩く。



「あたしもっ!あなたのこと好きだからっ・・・。あなたなら・・・受け止められる・・・。」



「麗華っ!」



2人は抱き合った。



何?この感じ・・・。



下手なドラマより泣けるかも・・・・。





〜しばらくして〜



「ねぇ、リョージってそんな声出せたっけ?」


マジで男の声でしたよ・・・・?



「あれね〜♪あたしっ、高い声から低い声まで出せるの!小さいころからなんだ〜。」



「へぇ〜。」



「どっちも出るって珍しいね・・・。(ブツブツ)」



「あ、その気になればマイマイの声だせるよ〜♪・・・・みなさん、どうですか?」




マイマイッ!!???



まさしくマイマイですっ!



「私の声が・・・・。」



マイマイも目を丸くしている。



「すっごーい。でもあたしの演技の方がもっとすごいでしょ?」



オカユは片目をつむる。



「2人にそんなすごい脳力があったなんて・・・。」



メグは驚くばかり。




「こんなこともできるよっ!・・・・あたしがかわいいのぉ!!」



おうぅ!???



マイマイの声でオカユの性格・・・・。



めったに聞けるものじゃないよね・・・。








しかしメグは見てしまった。






マイマイが・・・・・






































ギッザギザの刃物を持って


リョージの後ろに立ったことに・・・・。








きゃああああぁぁぁああああああああああああああぁ!!!!!!!

声にならない悲鳴・・・。



いや、本当に怖いんじゃないですか?

多分・・・・。







■作者からのメッセージ
はーい!
マイマイの家 前編・後編終わりましたぁ〜っ!

防犯システムからドラマ・・・・。

そして意外な2人の特技・・・!
これからも5人の特色を出していきたいと思いまーすっ!

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集