十字架の誓い U ―加瀬愛莉―
作者: 琉華   2009年11月03日(火) 00時01分25秒公開   ID:aOcc76UmgR.
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クラス全体に守られている女の子。
特にその女の子に近く、李兎を睨み付けている三人の男の子。



名前は何というのだろうか?



十字架の誓い U ―加瀬愛莉―




李兎は堂々とその女の子の前に行った。

「ぼくは李兎、きみは何て言うの?」

「私は加瀬愛莉だよ?これからよろしくね♪」

名前は加瀬愛莉と言うらしい。口調からしてブリッ子だと思う。
男の子三人に守られている。

「じゃあ李兎って呼ぶね?わたしは愛莉でいいからね」
「分かった」
「じゃあ、李兎に紹介したい子がいるんだ。啓太、諒、潤、挨拶をしてあげて」

そう言われて先ほどの三人が一人ずつ挨拶をした。

「斉藤啓太と言います。これからよろしくお願いしますね」

髪は茶髪で眼鏡の着用。紳士といってもいいだろう。
それと同時にガリ勉だと思ってしまう。
かわいい系、とまでは言わないで結構もてそうな感じである。

しかし、李兎は一つ気になることがあった。
啓太の手首についている……。


「桐谷諒」

クール、と言ったら良いのだろうか?不良ともとらえられるだろう。
啓太と対照的に白髪で一つで結んでいる。
耳には沢山の色とりどりなピアスがついている。


「鈴木潤だよ。これからよろしくねん」

いかにも可愛い系だ。金髪の髪を立たせている。
眠そうな顔をしているが、何処かしっかりとしている。


「ぼくはさっき自己紹介した通り」

そう済ませた。
李兎は何回も自己紹介するのに疲れたらしい。


「僕は李兎さんって呼ばせてもらいますね」
と啓太が言った。

「じゃあぼくは李兎ちゃんって呼ぶ」
と潤。

二人とも呼び名を言ったが、諒だけが言わなかった。
別にどうでもいいのだが。

「みんな仲良くなった?」

愛莉が現れた。
と言うかずっと後ろで聞いていたのだが。

「たぶん、愛莉はいっぱい友達がいるね」

聞いてみた。
何故、あんな子に友達がたくさん友達がいるのだろう。
確かに常識外れた学園だが流石に変だろう。

「そうでしょ?けど最近まで虐められていた・・・・・・・んだよ?」
「そうなの?」

虐められていた?

「そうなんだぁ。平野 林檎って言う子にね……ねぇ諒」

「嗚呼、彼奴は最悪な奴だ。愛莉に水をかけたり、傷をつけたりしていた」

そう言った途端に潤と啓太がアイコンタクトをしていたのを李兎は見逃さなかった。
何故したのかは分からなかったが。

それにしても…―――

林檎が愛莉を虐めた?
ふざけるのもいい加減にしてほしい。


…―――やっぱりきみはぼくにとっての復讐対象に入っちゃうんだね


まあいいだろう。
ぼくの姫を、平野林檎をそんな言うに言うならば。
ちょっとずつ化けの皮を剥いでいってあげましょう。

林檎を虐めた対価はとても大きいからね?



Poor false princess









⇒To Be Continued...

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